「幸せ」は数値化できるか?
(結論)幸福は客観的には数値化できないがムリヤリ数値化は役に立つ!
昨日、あるお客様から
「幸福度は客観的に数値化できるのか?」
というご質問がありました。
良い機会なので
「幸せ」「幸福度」の数値化
について私の考えを述べます。
単に「幸福度は数値化できるか?」でなく
「客観的に」数値化できるか?
というご質問がすばらしいです。
「幸福度」の客観的測定
「幸福度」の定量化
という重要な二つの論点の指摘だからです。
結論は、
「幸福度」は客観的には数値化できないが
「幸福度」を数値化することは可能だし
有効に活用できる
と考えます。
客観的には数値化できないのは
Happiness(=幸福感)としての「幸福度」です。
Happinessとしての「幸福度」はあくまで主観
であり客観的に定量化出来ません。
※客観的とは誰が見ても同じ結果となること
言わば神様しか不可能な判断
主観をたくさん集めれば定量化(数値化)はできますが、
いくら集めても客観にはなりません。
しかし、数値化して定量化することはできます。
例えば
AさんとBさんが共に「幸せだ」と言っても
その気持ちを客観的に測定することは出来ません。
気持ちは主観的気分であって
体温や血圧のように機器で
測定できるものではないからです。
ところがAさんBさんに
「今の幸せな気持ちは10点満点で何点ですか?」
と聞いたら悩みながらも
「私は7点」「僕は10点満点」
とか答えるはずです。
そうすると数値化できて定量的に比較できます。
言い方は悪いですが無理矢理数値化するわけです。
誰しも性格テストや顧客満足度アンケート等、
こういう類いのアンケートに回答した
経験があるでしょう。
非常にポピュラーなやり方です。
これを学術的には
「操作的定義」と言います。
※注意しないといけないのは、
ウェルビーイング(Well-being)
=(福利、心身、社会的充実度)
も「幸福」「幸福度」と訳する
場合が多いことです。
ウェルビーイング(Well-being)の指標には
経済指標や地域社会のインフラの充実度等、
客観的測定が可能なものが多くあります。
(根拠)科学的方法として確立
「幸福度」のような曖昧で抽象的なものを
数値化して測定、比較可能な尺度とすることは
「操作的定義」の典型です。
「操作的定義」(operational definition)
の概念は19世紀、科学哲学の
「科学は観察可能な事実に基づくべきだ」
という実証主義から始まり、
物理学、化学等自然科学に適用され
心理学、社会学、教育学、経済学等、社会科学
の分野にも操作的定義が広く採用され
人類社会の進歩に多大な貢献を果たしました。
「幸福」を数値化することに
世界的コンセンサスはあると言えます。
(実例)組織、個人への幅広い活用
例えばアンケートで
「幸福感を0(全く幸福でない)から10(非常に幸福)」の11段階尺度
で評価することは応用例です。
この尺度は
キャントリル(心理学者)の梯子
(Cantril's Ladder)
と言い「幸福度」測定の国際標準になっています。
これにより、幸福という曖昧な概念が
数値として測定可能になりました。
操作的定義の応用は今日多岐にわたっており
各種の政府系アンケート、組織アンケート
CS(顧客満足度)調査、エンゲージメントや
ES調査、各種の個人アンケート等、
枚挙に暇がありません。
私(イーハピネス社)の主催する
「従業員幸福度(EH)調査® 」もその一つです。
(応用)私はこう使っています!
それ以外にプライベートでも
自分の振り返りシートとして活用しています。
私の日々振り返りシート
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「幸福度」スケール(6項目)
ストレスチェック(5項目)
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毎日タスクチェックリスト
------------
ウォーキング(歩数)
血圧
体重
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(反省)人智が測り得ない世界に思いを馳せるのも大切
このように気軽に使えて便利ですが
”何でも数値化、定量化”
して安心するのも問題があります。
社会や一人ひとりの人間で
数値化で説明できるものは
ごく一部でしかありません。
極力数値化できる範囲を拡げ
定量的分析の努力をすることは
公益や経営、人びとの
ウェルビーイングを図る上で重要ですが、
数値化できる範囲はどんなに努力しても
100%にはなり得ません。
あのトヨタさんでさえ、徹底的に数値化の
マネジメントに努力していても
「現地、現物」は今でも確固たる伝統です。
私も会社のアンケート調査のご依頼でも
必ず現場に足を運ぶよう心がけています。
間接的なアンケートではわからない
ことをたくさん肌で感じるものです。
宇宙や人間自身のことでも
科学でわかっていることは未だ一部に過ぎません。
宇宙では、人類の知り得ていないダークマター、
ダークエネルギーの方が圧倒的に多いのです。
あまりにレベルの低い自分の未熟さに
反省することばかりですが、
人智が測り得ていない世界に思いを馳せる
のも大切だなと思っています。
最後までこの記事を読んでいただき
ありがとうございます。
今後も幸福に関連する記事を
毎週数回は投稿してまいりますので、
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いただけますとありがたいです。
イーハピネス株式会社 代表取締役 松島紀三男*プロフィール*
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