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辺野古転覆事故 第5稿〜3月24日保護者説明会と事故1週間の記録〜

3月24日夜、同志社国際高校で保護者説明会が開かれました。約150人。3時間45分。挙手は止まりませんでした。


保護者説明会

亡くなった武石知華さんの両親も出席していました。

遺族は学校側に「どうしてそんな脆弱な船に娘を乗せたのか」と問いました。涙ぐむ場面があったと産経が報じています。

保護者から出た言葉は、こうです。「抗議船に乗るとは聞いていなかった」「あんな船に乗せたくなかった」「引率になっていない」「引率の責任放棄だ」。

転覆した2隻が辺野古移設工事への抗議活動で使われていた船であることを、学校は保護者に明示していませんでした。連絡文では「基地反対を唱えている方々が普段乗っている船」と表現するにとどめ、「抗議船」とは書いていない。複数の保護者がこの点を問題視しました。

学校側は謝罪を繰り返すのみで、十分な説明はなかったと参加者は述べています。25日には全学年の保護者を対象にした説明会が予定されています。

同志社と日本基督教団

亡くなった金井創船長は日本基督教団佐敷教会の牧師でした。同志社の創設者・新島襄が設立した「同志社教会」も同教団に属しています。金井牧師と同志社国際高校が「牧師の縁」でつながり、2023年から辺野古コースが始まった経緯は、3月17日の学校記者会見で校長が説明済みです。

内外タイムスの窪田順生氏が、livedoorニュース配信の記事でこの接点を整理しています(3月24日)。日本基督教団が辺野古基地反対への「連帯」を公式に宣言していること(2019年総会議長名義の声明)は、一次資料で確認できる事実です。窪田氏の論調をそのまま引き継ぐことは適切ではありませんが、事故の構造を読む材料として記録します。

「なぜ同志社国際高校がヘリ基地反対協議会の船に生徒を乗せるに至ったのか」。その問いへの答えは、この人的ネットワークの中にあります。

教員が乗らなかった理由

前半グループの引率教員が前日から体調不良を訴えて乗船しなかった。後半グループの教員も、代わりに乗らないまま出港させた。産経が報じた西田校長の釈明です。

前稿では「陸に残る生徒への対応のため」と説明されていました。実際には個別の事情が重なっていた。それでも代理は立てていない。

18人の高校2年生が、教員の同乗なしに、登録のない船2隻に分乗して出航した。説明会での「引率の責任放棄」という言葉は、その事実への言及でした。

生徒は怖いと感じていた

「海上でかなりのスピードだった」「生徒が怖いなと思った」。

保護者から出た発言を、西田校長が紹介する形で産経が報じています。生徒側の体感として、乗船中に恐怖を覚えていたことが初めて公になりました。

SCP船が止めた日に出航していた

3月16日、辺野古埋立工事に使う大型のSCP船(砂杭打設船)が、気象・海象条件が作業中止基準を超えたため一部作業を止めていました。産経の3月23日付報道です。

工事関係者はこう語っています。「大型のSCP船でも作業に支障を来すようなうねりの中、小さな船が出航していたことが信じられない」。

SCP船は総トン数数千トン規模の大型作業船です。その船が危険と判断して止まった海域に、総トン数5トン未満の平和丸と1.9トンの不屈が高校生を乗せて出ていった。

波浪注意報の発令、海保のメガホンによる注意、SCP船の作業中止。出航判断の妥当性を問う材料が、事故後1週間で3つ揃いました。

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