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【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ田中真人編#17

あんたも誰かの企画に乗っかって何か書くことってあるかい?

今回もこの企画に乗っかってみようかね。

企画ページ本体はこっち。

前回のはコレ。
真人と圭子が恋から愛へと関係性を深める物語。

で俺の持ちキャラはこいつ。
CV:大塚明夫を想像しながら読むと腹がよじれると評判w


今回も息子の真人視点の物語だ。
真人はCV:梶裕貴で読んでみてくれよな。


俺と圭子

次の日も、その次の日も俺たちは会った。
そのうち約束をしないでも自然と夕方に駅前で会うようになった。

圭子のV-MAXで少し遠出をする日もあったし、ただ単純に街中をぶらつくこともあった。

どこにいたとしても、俺は隣に圭子がいればそれで幸せだった。
圭子も微笑みながら俺の隣にいる。
俺たちは幸せだった。

不思議なもので、圭子との時間で卒業論文執筆時間は減っていたはずなのに、予定よりも早く論文が上がった。
教授の赤入れはある程度あったけれど、てにをはを修正する程度だった。
「これで、お前の面倒を見るのも最後か」
そんな教授の言葉がずしりと感じられた。
「本来なら修士、博士と進んで私の右腕になってもらいたいくらいなんだがな」
「すみません。自分は生きる目的を見つけてしまったので」
教授は目を細めて俺を見る。
まるで孫を見るような表情だ。
俺はそう思った。

教授は言った。
「存分に力をふるえ。人々はお前の力を必要とするはずだ」
「はい!」
俺は赤入れを修正した卒業論文を教授に渡して研究室を出た。

駅前

俺は卒業論文を提出した達成感に満ちていた。
この気持ちを早く伝えたい。
誰にって?
決まってるじゃないか。

俺はいつもどおり圭子に会うために駅前に向かった。

そしていつもどおり、圭子はそこにいた。

「待ったかい?」
「ううん、ぜんぜん」

いつもの会話がかわされる。
いつだって、圭子は俺よりも前にいた。
俺も最初に約束した時間の10分前についているのにだ。
なんなら、もう約束時間30分前にしたほうが良くないか?
あ、だめだ。そしたら絶対圭子は45分前に来る。

「卒論。通ったよ。後は卒論発表会と卒業式を待つだけだ」
圭子が笑顔で答える。
「おめでとう。私は専門学校の入試勉強がまだあるけれどね」
「勉強見てやろうか?」
「ダメだよ。勉強にならない」
俺たちは笑いあった。

その時だった。
俺の目に飛び込んできたんだ。

車道に飛び出す子どもとそこに走ってくる自動車を。

「危ない!!!」

体が自然とその子どもをかばうように車道に飛び出す。
ヘッドライトがやけにゆっくりと近づいてきたように感じる。
子どもを放り投げるように歩道に戻す。

鈍い痛みが全身に走った。
薄れゆく意識の中で、圭子が必死で俺に声をかけていたような気がする。
「………子ども……は?」
「大丈夫!気をしっかり持って!!」
圭子が叫んでいる。
「………良かった……。……ごめんな」
そこで俺の意識は途絶えた。

見知らぬ天井

気がつくと、俺は真っ白な天井を眺めていた。
そこが病院だと気がつくまで数十秒かかった気がする。

そして、女性が俺を覗き込んで驚いている。
「真人!!!」

その女性は俺に抱きついてくる。
体中が痛い。
その向こうで父さんが俺を眺めている。
「良かった……真人。無茶しやがって」

「父さん。……ここは」
「圭子さんが救急車をすぐ呼んでくれた。医者が言うには、
 身体的な損傷は左腕の骨折くらいで、後遺症も残らないだろうって話だ」

骨折……。
ああ、そうか、俺はなんかで事故っちまったのか。
まったく、のろまな自分の体はいざってときに役に立たねぇんだよな。
その役立たずの体が全身の痛みで俺に何かを教えているようだ。

「ここは……?」
「病院だよ。大丈夫。あなたがかばった子どもは無事だよ」
女性が答える。
そうか、俺は子どもをかばって事故っちっまったんだな。
でも……。

「父さん……」
「なんだ?」

「この女性は誰?」

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参考にした話

#すっぱいチェリーたち
#歌えないオッサンのバラッド

やべぇ。なんてひどいことするんだ俺。
自分で書いてて涙が出てくる。

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