My Favorite朝日杯FS (1976年 マルゼンスキー) 〜類を見ない圧勝劇〜
1976年の朝日杯3歳S(当時の呼称)は、伝説的名馬、マルゼンスキー(1974年生 牡)がキャリアで唯一真剣に走ったレースと言われています。
終わってみたら、2着のヒシスピードに2.2秒の大差をつけて勝利しました。
過去の色々なレースの中でも、衝撃度は最上位クラスの一戦でした。
◆ レース前
父が世界的名馬ニジンスキーの「持ち込み馬」マルゼンスキーの強さは、衆目の一致するところでした。
ところが、前走の府中3歳S(同)で、マルゼンスキーはヒシスピードとハナ差の大接戦を演じており、今回どんな走りを見せるのか注目されていました。
それでも、人気は単勝1.3倍とマルゼンスキーに集中していました。
当時の私は、マルゼンスキーに魅了されており、「ここで負けるわけがない」と信じて、テレビ画面を食い入るように観ていました。
◆ レース展開
いつも通り、マルゼンスキーが断トツに速い二の脚を繰り出して、先頭に立ちます。
ヒシスピードが2番手に付けます。
今回マルゼンスキーは遠慮容赦なくスピードに乗って、後続との差を広げます。
隊列が変わらないので淡々としているようですが、実際は前走のハナ差を屈辱と感じていたマルゼンスキー陣営の意地を感じる、火花散るような熱い展開だったと感じます。
3コーナー手前で一瞬4~5馬身程度に差が詰まりましたが、これが2頭の差が最も詰まった瞬間です。
4コーナーからドンドンと差を広げていき、最後は2.2秒の差を付けてゴールインしました。
正直なところ、レース展開に盛り上がるところはありません。それだからこそ、この圧勝劇の衝撃度は果てしなく大きく、今でも強く記憶に残っています。
◆ 終わってみて
圧倒的でした。マルゼンスキーに対してよく言われる比喩の1つに「市販車のレースに、1台F1カーが参戦した」という表現があります。まさに、そんなレースでした。
それほど、他馬との差が大きかったです。
この1年後に、彼は8戦8勝のパーフェクトな戦績を残して引退をしてしまいました。
その短い現役生活の中での彼のベストパフォーマンスは、このレースだと思います。
なお、文末にカンテレさんのレース画像と、マルゼンスキーの名馬紹介を添付します。
今回を機に、名馬紹介を全面的に改訂しました。
