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アラフィフになって振り返る中学受験(後編)

いつだったか、友人に「凛ちゃんがつき合う男の子はみんな高学歴だね」と言われたことがある。
そう言われて確認してみたら、確かに二人は医者、それ以外は京都大学の出身だということに気がついた。

ふと気になった。
そのうち私立中学を受験した人はどれぐらいいるんだろう。

といっても、数えたら元彼は5人しかいない。
う~ん、データが少なすぎる。
仕方がない。ここは夫と弟、元彼じゃないけれどキョウにも入ってもらおう。三人とも京大出身だし、ちょうどいい(?)

そうすると、五人が私立中学出身。三人が公立中学出身だった。
しかも私立出身は、みんな男子校。加えて、みんな弟がいるお兄ちゃんではないか。
今さらだけど自分がどういう男性に好かれるか、なんとなくつかめてきました(←全く必要ない分析)

さて、同じ京大でも夫とキョウの二人は、他の元彼たちとは少し違う印象がある。
二人とも公立出身なんだけど、中高一貫で大学受験を見据えた手厚い環境で学んできた元彼たちと比べて、夫やキョウには「自分で考え、自分で勉強を進めてきた人」という印象が強い。
夫にいたっては、塾にも通ったことがない。
少ない情報と限られた教材だけで大学受験を乗り越えた夫を見ていると、同じ大学でも歩んできた道のりは随分と違うんだなと思う。
だから私は夫やキョウに地頭の強さを感じるのかもしれない。

大学受験における私立のメリットはとても大きい。
高校受験がないので、大学受験のための学習計画が中学のころから立てられる。
元彼たちが通っていた学校では、中学の勉強を一年半から二年で終わらせてしまうと聞いた。そして早々と高校課程に入るらしい。
だから公立とは中学の時点で、すでに一年ほどの差がついていることになる。

でも公立は大学受験では不利な面があるとしても、見方を変えれば強みになるようにも思う。
夫は昔から一人で考え、一人で決めることを苦にしない人だった。
周囲に流されず、自分の判断で進む力はそんな学生時代の経験の積み重ねから育まれた部分もあるのではないかと感じている。
夫の性格によるところも大きいと思うけど、今の夫の落ち着きや粘り強さに繋がっている気もする。

実は、私が公立で不利だなと感じるのは学力の面ではない。

例えば、夫には大学時代の友人はたくさんいるのに、地元の友達が一人もいない。
別に中学や高校でいじめられていたわけでもないし、学校生活も一人で過ごしていたわけではないんだけど、大学に入ってだんだん疎遠になったという。
公立出身の元彼も、後に京大に進学する元彼女さんとは中学で出会ったようだが、勉強でも興味のあることでも自然と話が続く相手に出会ったのは彼女が初めてだったと話していた。
もちろん、これはごく限られた私の周囲の人の話にすぎない。でも自分と似た価値観や興味をもつ友人に出会う環境という意味では、私立には大きな魅力があるように思える。

小学生のとき、友人が一人もいなかった弟が私立中学に入ったとたん、たくさんの友人ができて楽しそうに登校する姿はとても印象的だった。
今でも弟はこちらに帰ってくると、中高時代の友人たちと飲みにいくのだが、それを見ていると地元に帰っても友人が一人もいない夫がちょっと不憫に思えたりする。
まぁ、夫には私がいるけどね。

私立出身の元彼たちをみていると、とにかく愛校心が強いことにも驚く。
これは男子校特有なのかもしれないけど、仲間意識もすごく高い。
元彼に「友人に紹介したい」と言われ、彼らに会ったことがあるけれど、彼らの仲の良さにびっくりした。
この仲間意識は、今後もずっと続き、社会における人脈とやらに繋がっていくんだろうなと感じた。

私も夫も公立出身だけど、愛校心なんて微塵もない。
私なんて卒業してから一度も母校を訪れたことないし、母校がどうなろうと気にもならない。
そういう面では、元彼たちが卒業してからも同窓会やなんやらで学校や先生方と繋がり続けている姿は羨ましく感じたし、自分の学校を誇らしく思ってる姿もいいなと思っていた。

こう考えてみると、公立も私立もそれぞれメリット、デメリットがあるけれど、そのメリットがデメリットになったり、逆のパターンにもなったり。
結局、正解はなくて、与えられた環境をどう受け取るかってことなんだろうと思う。