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即わかる!アフォーダンスとシグニファイア(アホ〜なダンスに学ぶUXデザイン)

こんにちは!dwangoでニコニコのUI/UXなどを担当している、林絵美子と申します。メンバーと一緒に日々UXを考えつつ、2歳児の子育てにも奮闘中です👶

今回は、UXって何だろう? そんな疑問を持つ方にも楽しめるように、日常の小さな気づきからお話しします。


UXデザインを2歳児に学ぶ!

うちの2歳児はコタツが大好きでして。ごはんが並んでいるときは、ちょこんと座って食べるんですが、なにも置いてないとき──なぜかコタツに登り、親に向かってダンスを披露し始めるんです。 親としては爆笑しつつ、危ないから降りて〜と焦るやつ。

……しかし、ある日ふと思いまして。これって、UXデザインでよく聞く“アフォーダンス”と“シグニファイア”の話に繋がるんじゃないか?って。 私自身、この2つの言葉をメンバーに説明するたび「うまく伝えられないな〜」ということもあり。言葉にするとやたら抽象的だし、アカデミックな定義もなんだかもやっとすることもあり。

…ですがこの“コタツダンス”の話をしたら、「なるほど!」って瞬時に理解してもらえた時があり、「これは記事にしよう!」と、今このnoteを書いています。

アホ〜なダンスでアフォーダンスを体現する我が子

アフォーダンスとシグニファイアって何ぞ?

「アフォーダンス」と「シグニファイア」は、UXデザインでよく出てくるけど、ちょっとややこしいコンビ。簡単に言うと、、

アフォーダンス:モノが「できること」。たとえば、椅子は「座れる」、コタツは「登れる」みたいな、形や構造が持つ可能性。

シグニファイア:そのモノを「どう使えばいいか」のヒント。ドアノブの形や「押す」って文字、ボタンの色とかが「こうしてね!」と教えてくれるシグナル。

心理学者ギブソンは、アフォーダンスを「環境と主体の相互作用で生じる行動の可能性」と定義しました。
その後、UX業界のドナルド・ノーマンが、ユーザーがその可能性に「おっ、できそう」と気づくことを『知覚されるアフォーダンス』と名付け、さらに「どう使うかのヒントが必要だ」と考え『シグニファイア』という言葉を加えています。

ギブソンとノーマン:アフォーダンスとシグニファイアを提唱したUX理論の祖たち

言葉が増えたことで整理はされたものの、昔は「どっちがどっち?」と混乱したり、アフォーダンスの中にシグニファイアが紛れ込んだりして、ややこしいw

で、この違い、「コタツダンス」が教えてくれたんです。

2歳児、こたつで踊る

目を離したすきにスッとコタツに登って謎ダンスを披露。あれ…?これ…アホ〜なダンスで「アフォーダンス」なのでは!?(これが言いたかった、、、

コタツって、低くて平らで登れそうなカタチをしてる。しかも、少し高いので注目を浴びることができるという。なにも置いてないとそれが「ステージ」と感じ、本能的に我が子は「みてみて!」と踊り出す。

でも、食事が置いてあるときは一切登らない。ちゃんと座ってご飯を食べてる。つまりそのときは、コタツは「テーブル」として機能してるんです。

同じ「コタツ」なのに、状況によって「ダンスステージ」にも「ご飯テーブル」にもなる。これってまさに…!

コタツに潜むアフォーダンスとシグニファイア

コタツの形状──低くて平ら、登れそう。これはアフォーダンス。何も乗ってなければ、「ここ、いけるやん?」と子どもの中の冒険心が動き出します。

でも、食器やご飯が置いてあるとき、それが「今は登るタイミングではない」というシグナルを発している。これがシグニファイア。「今はテーブルとして使ってね」と状況が教えてくれてるんです。それにより、テーブルとしてのシグニファイアが優勢となるのです!(シグニファイアって意味わからんけど、シグナルの「シグ」が同じと考えると覚えやすい!)

つまり:
アフォーダンス = 登れるかもしれない形状(行為可能性)
シグニファイア = 登るべきでないという状況のヒント(意味づけ)

こたつだけだとアホ〜なダンスフロアが爆誕するが、シグナルがあるとテーブルに!

それを本能的に見分けてる2歳児。UXセンス、爆誕です。

…こういった“気づき”って、子どものほうが圧倒的に鋭い気がしており、大人は「テーブル=食べる場所」っていう概念が固定されてるけど、子どもはその枠にとらわれず、目の前の形にめちゃくちゃ素直だな〜と。 この“素直な反応力”、デザインにこそ必要かもしれないなと!!

アフォーダンスの例は身の回りにあふれている

たとえば──

  • 段差のある縁石:座ったり、飛び降りたりしたくなる

  • 公園の柵:登れそうなら登りたくなる

  • ちょっと出っ張ったボタン:押したくなる

    • (形状が誘う=アフォーダンスであり、「押す場所」としての意図=シグニファイアも含んでいる)

このように、物理的に「できそう」な形状が、人間に行動のヒントを与えている場合、アフォーダンスとシグニファイアの境界はぐっと近くなります。 ノーマンがわざわざ「シグニファイア」という言葉を導入した背景には、まさにこういったややこしさがあったとも言えます。

つまり「これはアフォーダンス?シグニファイア?」と一概に言い切れない例も、私たちの生活の中にはたくさんあるんだな〜と!

子どもの行動は最高のUXリサーチ

アフォーダンスとシグニファイアって、教科書で読むとややこしいのですが、子どもは言葉を使わず、身体でそれを体現してくれるなと。
「なんで今それしたの?」みたいな行動の裏には、すごく素直なUXのシグナルが詰まってるな〜と!
たとえば、アプリのボタンも、子どもが壁にある出っ張りを触っちゃうように「押したくなる」デザインが大事で。直感的に「ここタップして!」とシグナルを送るUIやUXこそ、ユーザーを迷わせないんです。

大人になると「こうあるべき」が先に立ってしまいますが、子どもみたいに“今このモノはどう見える?”をフラットに受け止める視点、実はUI/UX設計においてもめちゃくちゃ大事だと、2歳児の可愛いアホ〜なダンスに感じた瞬間でした!

終わりに

アフォーダンスとシグニファイアの違いは、頭で考えるよりも、目で見て・身体で感じたほうが、スッと腑に落ちるのかもしれません。
日常にある椅子、ドアノブ、コタツ──その“かたち”や“配置”が、私たちの行動をそっと導いている。

私たちは、気づかないうちに無数の「意図された形」や、ラベル・音・アニメーションなど「非物質的サイン」に囲まれて生きており、それにふと気づいたとき、誰かの設計した“サイン”と、静かに対話しているのかもしれません。

そう思うと、発見に満ちた世界に生きてるんだな〜と、感慨深い思いです。きっと明日も、誰かの“気づき”が、新たなデザインを生み出していくのかもしれませんね。



目をこらせば、世界にはたくさんの「楽しい」がひそんでいて、そんな発見を、これからのUXに活かしていけたらと願っています。

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最後までお読みいただきありがとうございました!
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