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【第3章】背中を押された私が「塾長」を選んだ理由

📚 目次

1️⃣ 予備校編|前半
 祖母の「挑戦しておいで」がくれた、あの日の決意

2️⃣ 予備校編|後半
 E判定に挑んだ青いペンと、合格発表の涙

3️⃣ 大学生活編
 ゴールにしてしまった大学と、家庭教師がくれた気づき

4️⃣ 塾編
 「塾長になります」と決めた覚悟と、経営の厳しさ

5️⃣ あとがき
 祖母と両親と塾長の“背中”が教えてくれたこと

【予備校編:前半】
私は高校3年生の11月、私は大学受験をすると決めました。

「自分自身を試してみたい。1年間だけ、どうか受験させてください」と。

すると父も母も、

「お前がそこまで言うなら好きにしなさい」
と言ってくれたんです。

ただ、当時のうちには私がこれまで問題を起こしたときにかかったお金や示談金で、進学のために貯めていたお金なんてもう残っていませんでした。
両親からは
「どうしてもやりたいなら、おばあちゃんに頭を下げて借りなさい。そして必ず返しなさい」

と言われました。

祖母は本当に優しい人で、私の「やりたい」をいつも受け止めてくれる人でした。
小学生の頃、「犬を飼いたい」と真剣にお願いしたときは、
最初は「犬なんて絶対に飼わない」と言っていたのに、
結局は「◯◯がそこまで言うならいいよ。ただし、動物を飼うと言う事はとても責任が重い事なんだよ。必ず散歩や世話をしなさい。」
と許してくれました。
最初は自分の部屋に犬が入ると
「ぎゃーっ!!早く出して!!」と大声を上げていた祖母が気付いたら台所でパンの耳をこっそりあげて可愛がってくれたのを覚えています。
本当に“私の味方”でいてくれる人でした。

そんなおばあちゃんに頭を下げたら、すぐに「頑張りなさい」と言ってくれました。
祖母の「挑戦しておいで」という一言がなかったら、私は最初の一歩すら踏み出せなかったと思います。

【予備校編:後半】
予備校に通い始めた私は、まず自分の学力に絶望しました。
親戚の塾講師の先生に「とりあえず今の学力を教えてくれ」と言われ、
Be動詞は"〜〜は"の"は"の部分としか認識出来ていないレベル。
最初からちゃんと復習しようと中学1年生からやり直しでした。

教科書を買い込み、中学の英文法と単語を3月までで全部やり直しました。
結局、予備校から渡された教材を開いても何が書いてあるかサッパリわからない状態でしたが、
「せめて授業についていくために」と、ひたすら勉強しました。

予備校では一番下のクラスで、髪を切る時間すら惜しくてずっと坊主頭。
一番前の席に座って先生の話を必死でノートに写しました。
わからないことがわからないから「わからないことがわかりません」と言いに行くと、
先生たちは「頑張れよ」と笑ってくれました。
「お前そんなレベルで受験するのか笑」と
逆に励まされたのを覚えています。

毎日7時には自習室を取って授業まで勉強し、終わったらまた自習室に戻って夜まで。
移動中も単語帳をめくり、英語と政治経済の暗記を繰り返しました。

あるとき「青い文字は脳が認識しやすいらしい」と聞いて、
安い青ボールペンを大量に買い、単語帳を埋め尽くすように書き続けました。
予備校の先生から「それを全部残しておけ。それが自信になるから」と言われ、
最終的に空の青ペンは50本近く溜まりました。
受験当日、そのペンを見て「ここまでやった」と思えたことは大きかったです。

結局、模試は最後までE判定でしたが、第一志望だけは赤本を何度も解きました。
現代文は得意で偏差値70を超えましたが、足を引っ張った英語はギリギリ6〜7割。
模試はダメでも、本番で奇跡が起こると信じて挑みました。

結果、滑り止めだと思っていた学校に落ち、3日ほど放心状態。
両親も何も言わず、私も何もできませんでした。
そんな中で迎えた第一志望の合格発表。
PCで番号を打ち込んだとき、自分の番号が出たときは声を上げて泣きました。
両親に報告すると2人とも泣いてくれて、
物心ついた時から考えると、私がきっかけで2人を泣かせるのはこれがニ度目。
父の泣き顔を見るのも人生で二度目でした。
祖母に借りたお金も両親への恩も、全部ここで形にできた気がしました。


この時得た成功体験はいまでも人生で一番の成功体験として胸に刻まれています。
しかしその結果、この後大いに失敗するのですが…


【大学生活編】
でも、大学生活は今振り返ると正直「燃え尽き」でした。
「大学に入る」ことがゴールになってしまって、
奨学金とバイトに追われるだけの毎日でした。

「大学に入る事が目的じゃない。そこからがスタートだ。」

今思えば予備校の先生はずっとそんな事を私たちに常々伝えてくれていました。
でも当時の私には自分を試す事が目的だった為、大学で何が出来るかなんて考えているよりは英単語を一つでも覚えた方が自分の為になると聞く耳を持っていませんでした。
有名大学に通っているという変なプライドだけが残り、サークルもただの飲みサーでつまらなくてすぐに辞め、なんとなく大学生活を送っているとこの時人生で初めて位のモテ期が一瞬だけ到来しました。

本当に救い様のない私は高校時代から付き合っていた彼女がいるにも関わらず、浮気をし、当然それがすぐにバレて酷く彼女を悲しませてしまいました。
最初は申し訳ないと言う気持ちもありましたが頭の中では「運が悪かった
なんて考えており、今の私が隣にいたら間違いなく思い切り頭を引っ叩いているくらい当時の私は勘違い野郎になっていたのです。

バイトは地元の居酒屋で働いていましたが、時給が良い遅番で入る事が多く、深夜に終わり家に帰ると疲れて朝起きれず、1限の授業に間に合わない。そして出席日数が足りず必修科目の単位を落とし始めた辺りから段々と大学へ足が向かなくなり、バイト仲間と遊び回ったり、家でオンラインゲームで2晩徹夜したりと生活のリズムがは段々と悪化していったのです。


当時付き合っていた年上の彼女がデート代を払ってくれたり、たまに何か物を買って貰ったり…改めて書き出すと完全にヒモですね…
そしていつの間にか80万円もの借金を彼女へ作ってしまいました。
しかし私は
「結婚するつもりだし、就職したら返そう。」
なんて能天気な事を考えていました。

そんなとき、彼女の知り合いの紹介で家庭教師のバイトを始め、
「人に教える」ということに惹かれました。
昔、弁護士さんに助けてもらったように、
自分も誰かの力になれるかもしれない──
そんな思いで大学を辞め、塾の世界に飛び込むことにしたのです。

【塾編】

塾に就職するとき、面接で

「先生になりたいのか、塾長になりたいのか◯◯君は何方ですか?」
と聞かれ、私は迷わず
「塾長です」
と答えました。

すると塾長は
「それなら経営者目線で教える。それでも大丈夫ですか?」と。
私はその時自分が選択した道が希望に溢れていると信じ、
「大丈夫です!」
と即答しました。

そこからの1年は想像を超える厳しさでした。
生徒集客ができない社員には塾長の叱責が飛び、
私も給料をもらうたびに
「お前は売上を上げていないのに受け取る資格があるのか」
と毎月の給料日には1時間以上問い詰められました。


「〇〇君は経営者になりたいんだよな?それなら売上を上げない社員を雇う経営者の気持ちになれ。全て自分の事として考えろ。具体的にどうやって集客するか考えているのか?保護者へのアプローチ法を考えてみろ。俺の真似はするな、俺にはなれない。全て自分で考えるんだ。人から享受されると思うな。」

激務で週に2〜3日は塾に寝泊まりし、体重は60キロを切り、教科書をただ読み上げるだけの授業しかできない自分に気づきました。
「あ…自分がつまらないと思っていた先生と同じだ」と思った瞬間、
生徒の前に立てなくなり、そのまましばらく塾を休ませて貰いそのまま塾を辞めることに決めました。

でも今振り返れば、塾長の厳しさも
「覚悟のない人間には経営はできない」
という当たり前の教えだったのだと思います。
あのときの学びは、今の自分の一つの指標となっています。

【あとがき】

祖母の「挑戦しておいで」という一言、
両親の「お前がやるなら信じる」という言葉、
塾長の「経営者として生きるなら」という厳しさ。

全部が今の自分に繋がっています。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
この物語が誰かの挑戦を少しでも支えられたら嬉しいです。


📚 次回予告|第4章

塾を辞め、夢の残骸を抱えたままニートになった当時の私。
当時の彼女への借金を抱えたまま、
腐りかけていた時に声をかけてくれたのは、
地元の昔からの仲間でした。

「お前、このままだと腐るぞ。ウチに来い。」

顔や服をを真っ黒にしながら、
職人として汗を流した日々が、
もう一度“一生懸命にやるって事”の感覚を取り戻してくれました。

それでも──人生は一筋縄じゃいかない。
職人を辞め、WEBライターとしてもがき、
なぜか途中で自分を裏切ってしまった自分。
失くした時間とプライドを取り戻せないまま、
たどり着いたのは大学生の時に登録していた
イベント現場”でした。


最後にはちゃんと誰かの為になる様な構成になっていますが、その為にはこの長ったらしい自分語りが、どうしても必要だと思い書き連ねております。
よろしければ続きのお話も見て頂けると嬉しいです☺️

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