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京都府と周辺の主な被害地震と活断層 2 都市部編

こんにちは。京都市の断層シリーズ2です。京都大学があるので (?)、他の地域よりも多くの断層が調査されているような気がします。断層のご近所にお住まいのでまだご存知ない方は一度ご覧ください。シリーズ1はこちらです

京都北部の、いわゆる中丹地域には多くの活断層が分布しています。 なかで も三峠断層系は福知山から京都へ、約50kmにわたって多数の活断層が雁行 状に分布し、幅 約10kmの断層帯を形成しています


三峠・京都西山断層帯


三峠(みとけ)・京都西山断層帯は、丹波高地の西部から京都盆地の西縁にかけて分布する活断層帯です

長方形は図2の範囲

詳しくは、三峠・京都西山断層帯は、丹波高地の南西縁に沿って北西-南東方向に延び、京都 府綾部(あやべ)市から大阪府三島郡島本町へと至る断層帯です

この断層帯は、断層の走向や変位の向きから、上林川(かんばやしがわ)断層、三峠断層、京都西山断層帯の3つに区分されます

上林川(かんばやしがわ)断層

上林川断層は、京都府綾部市北東部から同市南西部故屋岡町付近 まで、北東-南西方向に延びる 長さ約 26km の断層で、北西側隆起の成分を伴う右横ずれ断層と推定されます

過去の活動に関する詳細な資料はありませんが、全体が1つの区間として活動すると推定され、マグニ チュード 7.2 程度の地震が発生し、2m 程度の右横ずれを生じる可能性があります

上林川断層ではその南端部約5kmに変位地形が認められ、北西側 の隆起お よび右ずれを示す。断層面 および裏番面 とその構成層 も北西へ傾斜しており、逆断層を推定させる。裏番面 を切っており、その垂直変位 は数m程度でC級 の活動度であろう。また、その開析谷 には30~60mの オフセ ットが生じており、右ずれ は0.1~0.2m/1000年 のB級下位の動度 をもっている

植村 善博、 活断層研究 1989 年 1989 巻 6 号 p. 55-63

三峠(みとけ)断層

三峠断層は、京都府福知山市南東部から船井郡丹波町北部まで、西北西-東南東方 向に延びる長さ約 26 km の断層で、北東側隆起の成分を伴う左横ずれ断層と推定されます
三峠断層の平均的な左横ずれの速度は 0.3-0.4 m/千年程度で、最新活動時期は3 世紀以前て、平均活動間隔は5千-7千年程度であった可 能性があります
本断層は、今後 30 年間に地震が発生する確率が我が国の主な活断層の中ではやや高いグループに属します

平成 17 年 2 月 9 日 地震調査研究推進本部

京都西山断層帯

京都西山断層帯は、京都府船井郡瑞穂町から大阪府三島郡島本町まで、西北西-東 南東ないし南北方向に延びる長さ約 42 km の断層帯です。京都西山断層帯は、分布形態から、北西半部及び南東半部に区分され、北西半部は北東側隆起の逆断層成分を 伴う左横ずれ断層、南東半部は西側隆起の逆断層と推定されます

京都西山断層帯の平均的なずれの速度は、左横ずれ成分が約 0.3-1.0m/千年、上下成分が約 0.1-0.4 m/千年であった可能性があります。京都西山断層帯の最新活動時期 は約2千4百年前以後、2世紀以前、1つ前の活動時期は約8千4百年前以後、約6 千3百年前以前と推定され、2つ前の活動時期は約1万3千年前以後、約9千4百年 前以前であった可能性があり、平均活動間隔は約3千5百-5千6百年であったと推定されます

京都西山断層帯は全体が1つの区間として活動すると推定され、 マグニチュード 7.5 程度の地震が発生し、3-4m 程度の北東及び西側が相対的に高 くなるような段差、あるいは左横ずれを生じる可能性があります
この断層帯は、今後 30 年間に地震が発生 する確率が我が国の主な活断層の中ではやや高いグループに属します

平成 17 年 2 月 9 日 地震調査研究推進本部

亀岡断層


亀岡断層は、京都西山断層帯の北西半分の南側です(図2)。3測線で反射法地震探査を実施した結果です。亀岡断層は「盆地内の亀岡断層」(F1断層,F2断層)と「山麓部の亀岡断層」(F3断層)からなり、いずれも東北東隆起の逆断層で、平面的には調査地南部の保津町付近で収束するような分布形態を示します

亀岡断層ストリップマップ 赤線はそれぞれ、F1、F2、F3 断層

亀岡断層の詳細位置

それぞれの断層の長さは、

それぞれの断層の平均変位速度は、
F1断層では反射法地震探査(P波,馬路測線)でB反射面に約65mの上下変位が確認された。B反射面はボーリング調査によるシルト主体の地層(Ⅳ-9層)に対比でき,Ⅳ-9層中には約42~45万年前のOda火山灰が挟在する。したがって,F1断層の42~45万年以降の長期的な平均変位速度は0.14~0.15(m/1000年)である。
F2断層では地形測量から約2万年前に形成されたと推定されるL1面に1.5~3mの上下変位量が得られた。F2断層の約2万年以降の平均変位速度は0.08~0.15(m/1000年)である。
F3断層では上盤側と下盤側で同一とみなされる変位基準が確認できなかったため,平均変位速度は得られなかった。
F1断層,F2断層およびF3断層が収束する保津町南方で,地形測量からL1面に6~9.5mの上下変位が得られた。亀岡断層全体の平均変位速度は0.30~0.48(m/1000年)以上の可能性がある。ただし,保津南方ではF1断層,F2断層およびF3断層の詳細な分布が明らかになっていないため,保津南方のL1面の変位量が何を示唆しているのか,今後の課題として残る

亀岡断層はL1面の形成時期以降すなわち約2万年前以降に活動したことが確実です。馬路町のL2-2面の地形面が断層活動により傾動していると仮定すると,最新活動時期は約3,700年前以降となります

さらに、断層活動の時期は約4千年以降で,奈良時代以前の可能性があると推定され、また約87~24万年前という長期間における同断層の上下平均変位速度は約0.15~0.38m/千年と試算された (岡 田篤正ほか、2005 年 2005 巻 25 号 p. 93-108 .)

亀岡断層のうちF1断層

亀岡断層のうちF2断層

亀岡断層のうちF3断層

第2図. 亀岡盆地東部
河原林測線、保津測線、馬路測線
岡 田篤正ほか、2005 年 2005 巻 25 号 p. 93-108
第2図.の馬路測線のP波探査断面と解釈断面
第2図.の河原林測線のP波探査断面と解釈断面
第2図.の保津測線のP波探査断面と解釈断面

亀岡断層付近を震源とする2003年1月6日午前2時37分M4.5地震

京都府南部でマグニチュード4.5の地震があり、亀岡市や京都市で震度3の揺れを観測しました。夜中にドーンと下から突き上げるような揺れを感じた方も多いと思います。震源は亀岡市旭町の直下15kmのところでした。下の地図には本震の位置を赤丸で示しました。亀岡市の東には盆地と山地の境目に「亀岡断層」がはしっています。6日の地震はこの断層沿いに起こったものと思われます 京都新聞2/20/2003

https://www.pref.kyoto.jp/kikikanri/documents/1219984891880.pdf
https://www.pref.kyoto.jp/kikikanri/documents/1219984891880.pdf

桂川の沖積層

亀岡断層について主たる文献:京都府H14&H15三峠・京都西山断層帯に関する調査成果報告書

樫原(かたぎはら)断層

京都西山断層帯は、京都府船井郡瑞穂町から大阪府三島郡島本町まで、西北西-東南東ないし 南北方向に延びる断層帯で、北西から、殿田(とのだ)断層、神吉(かみよし)断層、越畑(こ しはた)断層、亀岡断層、樫原(かたぎはら)断層、西山断層、灰方(はいかた)断層、円明寺 (えんみょうじ)断層などからなる

樫原断層の延長距離は京都市左京区嵐山(桂川右岸)付近から向日市向日町付近までの約8kmである。当断層は南北方向に延び,相対的に西側地塊の隆起,東側地塊の沈降を生じさせた逆断層である

樫原断層のストリップマップその1
調査図


樫原断層の模式断面図
上の「樫原断層の模式断面図」のもとになった測定データ

樫原測線において反射法弾性波探査を行なった結果、大阪層群 Ma3 層に 140 m の上下変位を認めている。Ma3 層は約 80 万年前に堆積したと推定されていることから、平均上下変位速度は、約 0.18 m/千年と推定される

植村(1990)は、ボーリング資料に基づいて、物集女(もずめ)地点において大阪層群 Ma7 層 に 130 m の上下変位を認めている。Ma7 層は約 50 万年前に堆積したと推定されていることから、 平均上下変位速度は、約 0.26 m/千年と推定される


1回の変位量:本断層帯の長さは 42 km である。1回の活動に伴う本断層帯の変位量は、3-4 m 程度である可能性がある

活動間隔:樫原断層帯においては、最新活動時期が約2千4百年前以後、2世紀以前、1つ前の活動時期が 約8千4百年前以後、約6千3百年前以前と推定され、2つ前の活動時期が約1万3千年前以後、 約9千4百年前以前の可能性があることから、活動間隔は約3千5百年-5千6百年と推定され、平均活動間隔に対する現在における地震後経過率は、0.3-0.7 となります

本断層帯は、全体が1区間として活動してきたと推定される

測地観測結果:本断層帯周辺における 1994 年までの約 100 年間の測地観測結果では、断層帯の周辺で東西方向の縮みが見られる。一方、1985 年からの約 10 年間では、顕著な縮みは見られない。最近5年間のGPS観測結果では、東部で東西方向のわずかな縮みが見られる

地震観測結果:最近約7年間の地震観測結果によると、本断層帯付近の地震活動は活発である。本断層帯周辺 における地震発生層の下限の深さは約 15 km 程度である
本断層帯北西半部においては、深さ約 30 km で低周波地震が発生している 
なお、断層周辺で、東西方向に主圧力軸を持つ逆断層型の発震機構を持つ地震が発生している

https://www.hp1039.jishin.go.jp/danso/KyotoCity2frm.htm

殿田(とのだ)断層

京都西山断層帯は、京都府船井郡瑞穂町から大阪府三島郡島本町まで、西北西-東南東ないし 南北方向に延びる断層帯で、北西から、殿田(とのだ)断層、神吉(かみよし)断層、越畑(こ しはた)断層、亀岡断層、樫原(かたぎはら)断層、西山断層、灰方(はいかた)断層、円明寺 (えんみょうじ)断層などからなる

殿田断層は三峠断層系の中心部に位置し、須知盆地の南縁から日吉町世木林 に至る約15 kmにわたって、明らかな断層変位地形が連続的に発達する。殿田断層の走向は西部で西北西、東へ向かうにつれ北西へと変化する

断層地形の調査によると、Bトレンチでは過去1.1万 年間に3回の断層運動が繰り返し発生したことが明らかになった。 殿田断層は第四紀後期に北東側の隆起と左横ずれを伴って活動していた。最新活動期(イベント1)は1,950~2,310y.B.P. (暦年補正年代でA.D.100~B.C.395) の間で、弥生中期から縄文晩期後葉にあたる。このイベ ント1の 発生時期は花折断層南半部の最新活動期の可能性が高い2,500~1,300年前と重なる。年代的に約2,100年前の長岡京域におけるE2液状化発生期はこの断層が活動した地震による可能性がある
1つ前のイベント2は5,500~7,490y.B.P.(B.C.4,330~B.C.6,390)で、縄文早期前葉から前期の間となる。 イベント3は8,500~10,710y.B.P. 間の活動を示す。この3回 のイベントの平均活動間隔は約3,740年程度である。

殿田断層の平均左横ずれ変位速度は約 0.3 -1.0 m/千年、平均上下変位速度は約 0.1-0.4 m/千年であった可能性があります

(地学雑誌 2000 年 109 巻 1 号 p. 73-86)

殿田断層は、過去の活動履歴が判明しています

図7 殿田断層世木材トレンチの壁面スケッチ(植村ほか、2000) 地層中のゴシック数字(1、2a、P1 等)は地層名、小さな数字(2260 等)は年代値
主な年代値の暦年補正後の値は下記の通り
1950(3層)→ 約1世紀-2世紀, 5530(4層)→ 約6千5百-6千3百年前, 8020(5層)→ 約9千6百-9千4百年前, 2310(4層)→ 約2千4百-2千2百年前, 7530(5層)→ 約8千4百-8千2百年前 10710, (6層)→ 約1万3千年前 (地学雑誌 2000 年 109 巻 1 号 p. 73-86)

変位地形の特色を西より3地区にわけて記載する

1. 須知盆地  (第10図)
高屋川上流 の須知盆地南縁 には走向N85°Wの殿田断層が走り、約2kmにわたり段丘面を変位させている。曽根西方には左ずれで分離したと思われるH面の小丘がある。また蒲生西方のH面の開析谷には55mおよび110mの左ずれ屈曲が認められるが、垂直変位は確認できない
曽根ではM1面上に北上がりを示す比高0.8mの 低断層崖 が形成されており、低下した南側 は幾分埋積がすすんでいる(第7 図, E-F断 面)。またM1面の開析状態に注目すると、断層線より南側の谷は、広くL1面 の堆積物 により埋積されているのに対し、北側の谷は狭く下刻が進んでいる。このことは、M1面形成期以降に断層の北側が隆起傾向にあったことを示す

H・M1・M2・L1・L2の 段 丘 面 は 第3図 に一 致 す る

2.上野~殿田  (第11図)
美女山から東へつづく山地の北麓に断層変位地形が発達する。上野付近のH・M1面 に変位は認められない。断層鞍部に位置するLoc.1 0では激しく破砕された頁岩中にN80°W90°の断層面がみられる。志和賀から殿田にかけては、南北に延びる山脚 を切 断してN75°Wの 直線的な断層谷が走る。断層線 より南側の河谷42~47は 北流して、この断層谷に合流しているが、北側の断層崖の頂部にはかつての流路を示 す風隙地形が連続的に残っている。かつて断層線を越えて北流していた河川が、断層運動 の進行に伴って断層線を下刻 してきた谷に争奪され たと考えられる

段丘面 の凡例 は第10図 を参照.等 高線 は10m間隔

11図 には谷の位置や規模を考慮して争奪以前の旧流路を示したが、左ずれ変位量 は80~180mに 達 している。一 方、垂直変位量 は小起伏面 の高度差 か ら20~40m程度 の北側隆起 が推定 される。 Loc. 11で は圃場整備中にN60°W, 74°N の断層面と3m以 上の軟弱な断層粘土が露出した。断層線 の南側 には志和賀 ・八栄 など埋積 の進んだ谷 盆地がならんでいるが、北側では谷幅が急に狭まり、盆地の排水点も基盤岩の突出により著しく西へ偏っている。こうした地形は北側隆起と左ずれを示す断層運動が第四紀後期にも継続していることを示して いる. Loc. 12で はH面 の礫層がN42°W, 60°Sの 正断層により切られ、北東側が約3m隆起している. Loc.13にはチャートの河床礫が認められ、断層崖 上の風隙地形が旧流路跡であることを示している
殿田付近 には大堰川の段丘がよく発達 し、殿田断層 はN65°W走 向で これ と交差するが、L1・L2面 に変位は認められない。しかし断層線より北側のH・ M1面 はそれぞれ30~36m、 12~15mも 南側のそれより高くなってい る。なお水平変位は不明である

M1・L1・L2・L3の 段 丘 面 は第3図 に一 致 す る

3.世木林(第12図)
曲流する大堰川の滑走斜面側 にM1・L1・L2・ L3の4段丘面が分布する。殿 田断層 の走向 はN50°Wで、北東側のL1・L2面 が南西側 のL3面 と直線状の低断層崖で接してい る。この延長上ではM1面 の段丘崖が約25mの 左ずれ屈 曲 を示すが、L3面 に変位は認められない。断層崖でのL3面 とL1L2面 との 比高 は各々2.8~3.4m、1~1.8mで 北側隆起を示す(第7図, G-H・I-J断面)。しかし断層の南側ではL3面 の下にL1・L2 面が埋没しているとみられ、変位量 は断層崖の比高より大きいと考えられる。そこでボーリング柱状図
の整理 (第13図, K-L・M-N断面)とハントオーガーによる掘削 (第13図、O-P断面)を行なった。その結果、L3面下に埋没しているL1, L2面砂礫層や段丘層 と基盤岩 との不整合面の状態が判明し、断層 による変位量が確認された。またL1面 砂礫層をおお う有機質 シルト層と、その下部に水中 堆積のAT火 山灰が発見された。これらを考慮して作成された第13図から、1) L1・L2段
丘層上面の垂直変位量 は5.6~10mおよび2.5mであり、変位の累積が認められる、2)断層の走行方向での垂直変位や砂・礫層の厚さの急変は横ずれ運動 による 影響であろう、3) まずL1砂 礫層が 断層運動 により変位し、低 下した南西側は湿地となって砂礫層上 にシルトが堆積した。その間にAT火山灰が降下 した、4) その後L2砂礫層を切る断層運動が発生した、ことが推定される

神吉・越畑断層

丹波高地の南西縁を限るように北西-南東走向に連続する京都西山断層群(またこの3つの断層はその性質から三峠断層系の南部を構成しているという見方もある)の内、亀岡盆地その周辺を構成する断層が亀岡断層、神吉・越畑断層および殿田断層です。それらの断層は亀岡盆地や越畑盆地および神吉盆地などの大小の断層角盆地を形成する主要な活断層です
また、三峠断層系とは福知山市長田野付近から、三峠山南麓(瑞穂町域で和知町域は含まない)に達する約18kmの活断層をさしますが、広義にはその東延長にある日吉町から京北町周山へ至る周山断層を含みます

https://www.hp1039.jishin.go.jp/danso/Kyoto/3.htm

神吉・越畑断層は神吉から越畑北方まで北西、そこから南へ原まで南北と走向を変化させ、くの字形をなして約 15km 連続します。越畑盆地には第四紀中後期の堆積物で埋積されているが、その最上部に大山生竹火山灰(DNP)が、崖錐堆積物には姶良Tn火山灰(AT)が挟まれています
越畑から原までの間に二本の断層が並走しています。西側のものは中位段丘面に急傾斜部が続き、西落ち約20m程度の撓曲変位が認められ、東側の断層は京都市嵯峨から連続する山麓部に分布し、姶良Tn火山灰層を含む中位段丘に、撓曲崖として数メートルの東側隆起の変位が認められます

両断層全体の垂直変位は平均上下変位速度 0.2-0.46 m/千年と推定されます

H8 京都府:京都西山断層群

1830 年8 月19日の文政地震の震源を亀岡断層または越畑断層にあてようとする見解があります

周山断層

三峠断層の南東、日吉町胡麻から京北町周山へ連なる走向N 60 ゚Wのリニアメントが認められる。その中央部 8 kmにわたり左横ずれを示す屈曲河谷地形が発達する。京都西北部地域では,宇野・浅江の 北側を通るリニアメントである

植村善博 地理学評論 61 (Ser. A)-6 453~468 1988
 京都西北部地域の地質

周山断層の長さ 9km、左横ずれタイプである。これ以上、断層としての特性調査結果は発見されなかった

植村善博 地学雑誌 109(1) 73-862000
等高線は25m間隔
赤線:周山断層

埴生断層


埴生断層は園部町天引から埴生を経て宮前町に至る,東西約15kmの長さを持つ.南側の白亜紀火砕岩 類並びに花崗岩類の山地の北縁を限るように,地層の西部では N80゚W,東部では N50゚W の走向に延び る.東端部では約 1km 東側に猪倉断層が雁行する.
天引付近では,園部川の支流に左横ずれを示す 2 本のオフセットが認められ,屈曲量はそれぞれ 50-60 m 及び 55-80m である(植村,1989).
埴生付近では,南八田から南大谷まで約 3km の間,この断層による左横ずれ変位は河谷 3 で 80-90m, 河谷4で120-190m,河谷5で約200m,河谷6で約150mのオフセットを示す(第29図a; 植村,1989).断層 の北側には台地状の地形が広がり,南側には溝状の谷地形が切り込んでいる(第29b)
西本梅小学校校庭東の崖(第29図a; Loc.1)では,走向・傾斜がN88゚W,65゚Nの断層で南側が約 1m 落ちている.そこでは巨礫を含む園部累層が基盤上に載り,ともに断層で切られている.河谷 4 と 5 と の間には小山塊があり,鞍部は谷中分水界となっていて,湧水井が 3 か所ある

植村 1989
第29a図. 埴生付近の断層変位地形
植村 活断層研究 6, 55-63, 1989


猪倉断層

猪倉断層は宮前町猪倉の北東側をN50゚Wの方向に走り,京都西北部図幅地域の湯ノ花まで約3kmにわ たって延びる.第 30 図に示すように,南西流する河谷 7-14 には,70-160m の左ずれオフセットが認められる(植村,1989).

植村 活断層研究 6, 55-63, 1989

光明寺-金ヶ原断層

光明寺断層位置は京都市西京区沓掛町の京都市芸大付近から大原野灰方町を経て,長岡京市久貝付近まで,約8.0 km にわたり南北~北西-南東に延びるリニアメントとして認められた。大原野灰方町で折れ曲がって「く」の字を呈する。大原野上羽町付近では低位段丘面上に約2m東下がりの撓みが認められた。大原野灰方町から長岡京市長法寺付近では,丘陵地内の河谷の屈曲,山地と丘陵地の境界,丘陵地と平地の境界等のリニアメントに沿って,大阪層群と基盤の中・古生層の接する断層,大阪層群中の断層や急傾斜帯が存在することから,当リニアメント沿いに活断層が存在することは確実である
大原野灰方測線では,P波反射法探査結果から,2ヶ所で基盤の中・古生層上面に不連続が認められた。東側の不連続箇所は灰方町と上羽町の町境付近の低位段丘面上に見られる撓曲崖とほぼ一致し,基盤の垂直変位量は推定約50mであった。地表面の撓曲が活断層により形成された新しい地形であることを裏付けるものとなった。西側の不連続箇所は大阪層群を直立させるほどの変形を生じさせた光明寺断層との交差部付近にほぼ一致し,基盤に約25mの垂直変位を与えていることが分かった。上記の2ヶ所の間で,西側の基盤の不連続箇所から約100m東側に大阪層群相当の地層内に湾曲した反射面が検出されたが,これは大原野灰方南部の丘陵地内で観察された大阪層群傾斜帯の東縁部の延長上に位置している。従って,大原野地区では沖積低地下に活断層が伏在することがわかった

https://www.hp1039.jishin.go.jp/danso/KyotoCity2/6-2.htm
活断層一覧表 その1
光明寺断層の調査まとめ図

光明寺断層の活動度を次のように算定してみた。上羽町付近で認められた低位段丘面上の比高約2mの撓曲崖が,低位段丘面の形成時期約2万年前(植村 1990)以降の断層活動によるものとすると,2m/20,000年= 0.1m/千年で,活動度はB級となる。
基盤上面を変位基準とした場合,大阪層群堆積前から現在までの約 100 万年で約 50m の垂直変位とすると,50m/1,000,000年=0.05 m/千年となり,活動度はC級となる。上記の地形面による平均変位速度と比較すると一桁小さい値となる。これは,大阪層群の堆積開始時期から現在の間で,比較的新しい時期に大きな変位量を生じた断層活動があった(あるいは小さい変位量ながら回数が増えた)と考えることができる

https://www.hp1039.jishin.go.jp/danso/KyotoCity2/6-2.htm


断層の位置:京都府八幡市~京都市西京区

断層タイプ(変位):西側隆起

【震度予測結果】震度 6 強は、京都市伏見区、長岡京市、八幡 市、大山崎町、久御山町の一部に分布する

【液状化危険度予測結果】京都市伏見区、八幡市の一部で液状化危険度 が高い

京都府2008

想定被害

※端数処理等の計算誤差により、総括表の数値と一致しないことがあります
山城: 宇治市、城陽市、向日市、長岡京市、八幡市、京田辺市、木津川市、大山崎町、久御山町、井手町、宇治田原町、 笠置町、和束町、精華町、南山城村 南丹: 亀岡市、南丹市、京丹波町 中丹: 福知山市、舞鶴市、綾部市 丹後: 宮津市、京丹後市、伊根町、与謝野町 京都府2008

桃山断層

銀閣寺から南へ、東山の山麓にそって東福寺、伏見稲荷へと続く断層です。花折断層の南端部延長上にあたり京都盆地東縁を限る断層です
桃山断層は逆断層で直下型地震の震源になる可能性があります。変位速度は0.2 〜 0.35 m/千年程度でB級でも小さいほうです

17 桃山断層
空から撮影した写真です。この判読結果の文章はこちら 

以下4枚の図は、空中写真の解釈を地図に起こしたものです

反射法探査による深度断面図
反射法探査の測線位置 (上) と解釈断面図 (下)

主な参考資料:H10 京都市:三方・花折断層帯(桃山断層)

内 林 断 層


園部町の内林町に第 31 図に示すような切取ができ,園部累層の礫層に基盤の丹波帯頁岩が衝上して いるのが観察された.断層面は二つあり,それぞれ走向・傾斜 N70゚W,40゚S と N50゚W,60゚S を示し,おのおの礫層にのし上がっている

井本伸広ほか. 地域地質研究報告 京都(11)第26号

一例として南丹市の各断層による地震推定被害を提示します

船岡山断層

北西縁の山麓に延びる西賀茂断層(植村1998)から約300 m東側 に沖積扇状地を変位させている低断層崖です。船岡山断層は、京都盆地の北西縁を限る山麓にほぼ 平行し,船岡山の東側まで連続しています。航空レーザー測量など精密な測量によって得られた情報をもとにした数値標高モデル(DEM)から発見されたものです。DEMで計測する限り,2 m 程度の変位量を有するものと考えられました 出典:数値標高モデルのステレオ画像を用いた活断層地形判読 

図3 京都盆地北部の地形と活断層図 A: 地形アナグリフ,B: 地形断面図.基盤地図情報数値標高モデル5 mメッシュから作成. V. E.=10は垂直倍率が10倍であることを示す.

南丹市周辺の主な断層と想定被害

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資料

2024年2月の京都府南部の地震活動 京都地方気象台

京都府の地震活動の特徴 政府地震本部

2001年8月25日 京都府中部の地震 Hi-net












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