【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ田中健一編#7
あんたも誰かの企画に乗っかって何か書くことってあるかい?
今回もこの企画に乗っかってみようかね。
企画ページ本体はこっち。
前回のはコレ。
で俺の持ちキャラはこいつ。
今回は文化祭周りの話でも書いてみるか。
ちなみに今までの登場人物や出来事、場所みたいな設定をおおさわさんがまとめた力作メモがあるから、そっちも見てくれよな。
作戦会議
あんたは少年たちと絡むことってあるかい?
俺は、悪い癖で困っているヒトを見かけると問答無用で話しかけちまうってのがあるんで、少年、少女、同世代、御老体にいたるまで誰にでも接点があったりする。
なんか、この間も御老体の荷物を持ってあげて駅まで案内してた気がする。
目がしょぼしょぼしているっぽくて、しきりに目を擦っていたっけか。
まあ俺自身も、最近近くのものが見えにくくなってきた。
とほほ、俺もついに老眼が来たってわけだ。
最近はスマホ老眼なんてのもあるらしいから、あんたも気をつけてくれよな。
まあ、気をつけようもないかもしらんけど。
まあ、そんな俺の悪癖は置いておいて、いつも通り残業で家で飯は食えない状況。
仕方ないので、いつも通り近くのゴキブリホイホイ(ファーストフード店の見た目がそれにしか見えないので俺の中ではそう呼んでいる)に夕方に来ているわけだ。
いつものセットを注文して空いている席に向かう。
いかん、サラダ忘れた。
息子の真人には黙っておこう。
で、空いた席に座って食い始めるんだけれど、いつもこの店の主人であるが如くに居座っている制服の学生たちが神妙な顔つきで横の席で話をしていた。
「やべぇぞ。吉田のパート、あのオリジナル曲のやつ文化祭にまで仕上がるのか?」
「それ言ったらウリのBメロのところの怪しさもマジやばいだろ」
「まあ、俺のボーカルで観客はメロメロよ」
「阿久は喉壊しがちなんだからケアをバッチリしとけっての」
なんか少年たちがワイのワイの話していた。
そうか、文化祭か。
そう言えばこの間の美少年も文化祭がどうのこうのって言ってたな。
そんな事を考えながらふと少年たちに目を向ける。
「あれ?宇利少年じゃん」
思わず声をかけてしまった。
「あ!田中さん!」
ゴリラ顔の少年が驚いたような表情で声を返す。
他の少年たちはポカンとして宇利少年と俺を相互に見ている。
「あ、あの時、千円置いて言ってくれたヒト!」
もう一人の少年が驚いたように喋る。
うん?千円?
あ、あの時のドラムとボーカルで勝負していたサザンの少年たちか。
暗くて顔とか覚えてなかったけれど、宇利少年と仲間だったんだな。
ってことは、彼らは同じバンドのメンバーってことなのか。
青春だねぇ。
オッサンは少年と会話する
「このヒトは田中さん。なんか話を聞いてもらって俺に前を向かせてくれたヒトなんや」
宇利少年がそんなふうに俺を仲間に紹介し始める。
よせよせ。
俺はいいヒトじゃないんだぜ。
「それ言ったら、阿久とふたりだけで路上ライブした時に千円も置いていってくれたのもこのヒトだぞ」
「保志田、阿久、俺と宇利を差し置いてそんなんしてたんか」
「悪い悪い。おめえらが予定ありそうだからなんか勢いで」
ボーカルの少年が悪びれもせずわびを入れている。
もう一回言う。
青春だなぁ。
そんなふうに思いながら、ちっとだけ目頭が熱くなる。
仲間がいるって良いよな。
「田中さんはこの辺にお住まいなんですか?」
この少年はたぶんドラムやってた方の少年だよな。
「まあ、数駅離れたくらいの感じだな」
「ああ、だからあの駅前広場を通りがかってくれたんすね。あのときはあざす!」
今度はボーカル少年がそんなふうに言ってくれた。
「いいって、俺も少年たちのパフォーマンスに刺激をもらったよ」
実際、あのパフォーマンスを見てたから急な仕様変更に対してメンバーを鼓舞出来たってのもある気がするもんな。
「そうだ。今度うちの学校で文化祭があるんすよ。俺たちで演奏するんで見に来てくださいよ」
そう言って宇利少年が学園祭のパンフレットを渡してくる。
「俺たちの出番は14時くらいで体育館でやるんすよ」
「バンド名はミスッタチャリヤネンっす」
もう、何度でも言うさ。
青春だなぁ。
「わかった。見に行くよ」
俺はそう言って、ポテトとハンバーガーをアイスティで流し込んだ。
※田中のバンドを見る話は学園祭のバンドのシーンを誰かが書いてもらってから書きやす(他力本願)
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