【第四回】なるべく低予算でゲーミングPCを作ろう!【マザーボード編/最終回】
「なるべく低予算でゲーミングPCを作ろう!」シリーズ第四回目はマザーボード編になります。なお、本当なら次回【電源ユニット編】で終わらせるつもりだったのですが、電源ユニット編はあまりに書くことがなさすぎるため、今回でこのシリーズは終了となります。
前回の【第三回 GPU編】についてはこちらをご覧ください↓
なお、今回も例に倣って以下はすべて持論です。
最初の部分は私が言いたかっただけですから、マザーボードの選び方だけを知りたいという方は§マザーボードは人体でいう骨格/体格であるまでお進みください。
デスクトップPCはフランケンシュタイン
博覧強記な皆様方は、私とは違ってさまざまな知識を身に付けていると思います。私はSFが好きなのですが、デスクトップPCと、かの有名なフランケンシュタインは非常に共通点があるなあと私は思いました。
というのも、wikipedia引用でフランケンシュタインの簡単なあらすじを見れば
フランケンシュタインは科学者を志し、故郷を離れてドイツ・バイエルンの名門のインゴルシュタット大学で自然科学を学んでいた。だが、ある時を境にフランケンシュタインは、生命の謎を解き明かし自在に操ろうという野心にとりつかれる。そして、狂気をはらんだ研究の末、「理想の人間」の設計図を完成させ、それが神に背く行為であると自覚しながらも計画を実行に移す。自ら墓を暴き人間の死体を手に入れ、それをつなぎ合わせることで11月のわびしい夜に怪物の創造に成功した。
とあります。
科学者フランケンシュタインが理想の人間の設計図を完成させ、怪物を作るという行為は、現代のデスクトップPC作りに非常に似ています。
というのも、現代のPCはそれぞれに「約束された規格」を守りながら様々なメーカーが独自のパーツを作り、それを消費者に提供して、消費者はそれらを自由に組み合わせることで「ボクの考えた最強のPC」を作り上げるわけです。
では、このフランケンシュタインの下りは今回のマザーボードの話とどのように繋がっているのか……?
それは、どちらも「しっかりした土台がないとパーツが本領を発揮できない」ということにあります。
マザーボードは人体でいう骨格/体格である
太れることにも才能が必要です。凡そ100kgを超える体重というのはそもそもそれだけの体重を支えることができる人体の基礎があって初めて成れるものです。
デスクトップPCもそれと全く同じことです。
マザーボードはそれぞれのパーツのポテンシャルを最大限引き出すための土台です。
どれだけ高性能なGPUを用意しようと、どれだけ高速なデータ転送に対応したSSDを用意しようと、どれだけ高いCPUを用意しようと、それらを相互に通信させることのできるマザーボードがなければ話になりません。
フランケンシュタインの作成した怪物は作中の描写を読むに非常に不完全ではありますが、部分部分の性能は非常に高いです。きっと、フランケンシュタインに現代でデスクトップPCを組ませたらピンキリですぐに故障してしまうようなデスクトップPCになるに違いありません。
CPU
マザーボード選びで部位ごとに重視するべきことを挙げておきます。
まずはCPUから。マザーボードのCPU対応についてはそれぞれのメーカーごとの世代で表されていることが多いです。例えば、intelのcoreシリーズでは12世代から14世代対応などがあります。
GPU
GPUはPCIe(Peripheral Component Interconnect express)という共通規格でデータをやり取りします。PCIeは世代と通信するポートの数で表されます。
例えば、PCIeはSSDの規格にも用いられており、PCIe Gen4×4なら、第四世代のPCIeで同時に4ポートが通信を行うということになります。
GPUもそれぞれ対応するPCIeの世代とそのポートの数を意識して、その要求を満たすようなマザーボードを選ばなければなりません。
SSD
SSDについては上述のPCIeの規格を自分の使いたいSSDの規格と合うように買えばよいですが、SSDのポートが二個以上あるものを選ぶことを個人的にはお勧めします。
というのも、比較的小型のマザーボードはSSDポートが一つしかない―—つまり、Cドライブしか内蔵できない―—ことがあります。
このPCでは、Cドライブのみで使用していて、容量が足りなくなってきたなあと思ったときには、解決する方法が既にインストールしているゲームなどを消去するか、SSDを換装するしかありません。
前者は自分自身が我慢すればよいだけですが、SSDの換装はPCにかなり慣れている人でも苦戦することが多いです。
そもそも初期状態のSSDを認識させたり、SSDを入れ替えるための道具選びなどから手間取ることが予想されます。
OSデータの入ったドライブをCドライブやブートドライブと呼びますが、ブートドライブ以外に、高速通信可能なSSDポートが最低一つはあるようなマザーボードを選んでおいた方が将来性があります。
メモリ
メモリを挿入するためのスロットをメモリスロットと呼びますが、メモリスロットは最低でも二つあると良いです。
というのも、【メモリ編】で話した通り、32GBのメモリが現代では一般的に推奨されていますが、32GBのメモリはまだまだ2枚組(すなわち16GB×2枚)で販売されていることが多いです。
メモリスロットが四つあるマザーボードはあまり見かけませんが、メモリスロットは最低でも二つあるようにした方が良いです。
なお、メモリにもDDRという規格があることを忘れてはいけません。
マザーボードが対応できるDDRの規格以上の性能のメモリを積むことはできないため、DDR5のメモリを買ったが、マザーボードはDDR4にしか対応していなかったという状態にならないようにしてください。
総括
PCIeの正式名称はPeripheral Component Interconnect expressです、Peripheralという語は周辺という意味合いを持ちますから、PCにとってはマザーボードの方がより中心部であり、言葉的にはそれらに接続される機器はすべて周辺機器という扱いです。
確かに高性能なGPUやCPUを積むことも大切ですが、デスクトップPCは一生を共に付き合っていく道具となります。
数年もずっと同じカスタムで使い続けることも確かにそれはそれで良いですが、数年もすればパーツを変えたり新しい要素を付け加えたりしたいと思う日がいつかきっと来るはずです。
そんな日が来ても平気なように、我々は、どんな些細な部分でも気を抜かずにPCを組み立てるべきです。
ここまで読んでくださった皆様が、よきデスクトップPCライフを歩めるように心の底から願っております。
ではまた。
