「偶然を撮るカメラ」HOLGA DIGITALはやはりむずい。
トイカメラの代名詞とも言えるHOLGA。
以前より度々HOLGAについて話はしているんですが。
そのデジカメ版、HOLGA DIGITALについて改めて解説。
「HOLGA」を聞いたことがある人は多いかも。

もともとフィルムのHOLGAは、うまく撮れないことすら魅力に変えてしまうカメラで、
周辺露光落ち、いわゆるトンネル効果。
ざらついた質感。狙いきれないピント。
それらすべてが「味」にしちゃうカメラ。
その思想をデジタルで再現したのが、このHOLGA DIGITAL。
荒すぎず、綺麗すぎない「800万画素」
発売日は2016年。10周年だったんだね。
画素数は800万画素。
今となっては全然高精細とは言えけど、それぐらいがちょうどいい。
今ではスマホでフィルム風に加工できるけど、
絶妙に解像しすぎないことで、ざらつきや曖昧さが自然に残ってて、
綺麗に撮るんじゃなくて、雰囲気を写すための良いバランスになっている。

シャッターのラグ
撮影時には赤いランプが点灯し、「今撮れてまっせ」と教えてくれる。
ただ、このカメラ、なんかシャッターにラグがあって
撮ったつもりでカメラを下ろすと、すんごい歪む。

奇跡体験アンビリバボーに投稿しよかなってぐらい歪む。
何かしら霊障が付くぐらいのことは言ってくれる気がする。
なので撮ったら構えて、待つ。
打ったら戻る真ん中へと同じニュアンスでおkです。
バルブモードという遊び
シャッターボタンを押している間、ずっと開き続ける「バルブモード」も搭載。
夜景や花火などの長時間露光ができる一方、昼間に試すと簡単に真っ白になる。
つまり、コントロールできるようでできないので、
ここにも偶然性が生まれてくる。

シンプルis bestすぎる操作
モードは非常に単純だ。
カラーか、モノクロが選べて、
絞り値はF2.8/F8.0の切り替えで曇りモードと晴れモードがある。
明るい室外などでは晴れマーク、室内や雨や曇りなど暗めの場所では曇りマークで撮るといい感じ。
さらにアスペクト比も変更可能で、135なら4:3、120なら1:1のスクエア。

不親切なファインダーと液晶レス
ファインダーは素通し。
特に近距離では、見たままには絶対ならない。
つまり、構図はある程度予測で決める必要がある。
そして液晶モニターも普通に非搭載なので、撮った写真はその場で確認できない。
SDカードを取り出して、あとで見るしかない。
この一連の流れは、もはやフィルムカメラに近い体験かも。

「パルプンテ」を楽しむカメラ
構造がシンプルであるがゆえに、
ケラレ、ボケ、歪み、光漏れといった偶発的な現象が頻発する。
まるでゲームの呪文「パルプンテ」のように、
何が起きるかわからない。
この予測不能さこそが、トイデジの本質であり、HOLGA DIGITALの魅力だと思う。

すでに生産終了という事実
なお、このカメラはすでに生産終了している。
新品での入手は難しく、基本は中古市場頼りになる。
かくいう自分も、メルカリで入手した。
手元に来たのは、大理石風に白く塗られた、明らかに前オーナーに弄ばれた後。
もともとはカラフルな配色だったんですが、謎の塗料で真っ白に。

でも、むしろ、それがまた良い味が出てて好き。
スーファミの中古のカセットに名前が書いてある感じ。

思い通りにならないことを楽しめる人には、これ以上ないカメラかも。

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