【WBC2026】侍ジャパンに欠かせない金の卵「ミスター魂を継承すべく7人の新伝道師たち」
2025年もシーズンオフに突入し、いよいよWBC2026に向けた日本代表のメンバー選出も大詰めを迎えようとしている。
今度の日韓戦が年内最後の調整試合で、発表されたメンバーを見る限りは手堅い。今季それなりの成績を残した選手ばかりだ。
ここで篩にかけつつ、本番は大谷翔平や山本由伸らメジャー組を迎え入れる流れだろう。やはり最年少の金丸夢斗、西川史礁と佐々木泰の大卒ドラ1ルーキー三人衆には、未来のためにも最後まで残って欲しいところ。
その心は、ミスター長嶋茂雄が日本球界に深く刻んだ「野球の伝道師たれ」に尽きる。
何もチャンスは彼ら三人衆だけではない。もっと下の世代にだって伝道師になるための布石を敷くチャンスはある。最終選考は、まだ先だ。
最後の最後、それこそWBCの開幕直前までチャンスはある。きっと井端監督も、そんな粋の良い若手が出てくるのを最後まで待っているに違いない。
今回は将来を見据えた上でWBC2026を経験させておきたい、7人のエネルギッシュな高卒組を紹介。まずは今年の高卒ルーキー3連チャンから見ていこう。
石塚裕惺「史上最年少19歳で世界へ」
巨人のドラ1、それも高卒野手とくれば、もはやブランドのようなもの。鳴り物入りの入団1年目は、前半こそ怪我に苦しんだものの、しっかりと結果を残している。
以下の比較表を見れば、石塚裕惺の大物感は一目瞭然だ。
主な歴代高卒1年目の2軍成績

高校時代からの評価通り、石塚は決して長距離タイプではない。それでも持ち味であるコンタクト率の高さを証明している。やはり高校時代の公式戦「通算打率5割」は伊達じゃない。
その根底にあるのが、ボールを見極める能力の高さだ。“四球率”で見れば、村上(当時リーグ断トツ)と大差はない。三振数にしたって上記4人の中で群を抜いて最少だ。それでいて安打数に伴う率も残せる。
さらに、上記には掲載していないが、得点圏打率.405とチャンスにも強い。それとは別に岡本の1年目と比較すると、大砲としての将来性も充分に望める。
異例すぎる豪州派遣
そんな石塚の今オフは、入団1年目では超異例の豪州武者修行だ。11月13日に開幕するオーストラリア・ウインターリーグの参加メンバーに名を連ねている。滑り込みでの侍ジャパン入りを果たすためにも、ここは爆発一択しかない。
森駿太「36年ぶり球団タイ記録」
今季はサードを主戦場としたが、高校時代はショートとの二刀流で慣らしたドラフト3位の森駿太。当時は石塚同様、三拍子タイプの大型ショートとして高い評価を得ていた。
そんな石塚とは、プロ初安打が同日同時刻という奇縁な共通点も。それぞれ9月23日の違う試合に出場し、2人とも19時18分にシングルヒットを放っている。
翻って、森は高校通算48発で「世代3位」の記録を誇る長距離砲だ。そのパフォーマンスを1年目から発揮できた点は大きい。ファームで9本塁打をマークし、36年ぶりとなる高卒新人の球団記録に並ぶ活躍を見せた。
なお1989年に新記録を樹立した山口幸司(大宮東)は、高校通算56発。埼玉県の高校野球における数々の記録を塗り替え、中日にドラフト3位で入団している。
ポテンシャルは森井翔太郎と双璧
現代の低反発バットを踏まえると、森駿太には伸びしろしかない。高橋周平から石川昂弥まで、眠れるドラ砲に待たされ続けてきた近年の経緯があるだけに「今度こそ本物」というのが中日ファンの本音だろう。
高校時代の活躍ぶりを顧みてもポテンシャル的には、同学年でアスレチックスに入団した森井翔太郎と引けを取らないものがある。森井は高校通算45発で、森駿太に次ぐ「世代4位」だ。
田中陽翔「世代プロデビュー第1号」
石塚・森と同じく、田中陽翔も世代有数の大型ショート。というより、この世代は先述の森井も含めて古今東西、ショートの逸材が溢れ返った豊作イヤーとして知られている。
そうしたなか、ドラフト4位から瞬く間に世代一番乗りで1軍デビューを果たしたのが田中陽翔だ。
結果は6試合にとどまったが、シーズン最終盤には初スタメンで初安打をマーク。2日後にも再度スタメンに名を連ね、高卒新人の球団タイ記録となる58年ぶりの猛打賞で話題を振り撒いた。
ヤクルトのレジェンド系譜を継ぐ男
伊達に球界が誇る名手、レジェンドOBの宮本慎也からグローブを譲り受けただけはある。ヤクルト界隈で有名な「7年周期で大物が誕生する」という語り草において、その後継に田中を推す声も少なくない。
いわゆる持っている男、記録より記憶に残すスター性を秘めた男、それが田中陽翔だ。こうした一方、今季は2軍で18失策と大きな課題も残している。当初は守備の評価も高かっただけに、代表入りは伝説のグローブ頼みしかない。
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