美容外科に進む医師、増えてますよね?~“直美”の背景と、医師たちのホンネ~
“直美”ってなに?──最近よく聞く言葉の意味
最近、美容医療の話題とあわせて耳にするようになった「直美(ちょくび)」。これは、医学部を卒業して初期臨床研修(2年間)を終えた医師が、そのまま後期研修や専門医取得に進まず、直接美容クリニックなどに就職・転職するキャリアの流れを指す言葉です。
数年前までは、美容の道に進む医師といえば、皮膚科や形成外科などの経験を積んだ方が多かった印象です。でも最近は、20代の若手医師が美容外科の世界に飛び込むケースも少なくありません。
なぜ美容外科?若手医師が選ぶ理由
では、なぜ若い医師たちが美容医療の世界に惹かれるのでしょうか?
そこには、いくつかの“リアルな理由”があります。たとえば、
働き方の自由度が高い:夜勤や急変対応が少なく、オンオフの切り替えがしやすい。
収入の見通しが立てやすい:保険診療ではなく自由診療が中心で、頑張り次第で収入が安定しやすい。
「目に見える変化」に立ち会える:施術の効果がダイレクトにわかり、患者さんの喜ぶ姿にやりがいを感じやすい。
もちろん、ほかにもいろんな背景や気持ちがあると思いますし、それは人それぞれ。
最近では「健康的に美しくなりたい」「年齢に抗わずに自然に整えたい」という方が増え、美容医療が“見た目を変えるため”だけでなく、“生活の質を上げる選択肢”として受け入れられてきている事もあるかと思います。
美容医療の現場から見える、健康とアンチエイジングの接点
美容外科や美容皮膚科の現場では、「肌をきれいにしたい」「たるみを改善したい」といったご相談の背景に、睡眠不足や食生活の乱れ、ホルモンバランスの変化など、健康面の課題が隠れていることもよくあります。
たとえば、ある美容クリニックでは、腸内環境や血糖値、ホルモンバランスを含めた内科的な視点からのアプローチを行い、トータルケアを提供しているところもあります。
美容医療は、いまや“外見を整える医療”から“健康的な美しさを支える医療”へと広がってきているのです。
増える“直美”と美容医療の広がり──データが語る変化
実際に数字を見てみると、美容医療の広がりは着実に進んでいます。
厚生労働省の資料によると、「美容外科」「形成外科」「皮膚科」の診療所に勤務する医師の中で、30代以下の割合が高くなってきているとの報告があります。
2023年の統計では、美容外科の診療所数が2020年比で600施設以上増え、形成外科や皮膚科も同様に施設数が増加。これは“美容医療がより身近になってきている”ことの表れでもあります。
一方で、医師の養成には国の支援も含まれるため、「まずは保険診療に一定期間は従事すべきでは」という意見もあるのは事実。
このような声もあるなかで、美容医療の拡大と医師のキャリアの多様化をどう両立させていくかが、今後の大きなテーマとなりそうです。
キャリアの自由と医療の多様性について
医師のキャリアと聞くと、病院で勤務し、専門医を取り、開業する……という一本道のイメージを持たれることが多いのですが、実際には本当にさまざまです。
ある人は病棟で急性期医療に取り組み、ある人は企業で産業医として働き、ある人は美容医療を通じて健康をサポートしている。
「どれが正しい」というものではなく、「どんな場所でも誠実に医療と向き合うこと」が、いま求められている医師像なのではと感じています。
医師として思うこと
美容医療は、“キレイになりたい”という気持ちに応えるもの。
でもその一方で、医療だからこそ「安心・安全」が絶対に欠かせません。
あくまで私見ですが、大切だと思うのは、
医学的にきちんと説明できること
不要な施術をすすめないこと
患者さんの価値観を尊重すること
他にも沢山あると思いますが…。
つまり、相手に寄り添った“美容医療”が、これからの時代にますます求められていくのだと思います。
美容・健康を考えるあなたへ
「もっときれいになりたい」「いつまでも若々しくいたい」
そう思うことは、決してわがままなんかじゃありません。
それは、“自分を大切にしたい”という気持ちの表れ。
だからこそ、安心して相談できる医療機関や医師と出会っていただきたい。そして、自分らしく“健やかに美しくなる”選択肢を、ぜひ楽しんで選んでほしいと思っています。
最後に
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
このnoteでは、日々の暮らしの中でふと気づいたことや、医師としての経験から感じたこと、ときには、気になる話題や、美容やダイエットのお話、そしてちょっと気持ちがほぐれるような話題まで、少しずつ綴っていけたらと思っています。
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それではまた、次回のnoteでお会いしましょう。
Dr.にじまるでした。
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