「あんた、何してんの?」 始まりは、見知らぬおばちゃんの一言から。
この記事は、文章を書くのが苦手な僕の助っ人として、僕が書いた文章をAIに手直し(編集)のお手伝いをしてもらっています。
AI嫌い!って言う方は悪しからず。
こんにちは。
大阪・蒲生四丁目(通称:がもよん)の路地裏にある、
定員10席だけの映画館「土間シネマ」のカンチョーです。
👇上映中の作品やスケジュール確認はこちら👇
※2/13追記:続きの話を公開しました!
次回予告で触れた「現実逃避.xlsx」の中身と、
会社を辞める決意をした「1日12人」の計算式とは? 👇
今日は、土間シネマが生まれる"きっかけ"となった、
ある「出来事」についてお話ししようと思います。
これを話すと、たいていの人に「嘘でしょ?」と言われます。
でも、これは正真正銘の実話。
もしあの日、あのおばちゃんが通りかからなければ。
今の「土間シネマ」は存在していなかったし、
僕は、今でもサラリーマンをしていたかもしれません。
これは、一人の見知らぬおばちゃんの一言によって
人生が変わっちゃった夫婦のお話です。
休日の朝、土間にやってきた「突然の訪問者」
あれは、まだ土間シネマが「映画館」になる前。
世の中はコロナ禍の真っ只中で、映画館に行きづらい日々の中のこと。
僕たち夫婦は、築50年以上の一軒家をリノベーションすることに。
その際、映画を心地よく、気兼ねなく観れる環境を作ろうと、
1階の半分を土間にして、プロジェクターとスクリーンを設置。
夫婦二人の映画館のある暮らしを始めていました。
そんなある休日の朝。
妻が出かけていて、僕は一人で留守番をしていました。
せっかくの休みだし、誰に気兼ねすることもない。
僕はアマプラで『星の王子ニューヨークへ行く2』を観ていました。
ソファに深く沈み込み、映画を眺めながら
「あぁ、平和だなぁ」なんて思っていた、その時です!
コンコンコン。
入り口のガラス戸がノックされました。
「ん?宅配便かな?」と思って振り返ると、
ガラス戸の向こうに見知らぬおばちゃんが立っていました。

戸を開けると、おばちゃんはいきなりこう言いました。
「あんた、何してんの?」
えっ……?いや、何してんのって、家で映画見てるだけなんですけど……。
あまりに唐突な質問に、僕は正直に答えました。
「いや、あの……映画見てました」
すると、僕の後ろにあるスクリーンを見ながら
「へー、そうなん。ええねぇ。こんな大きなので映画見てるん?」
「……よかったら、ちょっと入ります?」
今思えば不用心すぎますが(笑)
おばちゃんは「あら、そう?」と言いながら、
土間に上がり込んできました。
そして、僕が座っていたソファのところまで来ると、ソファに座りました。
座面ではなく、「肘掛け」の部分に、ちょこんと。

そこから数分間。
僕とおばちゃんは並んで、映画を眺めました。
頭の中は「この状況、なに?」「この人、誰?」でいっぱいでしたが、
妙に楽しかったのを覚えています。
気が済んだのか、おばちゃんは
「ほな、ありがとう。こんなんで映画見れてええなぁ」
と(いう感じのことを)言い残し、土間を後にしました。。。
あとに残されたのは、
静まり返った土間に佇む僕とスクリーンの向こうのエディ・マーフィー。
「今の、なんやったんや…!!」
噂の真相と、お客さんゼロの初日
なぜ、あのおばちゃんは急にやってきたのか?
後で分かったことですが、
我が家のリノベーション工事が長引いていたのと、
その外観のせいで、近所では「美容院」や「雑貨屋」など、
何かのお店ができると、ちょっと噂になっていたそうです。
そんな中、大きなスクリーンで映画を見ている男(僕)が見えた。
「何かのお店」と思っていた、おばちゃんにとって、
きっと「ノックせずにはいられない」光景だったのでしょう。
あの「奇妙な数分間」が面白すぎて、
その日に帰ってきた妻に話をすると、
「ええやん、私も会いたいしホンマに上映会してみようや!」
ということになったのでした。
屋号はそのまんま。土間で見るから「土間シネマ」。
といっても、会社のことや色々が重なり
実際に上映会をしだすのは半年以上たった頃。
インスタのアカウントを作り、
名前はとりあえず土間で観るから「土間シネマ」に。
慌ただしく、いざ当日を迎えました。
が、現実は甘くありません。
初回、来場者数は「ゼロ」でした。

シーンと静まり返った土間で、
誰もいない店内で夫婦二人。
「やっぱり、ただの思いつきか……」
と呟いたものでした。
それでも諦めず。
というか、なんだか無性に悔しくて続けていくことにしました。
チラシを作って会社帰りにポスティングしたりして、工夫を重ねていくと
ポツポツと、お客様が来てくれるように!

その中でも印象的だったのが
映画を観終わった後、初対面のお客さん同士が
「あのシーン、よかったですよね」と感想を言い合い、
笑い合っているのです。
あのおばちゃんと同じ画面を共有した時の、
あの「妙に楽しい感じ」が蘇る想いでした。
「映画は、ただ観るだけじゃない。
人と繋がるためのツールになる」
なんかこの時に、ずーっと考えていたこの考えが、
輪郭を帯びてきたように思います。
あの時のおばちゃんへ。
今、土間シネマは定員10席の映画館として、
多くのお客様に来ていただいています。
あの日、おばちゃんが僕と一言も話さず、
ただ映画を見て帰っただけなら、僕の心には何も残らなかったかな。
むしろ、ちょっと嫌な思い出になったかもしれません。
「何してんの?」と話しかけてくれ、
空間を共有し、同じ時間を過ごしたからこそ、
そこに「温度」が生まれた気がします。
僕が作りたいのは、ただ映画を流すだけの「箱」ではありません。
映画をきっかけに、見知らぬ誰かと誰かが言葉を交わす「場」です。
そうそう。
あの日以来、実はおばちゃんには一度も会えていません。
来てくれているのかどうかもわからないんです。
テレビでこのエピソードを話してしまったので、
「ネタにされた!」と思って出てきにくくなっているのかも(笑)
(だとしたら、本当にごめんなさい!!)
(あと"おばちゃん"って言ってごめんなさい!!)
もし、この記事を読んでいる方の中に、
「蒲生四丁目で、勝手に人の家に入って映画を見たことがある」という
心当たりのある方がいらっしゃったら、ぜひご連絡ください。
怒りません。
むしろ、感謝の気持ちをお伝えしたい!
あなたのおかげで、今、僕はここで映画館をやっています。
あの時のおばちゃん、本当に、ありがとうございます。
【次回予告】
こうして「自主上映会」は始まりましたが、
この時点での僕はまだ、ちゃんとサラリーマンでした。
ただ会社の方が色々とゴタついていた僕は、
ある夜、こっそりとパソコンで「あるファイル」を作成し始めます。
ファイル名は、「現実逃避.xlsx」。
次回の記事(有料)では、あの夜に妻に見せた「事業計画書」の中身と
ドキドキのプレゼンの様子のお話ができたらなと思います!
「映画館経営に興味がある」「土間シネマの裏側を知りたい」という方は、
ぜひマガジンをフォローしてお待ちください!
続きはこちらです👇
Theater cafe 土間シネマ
✌️下のボタンよりチップで応援をお願いします✌️
記事投稿、映画館運営の励みになります!
いいなと思ったら応援しよう!
ここまで読んでいただきありがとうございます😌
よろしければチップで応援お願いいたします!
いただいたチップは映画館の運営のために使わせていただきます!