【悲報】石油備蓄「201日分」の罠、現行ルールで撃てる弾は「30日ちょい」やった
「石油備蓄201日分あるから安心なんやで」
政府がこう言うとるの、みんな聞いたことあるやろ。
「年を超えて確保」っちゅうアレや。
ワイも最初は「ほーん、201日か。半年以上あるやん、余裕やな」と思っとった。
すまん、その安心、そのままでは成立せえへん。
先に断っとくで。
数字自体は嘘やない。役所は嘘はつかへん。
ただし、一番長く見える物差しを表に出す。
そして世の中に出回っとる「備蓄はもっと少ない」系の計算にも、物差しを混ぜた雑なやつが多い。ワイも一回やりかけた。
せやから今日は、物差しを揃えて、全部電卓で叩き直す。
先に結論だけ置いとくで。
「201日分」を、政府資料に併記されとるIEA基準(純輸入量ベース)に直すと約170日分
そこから、国家備蓄の政策目標(IEA基準90日)と民間の義務備蓄(同・約47日)を引くと現行ルールを壊さずに追加で撃てる弾は、約33〜34日分
ちなみに総消費量330万バレル/日で「全石油を備蓄だけで賄う」と仮定したストレス試算なら約110日。どの物差しで測っても「年を超えて余裕」にはならん
201日→33日。
ヤバいのは「日本に油が33日分しかない」ことやないで。
次の危機に対して、今のルールのまま撃てる政策の弾が、30日ちょいしか残っとらんことや。
ほんで思い出してくれ。
7月12日、ホルムズ海峡は再封鎖された。
ブレントは86ドル、通航量はまた減っとる。
「次の危機」はもう始まっとるんや。
まず「201日」の中身な
7月13日にエネ庁が出した最新の数字がこれや。7月10日時点で:
国家備蓄:104日
民間備蓄:93日
産油国共同備蓄:4日
合計:201日分
ちな半年前の1月末は248日分あった。国家備蓄だけ見ると146日→104日で約3割減や。
「まあ放出したんやから減るやろ。それでも201日あるならセーフちゃう?」
せやろ? ワイもそう思っとった。
物差しを見るまでは。
備蓄日数、物差しが3本ある問題
備蓄日数っちゅうのは「備蓄量÷1日あたりの石油消費量」で出す。
小学生でもわかる割り算や。
問題は、この分母に物差しが複数あることや。
物差し①:備蓄法基準(政府の見出しに出るやつ)
分母を逆算してみ。
1月末の在庫7,006万kL÷248日≒28.2万kL/日≒約180万バレル/日や。
誰でも検算できるで。
物差し②:IEA基準(実は政府資料に併記されとる)
エネ庁の「石油備蓄の現況」をちゃんと開くと、備蓄法基準の隣にIEA基準の日数が律儀に書いてある。
純輸入量を分母にして、タンクの底みたいな利用困難在庫を原則10%控除する国際ルールや。
直近の公表換算比率(おおむね0.84〜0.85)を201日に当てると
約170日分。
物差し③:総消費ストレス試算
エネルギーアナリストの岩瀬昇さん(元三井物産のガチプロや)が指摘しとる数字を見てくれ。
日本の石油の総消費は約330万バレル/日。
輸入が全部止まって、消費も落とさず、備蓄だけで全部賄うという最悪仮定で割ると、201日は約110日まで縮む。
「同じタンクの中身が、201日にも170日にも110日にもなるんか……」
そうや。物差しの選び方の問題や。
ほんで政府の見出しに出るのは、一番長く見える物差しやねん。
……で、ここからが本題や。
このIEA基準170日のうち、政策目標と法律の義務で塞がっとる「床」がいくらで、政府が価格対策や生活防衛のために実際に撃てる「実弾」がいくらなのか。
物差しをIEA基準に統一して一個ずつ引き算したら、冒頭の「33日」が出てきてもうた。
なんで6月の「停戦」がアメリカの弾切れの産物やった可能性が高いのか(トランプ本人の発言がエグい)
世界の余剰在庫が「ほとんど何も残っていない」というFT報道の中身
秋に日本が正面衝突するコースに乗っとる「90日の床」の話
オイルショックが「ガソリン高い」で終わらんと、価格→数量→スタグフレーション→信用収縮の4段階で進む理由
ほんで一番ヤバい位置におる日銀の詰みっぷり
ここまで全部、数字と出典付きで解説するで。
正直、この計算やった後は「年を超えて確保」って言葉、二度と同じ気持ちで聞けんくなったんや……
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