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定年退職してから2年が経ちました11 「銀行からの勧誘」


定年退職して、2年。
退職金が振り込まれたその日から、銀行との距離感が少し変わった。
低金利時代の大切な資金、守るか、増やすか──。


今から2年前、銀行に退職金が振り込まれた。
当時はまだ低金利。思うところはあったが、これからの生活を支える大切な資金だ。無駄にはできない。

そこで、預金保険制度の範囲内に収めるため、退職金を複数の銀行に振り分けた。
すると、早速電話が鳴った。

「高額の預金がありますが、投資のお考えはありませんか?今は低金利ですから、定期預金だけでは…」

「はあ、まあ話だけなら聞きますけど」

そう答えると、数日後に現れたのは、綺麗な若い女性銀行員だった。
(ははあ、甘く見られたな…)と、腹の中で笑いながら、自宅で話を聞くことになった。

「こちらの商品は、リスクが少なく、10年後の資産はこのようになります」

説明されたのは外貨建て保険。

「これって外貨建てですよね?ってことは、為替次第で運用益が減ることもありますよね?リスク高くないですか?保険もいらないし」

そう言うと、別の商品を勧めてきたが、やはり外貨建て。
銀行側の本音が透けて見える気がした。売上を上げたいだけじゃないのか、と。

「今どき、安牌は国債ですよね。利率は低いけどリスクも低い…ですよね?」

若い女性に傾倒すると思ったのかもしれないが、こちらも多少は知識がある。
金の購入でも、3,000円分の金なのに4,000円支払っていたことがある。差額は銀行の手数料だ。田中貴金属工業と直接取引すれば、もっと抑えられたのに。

ちなみに、それ以来、銀行からの勧誘はパタリと止まった。

ま、投資の話はまた別の機会に──。


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