【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ田中真人編#1
あんたも誰かの企画に乗っかって何か書くことってあるかい?
今回もこの企画に乗っかってみようかね。
企画ページ本体はこっち。
前回のはコレ。
で俺の持ちキャラはこいつ。
今回はちっと経路を変えて田中健一の息子の真人視点で書いてみる。
今回はこの話をベースにしてみるかね。
ちなみに今までの登場人物や出来事、場所みたいな設定をおおさわさんがまとめた力作メモがあるから、そっちも見てくれよな。
真人の不満
俺は不満だ。
なんで親父の都合で俺が家事をやってんのか、たまにわからなくなる。
今日も親父の出掛けに
「今日遅くなるから、晩飯作れねぇわ。真人はなんか適当に食っといて」
なんて言い放っていきやがった。
いや、マジなんなんだよ。
こちとら来年から就職して同じ様な立場になるんだぞ。
食ってけんのか?親父。
なんか、すげぇ牛丼屋とかに入り浸っている親父の姿が目に浮かぶ。
酒もまあまあ飲むし、タバコを吸わないのは唯一の救いだな。
いつ野垂れ死んでも知らねぇぞ。まったく。
まあ、そんな事を考えながらも、唯一の肉親だからなぁ。
よく知らないけれど、母さんは俺を生んですぐ亡くなってしまったってことだけ聞いている。
どんなヒトだったのかとか、どうやって親父と出会ったのかなんて全然聞いたことがない。
親父は俺の話は聞いてくれるけれど、自分の話は全くしてくれないんだよ。
それでいて、「晩飯作れねぇわ」とくるわけだ。
こっちはここまで育ててくれた「恩」みたいなものがあるから、逆らえないけれどさ。
マジで俺が家から出たら親父生きていけんのか?
ということで、今回は俺の日常を記録してみる回だ。
ちっとだけその辺の大学生の日常に付き合ってくれよな。
晩飯の買い出し
で、親父は今日は遅くなるってことだから、自分の食事だけ考えれば良いんだけれど、なんとなくクセでさ、スーパーに買い出しにいっちまうわけよ。
なんでだろうな?
うちは父子家庭ってやつで、家事をやるのはそれこそ小学生低学年の頃から当たり前のようにやっていた。
親父の口癖で「俺が倒れてもなんとか自分で飲み食いは出来るようになれ」なんて言われ続けたせいかもな。
ったく、親父こそ俺がいなくなったらどうすんだって話だ。
そんなことをモヤモヤ考えながらいつもの「スーパー轟」に足を運ぶ。
このネーミングセンスどうなってんだろうな?
まあ、名前に負けず地域で一番安いんだけれどさ。
で、いつものようにスーパー轟に入ってカゴを持って今晩の晩飯と作り置きの食材を物色し始める。
そこで、なんか高校生っぽい声が聞こえてくる。
「奥さん、ネギ買いすぎとるやないかい!」
「盛男くん、やめなよ!ダメだよ、迷惑だから」
一瞬頭が混乱する。
えーと、ゴリラっぽい顔つきの高校生が主婦の買い物カゴ見ながら内容に文句言ってる?
で、あってる?
なにそのフィクションみたいな状況。
なんか、そのマンガみたいなやつにこれまたマンガみたいな美少年風の同じ制服の高校生が止めに入っている。
なんだわかんないけれど、笑いが込み上げてきた。
きっと、あれはゴリラくんの一流のギャグってことなんだろう。
一般人には受け止められないよ。それ。
と思ったらなんか俺の方を睨んできて、ずんずん歩いてきた。
「にいちゃん、まだなんも買うてへんな」
「うん、今日は1人分だけだから、適当に惣菜で済まそうか、それとも1週間分くらいの惣菜を作りためておこうかとか考えててね」
「待っとけ!すぐに集めちゃる!」
そう言って俺のかごをかっさらって店内をかけずり始めた。
「盛男くん、それは流石に迷惑のリミッターが壊れてるよ」
「うるせぇ!俺は今、無性にヒトと関わりたいんや!」
5分ほど駆けずり回ってくれた結果のカゴの中身はカレーとかシチューの材料でいっぱいだった。
ううむ、1週間カレー連続ってきつくね?
「ほれ、にいちゃん。これでいけんだろ?」
ゴリラ顔の高校生はそう言ってかごを渡してくる。
なんか、押し売りにあったみたいだけれど、まあ、こんなことめったにないからな。
「ありがとう。買わせてもらうよ」
そう言ってカゴを受け取ると、ゴリラ高校生はニッコリと笑みを浮かべながらも、美男子の同級生と更に増えた女子高校生に連行されていった。
改めてかごの中身を見ると、料理を作るストーリーが思いつかないバランス。
「まあ、なんとかなるか」
そんな独り言を言って俺はレジに向かった。
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