【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ田中真人編#30
あんたも誰かの企画に乗っかって何か書くことってあるかい?
今回もこの企画に乗っかってみようかね。
企画ページ本体はこっち。
前回のはコレ。
真人の決意の物語。
で俺の持ちキャラはこいつ。
CV:大塚明夫を想像しながら読むと腹がよじれると評判w
今回も息子の真人視点の物語だ。
真人はCV:梶裕貴で読んでみてくれよな。
圭子の愛
「俺のどこが好きなんだ?」
俺は意を決して聞いてみた。
圭子が俺に好意を持ってくれているのは疑いようもない。
そうでもなけりゃ、こんな記憶に爆弾かかえてるやつのそばにいないだろう。
「そういうのってさ、まず自分の方から言うのが筋じゃない?」
圭子は言う。
たしかにそうだ。
「そうだな。圭子は勇気のヒトだと思う」
「勇気?」
「だって勇気がなけりゃ、いくら友達のためとは言えその時点では知らなかった修斗や浩二の間に一人で割って入らないだろう?」
「そうかな?友達なら当たり前じゃない?」
「当たり前じゃないと思うんだよな。さらに今、俺の隣りにいることそのものが勇気だと思う」
「なんでよ?」
「まあ自分で自分の首を絞めるようなことになっちまうかもだけれど、俺は記憶に課題を抱えている。つまり何らかの脳の異常を抱えているわけだ」
「うん」
「そんなやつはいつ何がきっかけで暴走しちまうかわからないだろ?」
圭子は少しだけ考えて答える。
「でも真人、たぶん私に勝てないよ」
それを聞いて、思わず吹き出してしまった。
「そりゃそうだ。まいった、降参だ。まあ圭子のような美人にやっつけられるのも良いかもしれないけれどね」
今度は圭子が吹き出す番だった。
「やっぱ、真人は真人だよ。言ってることが記憶を失う前と変わってない」
「そうなんだ?」
「そうなんだよ」
圭子は真顔になっていう。
「今度は私の番だね」
俺は圭子の目を見る。
真剣な顔つきになっていた。
「私が真人のその勇気が好きなの」
「勇気?俺が?なんで」
「だって、腕っぷしが無いってのは自覚があるんでしょ?
その上で、修斗や浩二に割って入ったんでしょ?
それに子どもが危ないって思ったら自分のこととか完全に無視して助けちゃうんでしょ?」
「覚えてないんだけれど、圭子の話だとそうなるな」
圭子が微笑みながら言う。
「そういうのって何て言う?」
「なんだ?考え無し?」
圭子は満面の笑みをたたえて言う。
「ヒーローだよ」
ヒーロー
「ひ、ヒーロー?」
我ながらマヌケな声で答えちまった。
「そうヒーロー。真人は私のヒーローなんだよ」
自慢じゃないが、俺はめちゃくちゃケンカは弱いと思う。
ガキの頃からケンカで誰かに勝った記憶がない。
その俺がヒーロー?
「なんとなくだけれど、お父さんの影響なのかもね」
圭子が言った言葉に少しハッとなった。
確かに父さんはなんか困ってるヒトを見ると「ああ、もう!」とか言いながら助けに行くクセがある。
なるほど、父さんは俺のヒーローってわけだ。
「だから私は真人を好きになった。そして真人のようであろうと思った」
「なんとなくだけれど、それはやめといたほうが良い気がする。損するぜ?」
きょとんとした顔になる圭子。
「なぜ?」
「だって何の得にもならないことに首を突っ込むクセがあるってことだろ?」
「それで真人は損したって思ってる?」
改めて考えてみる。
「思ってないな」
「でしょ?っていうか損してるって思ってても、結局真人はその『何の得にもならないこと』に首を突っ込むのをやめられないでしょ?」
なんとなく父さんの事を考えてみる。
あの父さんが余計なことに首を突っ込むのをやめられるか?
それが出来てたらもうちっと出世しているか。
蛙の子は蛙。
そういうことかもな。
「やめられないんだろうな」
素直に答える。
「だから、私は真人を好きになったんだよ」
ああ、こぼれるような笑顔ってこういうのを言うんだろうな。
「つまり、俺は圭子とヒーロー同士で結婚しようって言ったんだな」
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参考にした話
ついに「ご両親への挨拶」を持ち出した真人。
圭子はどう答えるのか。
ご両親はどう答えるのか。
以下待て次号!
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