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【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ田中真人編#24

あんたも誰かの企画に乗っかって何か書くことってあるかい?

今回もこの企画に乗っかってみようかね。

企画ページ本体はこっち。

前回のはコレ。
真人と圭子が街のヒトたちに祝福される物語。

で俺の持ちキャラはこいつ。
CV:大塚明夫を想像しながら読むと腹がよじれると評判w

今回も息子の真人視点の物語だ。
真人はCV:梶裕貴で読んでみてくれよな。


記憶と言うギフト

圭子を抱きしめながら思った。
俺の記憶を奪ったのは気の利いた神様の悪戯なのかもなって。

だってそうだろ?
俺に2度もこの喜びを与えてくれてるんだから。

一体何の神様の気まぐれかもわからないけれど、粋なもんだ。
とりあえず、初詣で感謝を伝えないとな。
ああ、その前にクリスマスでありがとうって言わないとか。

そんな日本人丸出しなことを考えていた時、圭子の笑顔が目に飛び込んでくる。
思わず言葉が出る。
「圭子、愛しているよ」
「私もよ。真人」

言葉ってのは不思議なもんだ。
ヒトの心を完全に表現出来ないくせに、その言葉によって自分の心が形をなしていく。

あんたにも恋人や妻がいるなら、キチンと言葉にしたほうが良いと思うぜ。
父さんみたいに、その言葉を受け止めてくれるヒトが居なくなってしまったとしてもね。

何度となく父さんが仏壇に向かってブツブツ何か言っている姿を目にしている。
自分があの立場になったら。
そんなことを想像するだけで恐ろしい。

俺はまだまだ弱いんだな。
父さんのように、仏壇に微笑みかけながら話すなんて今の俺には出来ない。

でも、俺は強くなければならない。
なぜって?
だって目の前にいるヒトを大切にしたいんだから。
だから俺は言うのさ。

「幸せにするからな」

人々というお守り

「これだけのヒトの前で言ったんだから守ってよね」
圭子が言った。
たしかにそうだ。
修斗と浩二を含めた見たこともないヒトたちが俺たちを祝福している。
「圭子も俺を守ってくれるんだろ?」
「もちろん」
即答された。半分冗談だったんだけどな。

考えてみたら、結婚ってのはそういうことなんかもしれない。
何って?
世間と言う何かよくわからないものに責任と言うこれもよくわからないものを負うってこと。

俺は何も分かっていない。
そのことを痛感されつつ、それでも俺の目には圭子しか見えていなかった。
なすべきをなす。
それがなにかもわからない。

わからないなら見に行けば良い。

周りの祝福を受けて、俺は自分の知らない世界をもっと見なければならないと思ったんだよ。

家路

圭子を家に送って、俺は一人家路についた。
さて、俺が失ってしまった記憶で実務的な部分の確認から始めないと行けない。
取り急ぎ、卒論を読み直す。
提出状況を教授に事情を話して確認し直す。
内定通知は覚えているから問題ないけれど、思い出すと言うよりは、圭子とのことを考えながら新生活をどうするものかってのを考え直す。

ってか、この左手のギプス。いつ取れるんだ?
このギプスしながら初の仕事場に行ったら引かれること間違いなしだよな。
それよか、仕事まともに出来るんか?

なんとなくスマホで調べたら完全にもとに戻るのは1年くらいかかるらしい。
うえ、マジか。

まあ、ギプスはそれよか早く取れるから、職場の印象はそれほどでもないんだけれど、それでも1年かよ。

なんか「お前一人の体じゃないんだ」的な言葉が頭をよぎる。
そうかもしれない。
というか、その言葉が実態を伴いつつあるって思う。

そりゃあ、大人たちが臆病にもなろうって話だ。
妙に納得して俺は家路をテクテクと歩いていった。

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参考にした話

#すっぱいチェリーたち
#歌えないオッサンのバラッド

真人がワカゾーから若者になる瞬間を書いてみた。
あんたにもそんな時があっただろ?
もしあんたが若いなら、自分はワカゾーなのか。若者なのか考えてみても良いかもしれないぜ。

俺はオッサンだけどねw

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