【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ田中真人編#31
あんたも誰かの企画に乗っかって何か書くことってあるかい?
今回もこの企画に乗っかってみようかね。
企画ページ本体はこっち。
前回のはコレ。
ヒーローたちの物語。
で俺の持ちキャラはこいつ。
CV:大塚明夫を想像しながら読むと腹がよじれると評判w
今回も息子の真人視点の物語だ。
真人はCV:梶裕貴で読んでみてくれよな。
圭子への愛
「で、いつにしようか。圭子のご両親への挨拶」
「私がお父さんに挨拶するのはどうするのよ?」
「ってかもう会ってるし。別によくね?」
「よくない」
圭子はきっぱり言った。
俺はちっと肩をすくませていう。
「わかった。父さんとは調整しとく。でも、それより前に圭子のご両親への挨拶の方が先だ。水曜日が定休だとしても、朝の仕込みとかあるんだろ?だったら午後か……」
「ランチをうちの店でしながら話せば良いかもね」
圭子が実に合理的な事を言う。
「じゃあ、次の水曜の午後13時」
「急ぐなぁ」
「こういうのは勢いが大切なんだよ」
少し圭子が考える。
「ねぇ。記憶が戻ってないのに、ホントに良いの?」
「何を今更」
「だって、なんで私が学校を嫌になったのかとか覚えてないんでしょ?」
「必要ないさ」
俺は本心からそう言った。
「俺は今、目の前にいる圭子を愛しているんだから」
挨拶への道取り
とりあえず、次の水曜日の午後にご両親の時間を取ってもらう約束を圭子とした。
その日のうちにLINEで「13時OK」とだけメッセージが来た。
「了解」のスタンプで返した。
そして店の住所を聞く。
「家に来て」
と返ってくる。
まあ、そうか。店での挨拶になると、ご両親がなにか作ってくれちゃうもんな。それは心苦しい。
「了解」のスタンプをもう一度送る。
その日が来て、俺は一張羅のスーツを着込む。
入学式以来だなスーツを着るのなんて。
入社内定をもらった会社は基本はスーツなしなんで、たぶんこのスーツは卒業式に着た後は着ないんだろう。
だからネクタイも父さんのお下がり。というか、父さんのを借りる感じ。
我ながら似合わない。
実に似合わない。
姿見の鏡に映る自分の姿がまるでマネキンのようだ。
まあ、これはもうどうしようもないので、俺はそのまま圭子の家に向かう。
圭子の家へは電車を使ってそこからは徒歩だ。
びっくりするぐらい自分が緊張しているのがわかる。
どのくらいって?
右手と右足が一緒に出るくらいだ。
駅前で申し訳程度に買ったマドレーヌを片手に俺は圭子の家に向かった。
ご両親への挨拶
圭子の家の前に立つ。
俺の記憶が無くなっちまっているのもあるかもしれないけれど、今の俺にとっては初めて圭子の家に上がるわけだ。
しかもご両親への挨拶っていうスペシャルイベントだ。
やべぇ緊張してきた。
と思ったが、さっきから緊張しっぱなしだろうがと思い直す。
ええい、ままよ。
俺は呼び鈴のボタンを押す。
「はーい」
圭子とは違う女性の声が聞こえる。
「私、田中真人と申します。ご挨拶にあがりました」
インターフォン越しに女性の声が聞こえる。
「お待ちしてました。少々お待ちくださいな」
10数秒が永遠に感じられたのはこのときくらいかもしれない。
「いらっしゃい」
ドアを開けて迎えてくれたのは圭子だった。
心底安心するのと同時に、覚悟が決まった気がした。
圭子に案内されるまま、居間へと通される。
そこには圭子のご両親が座っていた。
こころなしか、ご両親も緊張しているように見える。
「お邪魔します。本日はご挨拶に伺いました」
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参考にした話
ついに「ご両親への挨拶」場に挑む真人。
ご両親はどう答えるのか。
以下待て次号!
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