消費税という名前の詐欺〜なぜ売上税ではダメだったのか〜
前回、2025年11月14日の国会答弁で、消費税の正体が明らかになりました。
納税義務者は消費者ではなく事業者。益税は法律上存在しない。消費税の実態は「売上税」――。
では、なぜこの事実が40年間も隠されてきたのでしょうか。
答えは意外なところにありました。「名前」です。
2回の失敗
実は政府は、この税金を導入するまでに2回失敗しています。
1979年:一般消費税
大平内閣が「一般消費税」の導入を提案しました。
結果は国民の猛反対。自民党は選挙で大敗し、導入は断念されました。
1987年:売上税
中曽根内閣が再挑戦します。今度の名前は「売上税」でした。
でも結果は同じ。再び国民の猛反対にあい、またも断念に追い込まれました。
なぜ失敗したのでしょうか。
名前が正直すぎたのです。「売上税」と聞けば、売上に課税されることが分かります。赤字でも納税しなければならないことも想像できます。だから中小企業が猛反発しました。
1988年:消費税
竹下内閣が3度目の挑戦をします。
このとき、名前を変えました。「売上税」から「消費税」へ。
1989年4月、ついに導入に成功したのです。
「消費税」という名前の巧妙さ
なぜ「消費税」なら導入できたのでしょうか。
この名前が、3つの誤解を生んだからです。
誤解1:消費者が払う税金
「消費税」という言葉を聞いて、多くの人はこう思います。
「消費する人が払う税金だ」
でも前回確認したように、納税義務者は事業者です。消費者ではありません。
名前のせいで、私たちは40年間騙されてきたのです。
誤解2:公平な税金
「消費したら誰でも払う」と聞くと、公平に感じます。
でも実態は違います。
大企業は価格転嫁できます。消費税分を価格に上乗せしても、ブランド力や規模で売れるからです。実質的な負担はありません。
中小企業は価格転嫁できません。値上げしたら客が離れます。結局、消費税分を自腹で負担することになります。
極めて不公平な税金なのに、「消費税」という名前のせいで公平に見えるのです。
誤解3:「益税」という概念
「消費者が払った税金」という前提があって初めて、「それを納めないのは益税だ」というロジックが成立します。
でも前提が間違っています。消費者は法律上、納税義務者ではありません。だから益税も法律上存在しません。
それなのに「益税は問題だ」として、インボイス制度が導入されました。
存在しないものを「なくす」ために、何十万もの小規模事業者が追い詰められたのです。
もし正直な名前だったら
「消費税」ではなく、「売上税」や「事業者納付税」という名前だったらどうなっていたでしょうか。
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