新型コロナウイルスの治療薬の現状
皆様、いかがお過ごしでしょうか? 今回は、新型コロナウイルスの治療薬の現状をお知らせします
新型コロナウイルスの有名なS蛋白に対する抗体医薬があります。去年8月に日本でデルタ株による感染爆発が起きた時に、たくさんの人の命を救ったのはロナプリーブ (カシリビマブ / イムデビマブ) という抗体医薬でした。その後のオミクロン変異株はロナプリーブ耐性となり、2022年3月現在の日本で使用されている抗体医薬はソトロビマブだけです

頼りにしていたソトロビマブですが、変異がすすむオミクロンになってからどんどん有効性が低下していました。そしてついに、米国FDAは3月21日2022年にオミクロンBA.2が感染者の50%を超えた州においてソトロビマブの緊急使用許可を取り消しました (下のスクショ)。理由はソトロビマブは許可された投与量でオミクロンBA.2に無効だからです

3月26日アクセスにおいて米国でBA.2が流行している州はで以下のようになります

3月21日にソトロビマブの緊急使用許可が取り消された地域は次の通りです
コネチカット州、メイン州、マサチューセッツ州、ニューハンプシャー州、ロードアイランド州、バーモント州(保健福祉省 [HHS] リージョン1)
ニュージャージー州、ニューヨーク州、プエルトリコ、バージン諸島(HHS第2地域)
米国FDAは、オミクロンBA.2に使用できる他の薬を処方するようにとしています
『BA.2亜型に対する有効性が期待され、入院や死亡を含む重症化への進行リスクが高い軽症から中等症のCOVID-19の特定の患者の治療に認可または承認されているパクスロビッド、ベクルーリー(レムデスビル)、ベブテロビマブ、ラゲブリオ(モルンピラビル)という治療薬が他にもいくつか存在します。医療従事者は、これらの治療が患者さんにとって適切かどうかを評価する必要があります』
では日本でこれらの薬を使用できる? 新型コロナウイルス感染症診療の手引き第7.0版を見てみましょう
米国で使用する抗ウイルス薬はパクスロビッド、ベクルーリー(レムデスビル)、ラゲブリオ(モルンピラビル)です。日本ではパクスロビッドと同様の作用機序のニルマトレルビル/リトナビルが使用可能です。日本における抗ウイルス薬へのアクセスは米国に遜色ありません

ベブテロビマブだけが日本でまだ使用できません。ベブテロビマブはオミクロン株BA.1、 BA.1.、BA.2に有効性のあるイーライリリー社の抗体医薬です。日本未承認なので日本イーライリリー社に発売してくださいますか?と私はお願いしました。会議を開いてくれたそうですが却下されました。この件について過去記事にあります
まだ、抗ウイルス薬のBA.2に対する有効性は保たれています
とりあえずこのような状況です
もう桜を見られましたか?
時々私の記事を紹介してくださる破壊天使様です。ありがとうございます
