生成AIが使えない人へ。仕事で試す最初の相談術
「生成AIを使ってみたけれど、正直あまり役に立たなかった」
そう感じたことがある方は、少なくないと思います。
返ってきた答えが浅い。
自分の仕事には合わない。
結局、自分で考えた方が早い。
PMや管理職の仕事をしていると、なおさらそう感じる場面があります。
会議の論点整理、部下への依頼、上司への報告、関係者との調整。
どれも背景や文脈が複雑で、単純な質問では使える答えが返ってきません。
でも私は、生成AIは「答えを出す道具」ではなく、「考えを整理する相談相手」として使うと、一気に見え方が変わると感じています。
この記事では、「生成AIは使えない」と感じている人に向けて、仕事で試しやすい最初の使い方を整理します。
生成AIは検索より「相談」に使うと仕事で効く

生成AIを検索の代わりとして使うと、期待外れになることがあります。
知りたい単語を入れて、返ってきた答えを読む。
それだけなら、Google検索や社内資料の確認で足りる場面もあります。
私が生成AIの効果を強く感じたのは、検索ではなく「相談」に使い始めてからです。
たとえば、会議前に論点を整理したいとき。
部下への依頼文がきつく見えないか確認したいとき。
上司への報告を、どの順番で伝えるべきか迷ったとき。
プロジェクトの課題を、どこから手をつけるべきか分解したいとき。
こうした仕事は、単に情報を探すだけでは進みません。
自分の状況を整理し、相手に伝わる形へ組み立てる必要があります。
生成AIは、この「考える前段階」を一緒に整理してくれる相手として使うと、かなり実務に馴染みます。
仕事で生成AIが役立つ場面
正直に言うと、私の中で生成AIは「ツール」というより「相談できる相手」に近い存在です。
実際、私はこんな場面で日常的に使っています。
メールや文章の下書き … たたき台を作り、言い回しを整える
会議や打ち合わせの準備 … 論点を整理し、要点をまとめる
考えがまとまらないときの壁打ち … 頭の中を吐き出して整理する
知らない分野の調べ物や学習 … 新しい知識を一気にインプットする
これまで、いろんな人のところへ足を運んで聞いていたことを、まず生成AIで一度確認できる。
考えを整理してから人に会えるので、相談の質まで上がりました。
ただ、勘違いしないでいただきたいのは、最終的には人間社会であるということです。

生成AIの出力で仕事が完結することはありません。
最後は人間同士で会話して着地させます。
それでも、そこに辿り着くまでのプロセスが、明らかに速くなりました。
仕事のスピードが上がり、一人で抱え込む不安が減り、考えが整理され、アウトプットの質まで変わった——これが、私の実感です。
AIに頼ることは、自分の判断を手放すことではない
生成AIに抵抗を感じる理由の一つは、
「自分の仕事の価値が下がるのではないか」
という不安だと思います。
自分で考えてきた。
経験で判断してきた。
人に聞かれれば答えられるだけの知識も積み上げてきた。
だからこそ、AIに相談することに抵抗が出る。
でも、生成AIに相談することは、自分の判断を手放すことではありません。
むしろ、自分の考えを一度外に出して、見直すための行為です。
PMや管理職の仕事でも、最終判断は人間が行います。
AIは決裁者ではなく、論点を整理する補助線です。
今すぐ試せる、仕事の相談プロンプト6選
ここが、この記事で一番伝えたいところです。
たとえば、こう打ち込んでみてください。
「自分はこういう仕事に長年尽力してきました。
こういうスキルを磨いてきたので、正直、生成AIを否定したい気持ちがあります。
そんな自分は、これからどう向き合っていけばいいですか」私は生成AIを仕事で使いたいのですが、何から始めればよいか分かりません。
私の業務は〇〇です。
この業務の中で、生成AIを使いやすい場面を10個出してください。明日の会議に向けて、論点を整理したいです。
以下の状況をもとに、確認すべきこと、決めるべきこと、事前に準備すべきことを分けてください。部下に作業を依頼したいです。
目的、期限、期待する成果物が伝わるように、きつくなりすぎない依頼文に整えてください。上司にプロジェクトの状況を報告します。
以下の内容を、結論、進捗、課題、相談事項の順番で整理してください。このプロジェクトで起きそうなリスクを洗い出したいです。
PMOの視点で、スケジュール、品質、コスト、関係者調整の観点から整理してください。完璧な質問である必要はありません。
雑な聞き方で大丈夫です。
多くは無料で、今すぐ始められます。
仕事の話が気が引けるなら、趣味や暮らしの身近な疑問からで構いません。
返ってくる答えは、想像以上に的を射ています。
私自身、マネジメント力、指示力、依頼力、文章力、思考の整理、発想力、言語化力——これらすべて、生成AIとの対話の中でアップデートされてきた実感があります。
スキルが奪われたのではなく、磨き直された感覚です。
仕事で最初に試すなら、私は「議事録」をおすすめします
仕事で生成AIを使う最初の一歩として、私が特におすすめしたいのは「議事録」です。
理由はシンプルです。
議事録は、多くの人が面倒だと感じていて、しかも生成AIの効果を実感しやすい業務だからです。
会議中に必死でメモを取る。
そのせいで、肝心の議論を聞き逃す。
会議後に録音やメモを見直して、数時間かけて議事録を書く。
それでも最後に、「これで本当に合っているのか」と不安が残る。
この状態を、生成AIはかなり軽くしてくれます。
ただし、AIに議事録を任せれば終わり、ではありません。
むしろ議事録こそ、AIの使い方を間違えると危険です。
ただし、AI議事録は“それっぽい間違い”が一番怖い
ただし、AI議事録には注意点があります。
生成AIは、足りない情報をそれっぽく補ってしまうことがあります。
普通の文章なら大きな問題にならなくても、議事録では危険です。
たとえば、
「検討します」
という発言が、
「決定しました」
として整理される。
担当者が決まっていないのに、会話の流れから担当者が書かれてしまう。
実際には存在しない議題が、きれいな見出しとして作られてしまう。
これが起きると、議事録の信頼性が一気に下がります。
だから私は、AI議事録を使うときに
「検討を決定にしない」
「担当者を推測しない」
「言っていないことを書かない」
といったルールを必ず入れるようにしています。
最初の一歩は、完璧な質問でなくていい

一歩を踏み出すと、景色は段階的に変わっていきます。
まずは、苦手だった作業から解放される。
すると、空いた時間で新しいことに挑戦できる。
やがて、周囲に教える側へ回り——気づけば、次に来る技術を恐れるのではなく、わくわくと迎えられる自分がいます。
生成AIは、いずれ「使えて当たり前」の時代に入ります。
そのとき、変化を楽しめる側に立っていたい。
私は素直にそう思っています。
最初の一歩は、本当に小さくて構いません。
今日のうちに生成AIを開いて、自分の中の迷いを、そのまま打ち込んでみる。
それだけで、見える景色が変わり始めます。
迷いも不安も含めて、まずは話しかけてみる。
そこから一緒に、始めてみませんか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
生成AIを仕事で使う最初の一歩として、私は「議事録」から試すのが一番分かりやすいと思っています。
会議の内容を整理する。
決定事項と検討事項を分ける。
タスクや担当者を確認する。
会議後の共有を早くする。
こうした業務は、生成AIの効果を実感しやすい一方で、間違えると信頼に関わる部分でもあります。
そこで別記事では、私が実際に使っているAI議事録の作り方をまとめました。
具体的には、
・会議用の議事録プロンプト
・打ち合わせ用の議事録プロンプト
・簡易記録用の汎用プロンプト
・AI議事録で決定事項を捏造させないためのチェックルール
を、コピペして使える形で整理しています。
「生成AIを仕事で使ってみたいけれど、何から始めればいいか分からない」
という方は、まず議事録から試してみるのがおすすめです。
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これからも、生成AIと一緒に成長していく等身大の試行錯誤を、飾らずに発信していきます。
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