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【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ田中健一編#3

あんたも誰かの企画に乗っかって何か書くことってあるかい?

今回もこの企画に乗っかってみようかね。

企画ページ本体はこっち。

前回のはコレ。

で俺の持ちキャラはこいつ。

こいつの主人公田中健一とこの企画の誰かを絡めた話を書くわけだ。
※持ちキャラと言いつつ、スキにいじってねw
今回はこの話をベースにしてみるかね。

ちなみに今までの登場人物や出来事、場所みたいな設定をおおさわさんがまとめた力作メモがあるから、そっちも見てくれよな。

帰り道のバラッド

あんたも仕事にヒィヒィ言いながらなんとか食らいついているかい?

仕事ってやつはいくらやっても状況が変わるもんで、やり方もドンドコ変えていく必要に迫られる。
おかげでシステムとかルールとかが洗練され続けているのに、俺たちの仕事は一向に減らない。
なんなら新しいやり方を仕事相手も導入してくるから、仕事が増えたりもする。

そのうえで、三六協定とか言う良くわからんもので残業規制がかかる。
でも仕事量は変わらんので、サービス残業なんてものが横行する。

今日はたまたま、きりが良いところが作れたので、早めに仕事を切り上げたんだけれどね。

で、電車に乗って帰るんだけれど、この早い時間でこんなにヒト乗ってくるの?ってくらいの満員電車。
とほほ、仕事を早く切り上げても俺たちはどうもなんらかのストレスから開放されるのは難しいってこったな。

ようやく最寄り駅について、なんかもう疲れちまって何も考えずに家路につこうとしていたんだ。

そこで、ふと耳慣れた曲が聞こえてくる。

サザンだ。
ドラムとボーカルで駅前の広場で歌ってた。
すげーな、リズムとボーカルだけで勝負するんだ。
歌もドラムもめちゃくちゃ下手だったけれど、やっている奴らが目を引いた。

たぶん高校生くらいの子どもたちだ。

この年齢でサザンは渋すぎるだろ。
そんなことを思って、足を止めて演奏を聞く。
みるからに普通の高校生って感じなんだよ。

服装もただのTシャツにジーンズだし。

でも、惹きつけるものはあった。
熱量だ。
技術はへたっぴなんだけれど、なんつーんだ。魂込めてんなって感じがしたんだよね。

オリジナル曲

「よし、保志田。つぎあれやんぞ」
「あれって……阿久。あれまだ練習中のやつだぞ。しかも宇利も吉田もいないでやんのかよ?」
「良いからやるんだよ!度胸つけるために二人なしでやってんだろうが」
「ラジャー」

二人の瞳に火が入るのが見えた気がした。

なんつーか若いって良いよな。
ホンキでなんかやるってだけで魅力的に見える。

そして歌は始まった。

教室の窓際
君の笑顔が眩しくて
心臓がバクバク
止まらない 片思いのメロディー奏でてる
いつか、君に届きますように

そんな歌詞だったと思う。
なんつー青臭い歌詞だ。
おまけに時々ボーカルの声が本来のコードからはみ出ちまってるし。
ドラムはドラムでリズムがスゲー不安定。
まさに練習中のオリジナル曲ってことなんだろう。

でもよ。
音楽よりもだ。
そいつらに目を奪われた気がしたんだ。

青臭さ。
未熟さ。
若さ。

その全てがやつらに目と耳を奪われた原因ってことなのかもな。

ああ、青春ってのはこんな感じだったよな。
なんも上手くいかないけれど、なんも諦めたりしない。
これなら、今の世の中も捨てたもんじゃないってことかもしれない。

そしてふと思った。
俺はどうなんだ?って。

俺も未熟だ。出来ないことはいくらでもある。
その出来ないことに全力出しているか?
してないだろ。

なるほど。
この演奏は何かの神様が俺に気合を注入するビンタだったってことかもしれない。

そのビンタの曲を最後まで聞いて、二人の演者の前に置かれている10円玉と100円玉がちっとだけ入っている箱に1000円札を置いて俺は家路についた。

何?万券置いてけって?
オマイは妖怪万券置いてけか!

大人には財布事情っていう、シビア~な何かがあるんだよ。

でも、そのビンタの曲は俺に昼飯2回分くらいの価値を与えてくれたと思ったんだ。

さて、家に帰って家の息子のホンキを眺めて今日はさっさと寝ちまおう。

#歌えないオッサンのバラッド
#すっぱいチェリーたち

※ほっしーさん。アークンさん。すんませんいきなりバンド活動始めさせちゃいました。そしてうりもさん。なんとなく宇利を欠席させちまいました。よしよしさん。吉田もおっつけなくて欠席させちまいました。

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香坂兼人・泥臭く考えるオッサン いただいたチップは今日のお昼ご飯に使わせてもらいますw

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