【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ田中健一編#4
あんたも誰かの企画に乗っかって何か書くことってあるかい?
今回もこの企画に乗っかってみようかね。
企画ページ本体はこっち。
前回のはコレ。
で俺の持ちキャラはこいつ。
こいつの主人公田中健一とこの企画の誰かを絡めた話を書くわけだ。
※持ちキャラと言いつつ、スキにいじってねw
今回はこの話をベースにしてみるかね。
ちなみに今までの登場人物や出来事、場所みたいな設定をおおさわさんがまとめた力作メモがあるから、そっちも見てくれよな。
終わらない仕事
だめだ。今日は絶対遅くなる。
突如降ってきた仕事に俺はもうパニック状態だ。
しゃあない。
今日は俺が晩飯当番だったんだけれど、息子に謝ってなんとかしのいでもらおう。
プルルルル
ピッ
「もしもし」
「ああ、真人か。悪い、今日も仕事が終わりそうにない。なんか食っといてくれ。俺の分は考えないで良い」
「またかよ……父さんとこ大丈夫なのか?」
「まあ、しのぐしかないな。仕事はどこでもそんなもんだろ」
「わかったよ。キッチリ野菜とか食べとけよな」
で、電話は切れた。
やれやれ、この年になって食事内容にあーだこーだ言われるってのは幸せなことなのか、情けないことなのか。
でもまあ、食事に時間をかけている余裕は無い。
俺は近くのファストフードに足を運んだ。
ファストフード店の光景
会社の最寄りのファストフードは全国展開している店舗なんだけれど、店舗ごとに結構特色のある建物だったりする。
俺の今から行くところは、レンガの外壁、三角の屋根、ひとつの入口。
そして、この間の少年の学校の制服なんだろう、黒っぽい制服の学生もよく見かける。
「いつ見てもゴキブリホイホイみたいだよな」
誰に言うとでもなく呟く。
いや、学生がゴキブリだって言いたいんじゃなくて、フォルムの組み合わせの話ね。
って、俺は誰に言い訳しているんだ。
で、俺はそのゴキブリホイホイ、もとい、ファストフード店に入っていくわけだ。
案の定、店の中は学生たちでいっぱいだった。
とりあえず何も考えずにいつも頼んでいるセットを頼んでから、真人の電話を思い出して慌ててサラダを追加する。
まあ、こんなファストフードのサラダで健康が保てるかっていわれたら、「さーせん」って言うしか無いやつだけれどさ。
席につき、とりあえずポテトにかじりついていると、隣のブースでは少女たちがキャッキャとなんか話しているのが聞こえた。
少女たちの会話
「壽賀美、あの後の盛男と彩子ってどうなのよ?」
「なんで私が監視係なのよ。風歌の方にはなんにも来てないの?情報」
「あんたも同じクラスでしょ?全然変わった感じ無いんだもん彩子って」
「そうなんだよねぇ。ウリちゃんの方はわかりやすいんだけれどねぇ」
「そうそう、盛男はホント燃え上がった後と消火された後の落差がエグいもんね」
そんな会話だったような気がする。
よくわからんが盛男ってのとウリちゃんってのが同一人物なんだなとか、必要があるような無いような分析をしながらポテトをカッコみつつ、なんとなく話を聞いていた。
おっとサラダも食べちまわないとな。
「そう言えばウリちゃん、彩子にもっかい告白したとかなんとか」
「マジで?はあ、勇者だわ」
「だよねぇ。これから毎日クラスで顔合わすのに何考えてんだか」
やれやれ。若者は色恋に夢中なんだな。
そりゃあ良いことだ。
どんどん恋して、どんどん別れを経験して、ヒトってのが何かって考えて、大人になって、とりあえず俺の仕事を手伝ってくれ。
そう考えながらハンバーガーを口に頬張る。
名前に思考を持ってかれる
うん?ウリちゃん?盛男?なんか聞き覚えがあるぞ。
……あ、そうか。
川辺のあのゴリラ少年もそんな名前だったな。
すっかりヒトの名前を覚えるのが苦手になっちまってるな、俺。
仕事先の相手の名前も思い出すのに時間がかかることがある。
流石に進行中のプロジェクトの相手の名前はわかるけれど、少し前のプロジェクトなんてなると綺麗サッパリ忘れちまう。
顔も思い出せないこともある。
でも、あのゴリラ少年の顔を忘れない気がするんだよな。
名前は忘れていたけれどね。
まあ、そんなんだから出世が中途半端なんだろうな。
「でもウリちゃんさぁ……」
少女たちの間でゴリラ少年は大人気みたいだな。
少年、頑張って周りを見ていけよ。
心のなかでそう祈って、ハンバーガーを無理やり押し込んで俺は会社に戻った。
仕事をやっつけるまでの2~3時間。
俺もゴリラ少年に言ったように頑張って行くか。
そんなふうに自分を鼓舞して俺はゴキブリホイホイを出て会社に戻った。
※この先の少女たちの会話を想像して楽しんでくださいなw
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