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本の紹介18冊目:インドは、今後、崩壊するのか?「インド-グローバル・サウスの超大国」近藤正規

私、桐島は、ちょうど1年前の2024年3月にインドの初めて訪れた後、インドへの投資を開始したりと、インドに興味を持ち始めました。

そして、また、2025年3月13日からインドを観光で訪れます(*´ω`)

2024年3月にインド観光に興味がある方は、以下の記事に写真があります!



インドは、崩壊するのか?

インドへの投資を開始しているので、インドの今後の経済成長には、興味があります。

とあるインドの投資信託のPerformanceは以下です。
2024年4月5日から始まった投資信託で、価格推移は以下です。

2024年4月5日=10,000円
2024年7月10日=11,432円
2025年3月11日=9,022円

24年7月には+10%以上になりましたが、今は、-10%になっています。

自分事として、インド経済には関心があります。

しかし、私が、本当に関心があるのは、

「インドは、今後、崩壊するのか?」

という点です。


近代世界システム論

大学生の時に、イマニュエル・ウォーラーステインの近代世界システム論の関連書籍にハマった時期がありました。

後で気づいたのは、彼の世界観はマルクス史的であったということです。しかし、世界を共通の理論で捉えようとする姿勢に感動しました。

おそらく、最近は、フランスの文化人類学者のエマニュエル・トッドさんや、日本を代表する哲学者の柄谷行人さんが、同じような取組みをしているのだと思います。

近代世界システム論の影響を受けた私、桐島は、社会を以下のような図式で考える癖があります。

これは、ミャンマーの状況を図示したものです。

ミャンマーでは、最下部の国民国家(国民統合)・安全保障が極めて脆弱な状況のなかで、2011年以降、軍主導の民主化が進み、最上部の経済を対外的にオープンにして、国際的な資本を呼び込もうとしました。


ミャンマーの躓き(つまづき)

しかし、それは、上図が示す通り、少数民族の割合が30~40%と多過ぎて、自国民のミャンマー人の定義すら出来ない状況のなかで、付け焼刃的に、経済を優先して成長を志向するものでした。

そもそも、ミャンマーは既に2021年2月のクーデター前から、極めてリスクが高い状態にありました。

そのようななかで、最下部の国民国家(国民統合)の課題に直面しました。

これまで政府が認めてきた135の民族からはみ出る、136番目の民族=ロヒンギャという存在をどのように扱うかという解決不可能の難問(コナンドラム)が2019年に突如、浮上しました。

このような国民統合や民族問題というのは、国家の最下部の基盤です。
国家が経済成長などで調子が良い時は、全く問題になりません。
しかし、国家が調子が悪くなると、難題になります。

以下の「ミャンマー「民主化」を問い直す」には、今回のクーデター以前にミャンマーは、解決不可能な難題を抱える国だったことが協調されています。


解決不可能の難問(コナンドラム)

それでは、何が解決不可能なのでしょうか?

著書から図を引用すると、「そもそもミャンマー人とは?」

という当たり前のことも、ミャンマーでは定義できていませんでした。

●30~40%を占める少数民族は、主流派のビルマ族ではないので、ミャンマー人ではないのか?
●そうするとビルマ族の住処のみが、ミャンマー国になるため、もっと定義を拡大する必要がある!
●それでは、ビルマ語を話せる人をミャンマー人としたら多くの人が、ミャンマー人になるのではないのか?
●それでは、少数民族で、自分の言語しか話せない人たちは取り込めない。
●もう一層、ビルマ語が話せなくても、信じる宗教が仏教だったら、ミャンマー人と定義してしまおう!

こんな、ミャンマー人の定義も曖昧な国が、136番目のイスラム教を信仰して、ビルマ語も話せない、ビルマ族でもないロヒンギャを、ミャンマー人として認めたら、何が起きるのでしょうか?

もはや、もともとの定義さえも崩壊して、「誰でもミャンマー人」になってしまいます。

ミャンマーは、このように、ミャンマー人の定義さえもできないぐらい、国民統合が進んでいない、脆弱国家なのです。

脆弱国家であるからこそ、軍に大きな役割があり、武力で国民統合、国家統一を進めてきました。



人が多すぎるインド!

さて、ようやくインドの話題に移ります。

まず、インドは、意外と大きいです。

インドの大きさは、ヨーロッパ全体の3分の1ぐらいです。
1つの国で、ヨーロッパの3分の1の大きさです。

インドの人口は、14.5億人で、ヨーロッパは6億人です。

インドの人の多さがわかります!!!



インドの地域

インドには、28の州と8つの直轄領があります。

私の関心は、ミャンマーと同じです。

●「インドは、今後、崩壊するのか?」

●「インド人」は、定義ができるのか?

●人が多過ぎて、統治なんて出来ないのではないか?

など、気になる点が沢山あるのがインドです。


そんなインドの脆さを、以下の著書から探ってみたいと思います。


絶望的なインド

本の「はじめに」の記述から凄いことになっています。

インドの1人当たりの所得はいまだに年2,200ドル程度で世界139位にすぎず、貧困と格差問題は深刻である。経済成長の反面、地域間、男女間、カースト間、宗教間で格差が縮小せず、大気や水質の汚染も深刻である。
インドの農村を実際に訪れてみれば庶民の苦しい生活事情は容易に見てとれる。


インドの多様性

インドで良く使われる言葉は、「多様性の中の統一(Unity in Diversity)」のようですが、インドには28の州が母語によって分けられているようです。

インド人の友人の話だと、他の州に行くと、自分の出身州の公用語は通じないので、そこで英語が登場すると言います。

インド国内で、どこにいってもある程度通じるのが、英語なのです!

インドの多様性(格差)が凄いです。
もはや、北インドと南インドの比較だけでも、違う国です(´;ω;`)

南部(南インド)は、インドで最も教育水準が高く、北インドより治安もいい。南インドに居住するドラヴィダ人は、そもそもインド全体に住んでいたが、アーリア人の侵略により南インドに追いやられた歴史がある。南インドの人たちは北インドに対する反感、あるいはコンプレックスがある。

インドは、以下の人口推移と予測のとおり、まだまだ人口が増えます。


深刻な貧困と格差問題

人口が増加するなかで、格差もどんどん拡大しています。
なんと、アメリカを超える、格差大国なのです!!!

1日1.9ドル以下で生活する人口が、2015年時点で1.7億人もいる、桁違いの格差大国です。


インドの選挙

インドは、一応、民主主義国家ですので、選挙があります。
その選挙の特徴は、以下です。

今世紀に入るまで、インドの有権者の投票パターンは、所属カーストを代表する政党に投票することが多かった。しかし、インドが経済発展を遂げるとともに、若い世代の有権者は、自分のカーストを代表する政党に投票するよりも、経済を優先する傾向が強まってきた。とはいえ、カーストや宗教などのアイデンティティの問題は、どの政党にとっても無視できない要因である。

民主主義の選挙の場に色濃く残る、身分制度(カースト)の強さがわかります。


軍事クーデター

ミャンマーのように軍事クーデターの可能性はあるのか?
それについては、以下のような記述があります。

インドでは1947年の独立以来、軍事クーデターが一度も起きていない。150万人近い兵力を有し、国防費に650億ドル(8兆4,500億円)を投じているが、軍のトップは国防相と国防次官の下に位置づけられて、軍のシビリアン・コントロールが確立されている。この点でインドは、隣国のパキスタンやバングラデシュ、ミャンマーなどと大きく異なっている


大気汚染

大気汚染も深刻です。インド観光は、3月の1か月と、11月の3週目しかできないと、インドのニューデリー在住の日本人から教えてもらいました。

1月、2月は大気汚染が深刻過ぎて、そもそも、外出できないようです。

首都ニューデリーでは大気汚染が特に深刻で、大気汚染物質PM2.5の値は平均150から300と、WHOによる指針の30倍から60倍に及ぶ。英医学誌『ランセット』に掲載された論文によると、2019年にデリーで大気汚染に起因する死者は1万7,500人に上ったという。デリーの大気汚染のピークが訪れるのは、毎年10月ないし11月にある「ディワリ」と呼ばれるインドの正月シーズンである。22年11月には大気汚染の深刻さゆえ、デリーで全ての小学校が一時休校となった。この時期のデリーの大気汚染の原因としては、祝日を祝う爆竹と花火、ほど近いパンジャブ州の小麦収穫後の藁焼き、乾季のため少ない降雨量などがある。

まとめ

この書籍からは、

●「インドは、今後、崩壊するのか?」
→問題があり過ぎて、わからない。

●「インド人」は、定義ができるのか?
→多様性があり過ぎてわからない。

●人が多過ぎて、統治なんて出来ないのではないか?
→統治ができているのか、できていないのかわからないが、軍事クーデターが起こる可能性が低いという観点からは、軍人の統治はできている。

こういったことを学びました。

それでは、次回は以下のインド観光の様子です。



また、次回の本は以下です。


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