センバツ2025注目データ【投手編】
球速ランキング上位3傑
155km 石垣元気(健大高崎)
152km 織田翔希(横浜2年)
152km 菰田陽生(山梨学院2年)
【山梨学院 菰田投手】
— スポニチアマ野球2025 (@sponichi_kkbb) February 15, 2025
指が大きいからこそ、このグリップ感 pic.twitter.com/T3z0fpLdtC
球速ランキング上位3傑(左腕)
146km 奥村頼人(横浜)
146km 中村心大(早稲田実業)
145km 末吉良丞(沖縄尚学2年)
奪三振数ランキング上位4傑
18 渡邉颯人(智辯和歌山)
16 織田翔希(横浜2年)
14 奥村頼人(横浜)
11 石垣元気(健大高崎)
11 下重賢慎(健大高崎)
11 中村心大(早稲田実業)
防御率ランキング上位5傑
※3試合かつ15イニング以上の登板者が対象
1.04 石戸颯汰(浦和実業)
1.14 渡邉颯人(智辯和歌山)
2.05 下重賢慎(健大高崎)
2.16 織田翔希(横浜2年)
2.29 中野琉碧(西日本短大付)
この時期なのにプロ顔負けの豪腕メドレー
まだ薄っすらと寒さが残るなかでの球春開幕。そんな気候とは裏腹に、今大会は球速の記録ラッシュに沸いた。センバツ最速記録を更新した石垣元気を皮切りに、下級生の織田翔希と菰田陽生が続いている。
石垣がマークした155kmは、春夏を通じて甲子園の歴代トップタイ。元楽天の安樂智大(愛媛・済美)が保持する最速記録に並ぶと同時に、センバツを夏の甲子園レベルまで一気に引っ張り上げる、という豪快なアップデートだ。
なにせ17年間も破られなかった記録を2キロも上回ったもんだから、スタンド大どよめきは無理もない。2008年に153kmの新記録が生まれて以来、その領域に達したのは1人のみ。大阪桐蔭時代の藤浪晋太郎(マリナーズ)だけだ。
石垣曰く「ずっと狙ってた」というから末恐ろしい。いよいよ今年の夏こそは“夢の大台160km”が現実味を帯びてきた。
ちなみに最初の大台突破を果たしたのは、センバツ1998における松坂大輔だ。当時の大台は150km、春夏を通じ松坂が初めて140km台の壁をクリアしている。
そこから27年後、後輩の織田が2kmも上回ったことは、もはや因果でしかない。しかも152kmは下級生のセンバツ最速タイ記録。その保持者は、またしても安樂智大だ。
さらに補足すると、高校2年時の安樂が夏の甲子園で史上最速の155kmを計測している。サマー2025は「安樂超え」がパワーワードになるだろう。
低迷した奪三振率
面白いようにスピードボールが連発した一方、想うような奪三振ショーを見られなかった大会でもある。
智辯和歌山の渡邉颯人は奪三振トップだが、奪三振率は高くない。平均換算すると1試合あたり5程度。横浜の織田も似たような奪三振率だ。
健大高崎の下重賢慎にいたっては、1試合あたり5を下回っている。下重も織田も本来は奪三振率が高いタイプだ。それだけ地方と全国のレベル差は大きい。
逆に横浜の奥村頼人は、甲子園の方が高い奪三振率を残している。とはいえ、顕著な開きではない。先発登板が割と多かった昨秋に比べ、今大会は全試合リリーバーなので、その違いもあるのだろう。
その点、石垣は奪三振率14超と驚異的。奥村と同じ全部リリーバーだが、1試合あたりのイニングは少ない。3試合に登板し合計7回。だから三振を多く奪えた、という見方もできる投球回数だ。
魔腕石戸プチ解説
イニング数でいえば、智辯和歌山の渡邉颯人が31.2回と今大会最長。そこから浦和実業の石戸颯汰(26回)、横浜の織田(25回)と続く。
そして与えた四死球は渡邉と織田がともに7ずつ、石戸は8。これを平均換算すると、渡邉は1試合あたり2を切る。織田は1試合あたり2つ半程度、石戸は3つまではいかない。
この3人に限っては、制球力が防御率に直結した結果といえる。とはいえ3人ともセンバツ前までの通算防御率は、極めて低い。
織田と石戸が1点台前半、渡邉にいたっては限りなく0に近い数値だ。この点で捉えると、石戸の凄まじさが分かりやすい。石戸だけ地方大会でもセンバツでも防御率が変わっていないからだ。
この分だと夏まで浦実旋風が続きそうな感もあるが、相手もただ指を咥えて見るほどバカではない。必ず研究に研究を重ね、超絶対策で挑んでくる。ましてや激戦区の埼玉だ。
それでも夏の埼玉を制するようなことがあれば、再び台風の目となるに違いない。
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松井稼頭央がPL学園時代に打ち立てた「大阪大会の奪三振記録」は未だ破られていない。