脳梗塞発症七周年"今も回復継続中"*日日是幸日
2018年6月、脳梗塞発症し7年を経過、現在も回復継続中。本記事では発症前原因となる生活習慣と健康状態、発症直前の予兆、発症時の対応の是非、その後の治療、リハビリ療法の選択と効果、体験談、その後の現在に至る回復状況を時系列で述べます。脳梗塞の予防、不幸にして発症した人の参考になれば嬉しいです。7年の節目なので詳細報告ですが、長くなるので3部に分けます。今回はその1です。
祝脳梗塞発症後七周年、今も回復継続中
今月6月、脳梗塞発症後七周年を迎えました。
脳梗塞発症はめでたくない凶事なのですが、
おかげ様で、見違えるほど回復し元気です。
後遺症はありますが、普通に杖も突かず歩き、
走ることもできるようになりました。
左手は不器用ながら、料理その他家事に
不自由なく使い、楽器演奏も楽しんでおります。
今も回復は緩やかに続いており、
仕事も続けられていることは幸せです。
私は医療の専門職ではないので、本記事での療法その他の記述、医療に関し信頼性ある専門的知見を提供するものではありません。療法の選択や効果等も、個人的体験であり、二重盲検法による客観的検証が個人では不可能であるため、個人の体感に留まることをご了解ください。
第Ⅰ部 発症前後から入院まで
1.発症前の生活習慣と健康状態
高血圧
40歳前に高血圧傾向を人間ドックで指摘されるも、ほぼ放置で10年位経過。
その後、運動療法を開始し、10キロ体重減に成功するも、50代半ばに観念して降圧剤を服用開始。
糖尿病
母方は筋金入りの糖尿病家系。30代半ば人間ドックで境界型糖尿病を指摘されるも、やはりほぼ放置で50代、HbA1Cの最悪期は8.2を示し、食事療法を開始。現在はHbA1C=6前後に管理。
遺伝的体質、慢性的深夜残業、長時間労働のストレス、仕事柄、酒食の席が多い生活習慣等により、深く静かに脳卒中リスクは進行していたと思われます。
2.発症直前の予兆、既に発症?
2018年6月2日、その日は朝から友人たちと葉山あたりで写真撮影散策、夜は横浜でJazzジャムセッションでSax演奏予定。
朝8時前から夜10時過ぎまで、遊びだけど盛りだくさんな一日になるなと、朝から張り切って出かけました。
炎天下、ビール飲んで水分とらずは脳梗塞のもと
当日は晴天の暑い日で、昼食にビールをジョッキで3杯飲んで葉山の海辺を散策。水分補給せず。
【教訓】暑い日にビールを飲んで水分をとらないと脳梗塞の原因となる。
アルコールの利尿効果にビールの利尿効果、汗で脱水が加速する。
暑い日にビールは美味しいが、必ず水分補給を怠りなく。
*ビールは水分補給になりません!!むしろ脱水効果が最も強力。
脳梗塞の兆候はいくつもありました。昼過ぎに海辺を歩いていると、やたら体の左側を何かにぶつける、左手に少し力が入らない、それもしばらくすると気にならなくなりました。
【教訓】こういう前兆である一過性脳虚血発作(TIA)、発症初期の症状を見逃さないことが非常に重要です。
夕方ライブハウスに着いてサックスを取り出し試奏すると、あれ?なんか変、どうも左手のキー操作に違和感あり。
アドリブのインスピレーションも鈍くフレーズもさえないが、そのまま演奏、やっぱり調子悪いなあと感じるがこういう日もあるさ、とそれなりにやってライブはおしまい。
3.発症自覚時の対応の是非
帰宅して箸を使うといまいち使えない。飲み過ぎたせいかな?入浴すると風呂場で転倒。ここに至ってやっとおかしいと自覚し、救急車を呼ぶかまようタクシーにしようか、だって普通に歩けるし、深夜の住宅街で呼ぶのは気がひける、たまたま妻が実家に帰省中で、しばらく思案し、妻に電話で相談し「救急車を呼ぶべきと言われ」やっと救急車を呼ぶ。
【教訓】こういう場合、迷わず救急車をよびましょう。特に脳梗塞の場合、時間が勝負、※発症4.5時間以内なら「静脈内血栓溶解療法(IV tPA: アルテプラーゼ)」が適用可能。推奨レベル: A(脳卒中治療ガイドライン2021)
病院(湘南藤沢徳洲会病院)に着くとすぐに検査、
MRI の結果を見せられ「脳梗塞です」。
アテローム型脳梗塞との診断。
脳梗塞としては中程度。
最重症は心因性脳梗塞、軽度はラクナ梗塞。
湘南藤沢徳洲会病院にそのまま入院、以後急性期の約2ヶ月間、神奈川リハビリテーション病院に転院するまでお世話になりました。
4.発症直後最悪期の症状
※現在の回復状況詳細は第三部最後段落に記載
🤢入院2日目(一番悪い時)
*入院時より二日目が悪化しショック!!
そういう例もあるらしい。
いわゆる片麻痺。
見事に身体の左半分全身麻痺。
■表情
顔左半分が右と非対称で動かせない。
■下肢麻痺
左足はベッドで少し上がるだけ。
やっとつかまり立ちできるが、
歩行は無理で車椅子。
■上肢麻痺
左腕は肩から先、手指まで全く動かず。
右手で書くとき(左利きだが字は右手で書く)、
異常に多く字を間違う。
左手が全く動かず使えないので不便を痛感。
-左利きなので右手でスプーンやフォークは使えるが箸は無理
-左手で汁椀等が持てない。
-ボトルの蓋開け、袋開け等できない。
-トイレットペーパーが片手ではちぎれない。
■全身動作半身不随
左半身麻痺で全く寝返りが打てない。
■高次脳機能障害
左半側空間無視が顕著。
左肩を壁等によくぶつける。
*これは入院前日の昼間、既に出現していた。
■言語障害(構音障害)
ろれつが回らない。
■嚥下障害
嚥下が麻痺の影響でうまくできず
液体は全てむせてしまう。
よって水や汁物は全てとろみ付き。
※10日程度で改善、以後とろみ付けなしに。
■便秘症
これが一番の悩みだったかもしれません。
特に発症後1年間がひどくて大げさでなく、
こんなに便秘が辛いなら死んだ方がマシ
と思ったほどでした。
5.入院中リハビリ
救急車で運び込まれて以来、
そのまま入院生活に入りましたが、
治療と並行して、
二日目からリハビリ開始となりました。
三日目以後、毎日、週5日、日曜を除き
PT(理学療法)、OT(作業療法)、
ST(言語療法)を実施。
湘南藤沢徳洲会病院は急性期の病院ですが、
リハビリ病院並みにリハビリテーションが
充実しており、ありがたかったです。
PT(理学療法)
つかまり立ちがやっとの状態からなので
最初は歩行訓練は無理でした。
しだいに歩行ができるようになったものの、
左半側無視でどんどん左に寄ってしまう、
左右のバランスが取れず上下動がひどい、
という状態を経て、
階段昇降訓練ができるまで回復。
ただし、杖は必須というのが退院時の状態。
OT(作業療法)
左腕は肩から先、手指まで全く動かずの状態で、
上肢の訓練が一番の難題でした。
OT開始初日に全く反応が無かった左腕が、
肘が90度屈曲した状態から、
非常に弱くゆっくりではあるものの
なんとか、まっすぐ伸ばすことができました。
全く反応しなかった肘が、
かすかに動いた時には感動!!
発症1ヶ月頃、腕がやっと
洗面台の高さまで上がるように。
指は親指、人差し指、小指の順で
かすかに動くようになったものの
食事等日常動作は全く不可能でした。
この時点ではSaxをまた吹けるとは夢にも思わず。
「楽器なんてムリ!しょうがない」
と諦めてました。が…
発症2ヶ月近く経ったころ、担当医師が
「だいぶ良くなりましたね!
まだまだ回復しますよ。
楽器はさすがに無理でしょうけど😊」
と言われました🤢。
自分でも無理だろうな、と諦めてはいたものの、
医師とはいえ、他人から言われると腹が立つ。
(スミマセン、先生激励のつもりだったろうけど)
「上等だ、無理と言われりゃあ、
かえってやる気が出るじゃあねえか」
と逆に再チャレンジする気になりました。
逆に励みになったので逆バリの激励も
意外にありがたい😁
今では感謝しています。
ST-文学作品で楽しみながら言語療法
二日目から始まりましたが、
言語療法の教材が味気ないものだったので
『百人一首』『万葉集』『新古今集』
等の詩歌、文学作品が使えないか提案したところ、
快く承諾してくださり、いろいろな作品を
用意して活用してくださいました。
おかげで無味乾燥なリハビリが
文学鑑賞、笑いの絶えない時間となり
担当STさんには感謝しています。
院内自主トレ
毎日3コマ、TP,OP,STがあるとはいえ、
リハビリの最適時間数は無く、身体を痛めない限り
やればやるほどいい(院内スタッフも同じ見解)
と思い、院内自主トレに積極的に取り組みました。
具体的には、
歩行訓練…廊下を端から端までくり返し往復
ベッドで上肢、手指の訓練、等。
仕事
基本的に他の人に交代またはキャンセルで
甚だご迷惑をおかけして申し訳ないことをしました。
どうしても対応せざるを得ないものだけ
ノートPCを病室に持参しているので対応。
キーボード右片手打ち、高次脳機能障害で
異常に打ち間違い多く効率低下に閉口しました。
入院中の娯楽・癒し
音楽と読書が何よりの娯楽、癒しでした。
本はアマゾンで注文すれば
1階のコンビニで受け取れるので便利。
音楽はJazz、クラシックが好きなのですが、
どういう訳か、Jazzは聴く気にならず、
専らクラシック。どうしてですかね?
クラシックといってもいろいろあるので、
何でもとはいかず、癒やされたのは
ブラームス、フォーレ、ドビュッシー、ラベル
バッハ等が特にお気に入り♬
逆に病室で合わないなと思ったのは
チャイコフスキー。
なまじ稀代のメロディメーカーなので疲れます。
このへんは好みもあるでしょうが。
『脳梗塞日記』と題する療養日記を書き始める
作業療法自主トレと記録も兼ねて
『脳梗塞日記』と題する日記を
入院数日後から書き始めました。
ブログでも『脳梗塞日記』を書き始め
ネット上でも発信(2018.6.20~)。
同じ脳梗塞を患った方々ともネット上で交流でき
大変お世話になりました。
これは情報の記録という面でも、
精神面でも非常に役に立ちました。
手書きは作業療法自主トレにもなるし、
回復状況の客観的記録として参考になりました。
何よりも書くことで、その時々の感情の開示になり
メンタルヘルス的に効果が大きかったと思います。
これは今でも続けています。
『養生記』と名前は変えましたが。
朝一に書くのがコツです。
さて第Ⅰ部はここまで
第Ⅱ部は神奈川リハビリテーション病院転院後です。

最後まで記事をご覧いただき、
誠にありがとうございました。
今後も幸福に関連する記事と併せて、
ときどき見出し画像を投稿してまいりますので、
好き・コメント・フォローなど
いただけますとありがたいです。
イーハピネス株式会社 代表取締役 松島紀三男*プロフィール*
*予告*
第Ⅱ部 リハビリ病院転院から退院後リハビリまで
6.発症後6ヶ月回復状況総括
7.発症6ヶ月以降を維持期(慢性期)と呼ぶのに反対,名称変更を提案
「維持期(慢性期、生活期)」呼称廃止、リハビリ継続と回復効果を想起させる名称への変更を求める
「維持期」呼称廃止、名称変更提起の理由
「回復の事実」は「定説」より奇なり!
8.退院後リハビリ-療法の選択と回復効果
促通反復療法(川平法)
TMS療法
CI療法
なんちゃってCI療法
9.担当医師、PT,OP,STの方々とのアクティブなコミュニケーションの必要性
自主トレ
趣味でリハビリ(Sax、写真、模型工作)
家事でリハビリ
第Ⅲ部 リハビリ終了から現在まで
10.常在リハビリ人生
自主トレ継続
趣味でリハビリ(Sax、写真、模型工作)
家事でリハビリ
脳幹梗塞発症
11.現在の回復状況進捗
おわりに
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