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🩺看護師から「教える人」へ。初めて学生指導を任されました

長男を出産し、産休に入っていましたが、予定より早く「戻ってきてほしい」と言われ、12月に職場復帰することになりました。

急に決まったので、私は大慌て。長男を院内保育園に預け、12月から3月までは日勤勤務でした。

そして3月。長男が1歳の誕生日を迎えると同時に、当たり前のように夜勤が始まりました。

さらに、そのタイミングで病棟異動。

初めての病棟で、1歳の子どもを育てながら三交替勤務が始まったのです。

30年前は三交替が当たり前でした。

日勤・深夜勤の勤務では、日勤は17時30分までとなっていましたが、その時間に終わることはほとんどありません。家に帰るのは20時頃。

急いで夕食を作り、お風呂に入り、子どもを寝かしつけると、23時40分には深夜勤へ向かいました。

準夜勤の翌日に日勤という勤務も珍しくありませんでした。

夜中1時頃に仕事を終え、帰宅してお風呂に入り、翌日の保育園の準備を済ませる頃には夜中3時。

少し眠ったら朝6時には起床です。

子どもを起こし、ご飯を食べさせ、着替えをさせて保育園へ送り、そのまま出勤。

今振り返ると、「本当によくやっていたな…」と思います。

当時はそれが当たり前で、毎日をこなすことに精一杯。深く考える余裕などありませんでした。

今では、小学校入学まで時短勤務や夜勤免除の制度があります。

時代は少しずつ変わってきたんだな…と感じます。

そんな忙しい毎日を送っていた翌年、私は「実習指導者講習会」に参加することになりました。

3か月間病棟を離れ、毎日外部の講習会へ通います。

保育園へ子どもを送り、駅まで歩いて電車で通学。雨の日は荷物も多く、本当に大変でした。

それでも、この3か月は私にとって、とても充実した時間でした。

青年心理学など、それまで学ぶ機会のなかった内容に触れ、小児科グループ7人で毎日のように実習指導案を作成しました。

メンバー全員が結婚し子育て中だったこともあり、「時間内に終わらせよう!」という雰囲気で、お互いに協力しながら取り組んでいました。

病院から一緒に参加した職員は別グループでしたが、グループによってはホテルに泊まり込みで話し合いをしていたそうです。

私はこの3か月で、本当に多くのことを学びました。

それまでの私は、「看護師は患者さんを看護する仕事」という世界しか知りませんでした。

でも、学生を育てるために、こんなにも勉強し、準備し、教育について真剣に考えている世界があることを知りました。

「看護師って、すごい仕事なんだな。」

そんなことを初めて客観的に感じたのを覚えています。

もちろん、講習会を修了したからといって、すぐに学生指導ができるわけではありません。

「どう接したらいいんだろう。」 「どう伝えたら分かりやすいんだろう。」

最初は戸惑うことばかりでした。

当時は病院に付属の看護学校があり、実習指導者委員会には学校の先生も参加されていました。

そこで出会った新人の先生とは、とても気が合いました。

実習指導者の仲間とも時間外に集まり、指導案や学生への関わり方について何度も話し合いました。

今でいう「自己研鑽」です。

時間外の勉強は大変でしたが、他病棟の先輩ナースとも交流でき、多くのことを学ばせてもらいました。

当時新人だったその先生は、その後いくつもの学校へ異動され、現在は大学の准教授として活躍されています。

30年以上経った今でも交流があり、学生指導について相談させていただくことがあります。

私は先生から、本当にたくさんのことを教えていただきました。

そして30年経った今も、私は学生指導を担当しています。

時代とともに指導のあり方も変わりました。私自身も学び続けながら、学生さんと向き合っています。

私は学生さんが大好きです。

実習では、30年間の看護で大切にしてきた私自身の看護観を、たくさん話します。

もちろん、それは私の看護観です。

看護師一人ひとりに、それぞれ違う看護観があります。

だから私は、「いろいろな看護師から学び、自分らしい看護観を育ててほしい」と学生さんに伝えています。

教科書では学べないことを、現場で直接感じてもらえることも実習の大切な学びだと思っています。

学生さんの中には、ガチガチに緊張して病棟へ来る子もいます。

緊張しすぎると、本来の力を発揮できません。

だからオリエンテーションでは、まず今の気持ちや病棟のイメージを話してもらいます。

誰でも答えられる質問から始めて、学生さんに笑顔が見えたら、「よし、大丈夫」と心の中で安心しています。

そして、指導者も一人で抱え込まないことが大切です。

学生教育は、一人ではできません。

病棟スタッフ全員で学生さんを育てるという雰囲気づくりが、とても大切だと思っています。

あの3か月の講習会、そして先生との出会いは、今の私につながる大切な時間でした。

30年経った今も、あの時の学びは私の看護の土台になっています。





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