3.5畳の防音室で、僕が「Blues Junior Lacquered Tweed」を鳴らし続ける理由|小型真空管ギターアンプレビュー
こんにちは。
ギター歴23年目の会社員ギタリスト、ますこです。
あなたは自宅で使う練習用アンプに何を使っていますか?
今は非常にコンパクトで多機能なギターアンプが数多く販売されていますが、僕は相変わらず真空管アンプを鳴らしています。
「自宅で真空管アンプってどうなの?」
「Blues Junior って使い勝手良い?」
そんな疑問を持っている人も多いと思います。
図体も音もデカいし、重い。ライン録りもできなければ、外部音源を鳴らすこともできず、ヘッドフォンアウトすら付いていない。
だけど、真空管アンプには真空管アンプの魅力が詰まっているのです。
この記事では、僕が愛用しているアンプ「Fender Blues Junior」について語ります。
▶ Blues Junior Lacquered Tweed はこんな人におすすめ!
・自宅でも「本物の真空管サウンド」を鳴らしたい
・小型でライブにも使える真空管アンプが欲しい
・エフェクターと組み合わせて音作りしたい
・枯れたトーンのアンプが好き
※ この記事ではAmazon・楽天アフィリエイトリンクを使用しています
防音室を作ったら、真空管アンプを鳴らしたかった

5年ほど前、まだあの厄介なウイルスが世界を席巻する少し前に、自宅を新築しました。僕が自宅を建てる際にどうしても外せなかった条件が、一つだけあります。
それは、防音室を作ること。
そして防音室を作ったら、そこに真空管アンプを置いてギターを弾きまくるんだ、と思っていました。
全ギタリストの夢です。たぶん。
そして僕は、3.5畳の小さな城を手に入れ、そこに宣言通り、小さな真空管アンプを導入したのです。
あえて「不便な真空管アンプ」を選ぶ理由

今どき、音の良いトランジスタアンプなんて腐るほどあります。
超小型なのにちゃんと鳴ってオーディオインターフェースにもなる、Bluetooth対応の多機能なアンプ↗ が2万円そこそこで手に入る時代です。
にも関わらず、僕は大きくて不便で高い、真空管アンプを買いました。
それはなぜか?
なぜなら僕は、「真空管アンプを鳴らす」という、その所作に魅力を感じているからです。
———————
Blues Junior の上面にあるトグルスイッチをガチッっと入れる。隣のインジケータが赤く光る。

真空管が温まるまでの数秒間、アンプから音は出ない。真空管に電流が流れ、徐々に赤熱し、明かりが灯る。

キャビネットから微かなノイズが聴こえてきたら、準備完了の合図だ。
ギターのボリュームを上げ、ブルースドライバーを踏む。
ピンク色のピックで6弦を掻き鳴らせば、仕事の疲れなど一発で吹き飛ぶのだ。
———————
僕は、真空管アンプを使うという、このある種の儀式性を愛しているのです。
Blues Junior のスペックと「ちょうど良さ」

Blues Junior は、真空管アンプの中でも小型(H40.6 × W45.72 × D24.9 cm)で、重量約14 kg、出力は 15W です。
このサイズだと、ギリギリ持ち出す気になれます笑。
僕はたまに車(軽自動車)の荷室に積んでライブに持っていったりします。出力15Wなので、小さな会場ならマイキングすればライブでも全然使えます。
コントロールは、EQ が Middle, Bass, Treble の 3バンド。そしてゲインをコントロールする Volume と、全体の音量を決める Master が別々になっているのがとても使いやすいんです。

小型真空管アンプはゲインとボリュームが一体になっているモデルも多いのですが、これだとアンプ単体で歪ませるためには全体のボリュームを上げる必要があります。
でも Blues Junior は Volume を上げて歪ませ、Master で音量を設定する、という使い方ができます(とは言え結構大きな音が鳴るので、自宅で使う場合はある程度の防音は考える必要があります)。
更に Blues Junior には Fat Switch が付いていて、これを ON にすると歪みがブーストされ、より太い音になります。これ、出力の低いムスタングを鳴らすときにとても重宝するんです。
さらにリアル・スプリング・リバーブも搭載されているので、エフェクター無しのアン直でも奥行きのあるドライブトーンを奏でることができます。
Blues Junior は真空管アンプらしいサウンドと可搬性、そして使い勝手の良さを兼ね備えた、「ちょうどいい」真空管アンプだと思います。
Blues Junior のサウンドチェック
手癖のテキトウフレーズで申し訳ないのですが、ブルジュニくんの音を貼っておきます(そのうち差し替えるかも…笑)。
Fender Japan 製のムスタング MG69 をアン直です。Fat スイッチを ON にして Volume 上げ目で歪ませています。
アンプ前に H1 Essential を置いて録音しています。
要注意:ツイードは最高にCool、でもカビる

ツイードアンプ、カッコイイですよね。最高ですよね。僕も大好きで、Blues Junior を買うなら絶対ツイードだ、と思って買いましたよ。
でもね、ツイードは、めっちゃカビやすいです。
わが家の防音室は3.5畳という狭さで、密閉空間、かつ床はモルタル打ちっぱなし、という仕様なので、湿気がこもりやすいんです。
アンプはメタルラックに置いて風通し良くして、春以降は除湿機を回して湿度をコントロールしています。それでも油断していると、すぐに白いふわふわとしたカビに覆われてしまいます。
そのたびに庭に運び、アルコールスプレーを吹きかけつつ雑巾でゴシゴシ拭いて掃除しています…笑
ツイードは本当にカッコ良さ120点なのですが、カビるものだと覚悟して買うようにしてください笑
⚠️ 注意 ⚠️
アルコールは揮発性が高いですが、引火の危険があるため、必ず「電源を切り、コンセントを抜いて、アンプが完全に冷めた状態」で作業してください。また、文字(レタリング)部分を拭くと消えてしまうことがあるので注意です。
Blues Junior 無印と Lacquered Tweed の違い

Blues Junior には無印のブラックとツイードの2種類存在しています。見た目が違うだけかと思いきや、この2つは音も結構違うのです。
というのも、この2機種は採用しているスピーカーが異なります。
ツイード:Jensen C12N
無印:Celestion A-Type
ツイードはフェンダーらしいヴィンテージトーンで、高音のキラキラ感と少し粘るような中音域が特徴となっています。
一方セレッションを採用している無印(現行はⅣ)は、よりモダンでフラットな特性になっていて、低域がタイトで広域がスムーズです。エフェクターのノリを重視するなら、こちらのタイプの方がいいかも。
僕は枯れたトーンも好みですし、ツイードの見た目にヤラれたのでツイードを選びました。
おわりに

スタジオやライブではトランジスタアンプの JC-120 を使うことの多い僕ですが、自宅では贅沢にひとり真空管アンプを鳴らして、そのトーンに酔いしれているのです。
やはり真空管アンプならではのマイルドなトーンと芯のある太いクリーンの音色、そしてあの飽和感のある歪みは、トランジスタアンプではなかなか再現が難しい領域だと思います。
何より、真空管がオレンジに光って熱を帯びていくあの感じ。このロマンが、ギターライフを豊かに彩ってくれるのです。
と、言いつつも、実は最近の小型アンプも結構気になっていたり…笑
ロマンを取るか、利便性を取るか、ギタリストはいつもその狭間で葛藤する生き物なのだと思います。
以上、Fender Blues Junior のレビューでした。
購入リンク
▶ Blues Junior Lacquered Tweed はこちら。僕が買ったときは6万円ちょっとでした。この数年で価格が2倍に…。
▶ ツイードのカビやすさを知った今なら、ブラックを買うかも…笑
あわせて読みたい
▶ アナログ派の僕がマルチエフェクターに挑むシリーズです笑
▶ 僕はエフェクターもアナログ派。僕が使っているエフェクターのレビュー記事はこちらのマガジンにまとめています。
