【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ田中真人編#28
あんたも誰かの企画に乗っかって何か書くことってあるかい?
今回もこの企画に乗っかってみようかね。
企画ページ本体はこっち。
前回のはコレ。
真人の周囲のヒトとの物語。
で俺の持ちキャラはこいつ。
CV:大塚明夫を想像しながら読むと腹がよじれると評判w
今回も息子の真人視点の物語だ。
真人はCV:梶裕貴で読んでみてくれよな。
愛の人
10分前に駅前に着くと圭子はいた。
ホントにヒトを待たせるのが嫌いなんだな。
「お待たせ」
「待ってないよ。今来たところ」
誠実なんだな。
素直にそう思う。
「いつも待ち合わせ時間より前に来てるの?」
「なんか、ソワソワしちゃうからね」
同じ感覚。
嫌いなことが同じこと。
なんかの本でそれが愛する条件だって書いてあったっけ。
「急に呼び出してごめんな」
「今まで毎日会ってたんだもん。うれしいよ」
圭子はギプスに目を落とす。
「痛む?」
「いや、痛み止めでそんなには痛くない。眠いけれどね」
「じゃあ、寝ればいいのに」
「そらそうだ」
そう言って笑い合う。
「今日は色々聞きたいと思ったんだ」
「なに?」
「まず、あの子どもってどうなったんだ?」
俺は自分が事故から守った子どもについて何も覚えていなかった。
「直ぐ側にご両親がいたんだ。だから、泣きじゃくっているあの子をなだめながら、真人のことを心配してた」
「そうだったのか。ご両親が近くにいたのは良かった」
俺はシンプルにそう答えた。
「その後も真人のことを心配して一緒に病院に行くって言ってたんだけれど、私だけで大丈夫って言ったんだ」
「どうして?」
「だって、もう少しで命が奪われていたかもしれない子どもの気持ちを考えたらさ。キチンとご両親に叱ってもらわないといけないじゃない?」
「なるほど。圭子は良い母親になるね」
怖かったねと声をかけると同時に叱る。
怒るんじゃなく叱る。
それが大人の役割だもんな。
「愛だなぁ……」
「そうよ。私は愛の人だもの」
「なら、俺も愛の人かね」
「間違いないね」
もう一度二人で大笑いする。
斎藤、俺は思うんだよ。
この笑顔があれば、もうあとはどうでもいいんじゃないかってさ。
親
「なあ、圭子。一つ話しておきたいことがある」
「なに?」
「俺には母親がいないんだ」
「ああ、だからお父さんしか病院に来なかったんだ」
まるで、野良猫が走っていった先に餌があったのを見て納得するくらいの軽い言葉が返ってくる。
「あんまり驚かないんだな」
「まあ、そういうこともあるかなって」
強いんだな。ホント。
改めてそう思う。
「圭子のご両親は?」
「私のところは両親とも健在。毎日仕事でヘロヘロになってるけれどね」
「なんか大変な仕事をしてるんだ?」
「飲食店を二人で切り盛りしてるんだ。父さんは他の店で修行していたけれど、母さんは父さんとの仕事が飲食店での初めての仕事だったみたい」
飲食店の仕事って言うのは俺は想像の範疇外だった。
もちろん飲食店で食事をする事はあっても、その仕事がどんなものなのかなんて想像したことも無かった。
きっと立ち仕事だからって厳しさもありながら、直接ヒトと関わり合うってのは魅力もある仕事なんだろう。
そんな夫婦が圭子を育てた。
なんとなく納得できた気がするんだ。
誰にでも分け隔てなく接することが出来る圭子を育てたヒトが多くのヒトと関わって生きてきたってのがね。
「なあ、圭子」
「なに?」
「お父さんとお母さんに時間をもらえるとしたらいつになる?」
「水曜日が定休だから、そこかなぁ」
俺は意を決していう。
「圭子のご両親に会わせてくれないか?」
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参考にした話
ついに「ご両親への挨拶」を持ち出した真人。
圭子はどう答えるのか。
ご両親はどう答えるのか。
以下待て次号!
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