見出し画像

「信じる者は救われる」プラセボ効果は偉大*日日是幸日

「病は気から」と言いますが、
信じ込む効果は偉大だと実感したことがあります。

実感したのは、ピロリ菌除去を失敗した経験から。

ピロリ菌除去の抗生物質を飲んだものの、
無事除菌できたか検査せねばならないのに
多忙さにかまけて検査ぜずじまい…。

それでも除菌成功したと思い込み、放置。

結果10年後胃癌発覚🤢
検査したところ、ピロリ菌は元気に生息中。
胃癌の原因となった可能性大。

幸い癌が胃の粘膜層に留まり
ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)で
治療できたので良かったのですが。

なぜピロリ菌除去確認の検査を怠ったかというと
多忙さもあるものの、成功したと確信する
顕著な体調の改善があったからです。
まさに思い込みの
プラセボ効果(偽薬、偽の処方)。
(注*↓記事下)

医者からピロリ菌除去したら
「食欲が亢進して肥満になりやすいから
気をつけて」と言われていました。

そうすると、まさに
ピロリ菌除去抗生物質投与終了直後から
驚くほど食欲が向上しました。

さらに、ピロリ菌除去の抗生物質投与前は
胃酸過多や胃酸の逆流、吐き気、
食欲不振に悩まされていたのに劇的解消。

結果
「明らかに除去できたみたいだから、まあいいや」
とピロリ菌除去成功確認検査を怠ることに。

再度ピロリ菌除去を行い
しっかり成功したことを確かめましたが。

聞けば医学の進歩で
最初ピロリ菌除去を試みた頃は
除去成功率75%くらいだったそうですが、
二回目再度除去を行った頃は
ピロリ菌除去成功率90%以上に高まったとのこと。

10年前、ピロリ菌除去失敗したのに
食欲が高まったのは
「薬を飲んだので成功したに違いない」
と信じ込んだプラセボ効果が原因だと思います。

プラセボ効果は脳の神経系を介して
心理的・生理的変化を引き起こす
メカニズムがあります。

特に、期待(expectancy)が
痛みの知覚やストレス応答に影響を与え、
エンドルフィンやドーパミンといった
神経伝達物質の放出を促進するようです。

プラセボ投与後に痛みが軽減する場合、
脳の前頭前皮質や前帯状皮質が活性化し、
ストレス軽減やポジティブな生理的変化
が観察されるとのこと。

研究では、プラセボ鎮痛効果において、
患者が「この治療で痛みが軽減する」
と信じることで、
脳内のオピオイドシステムが活性化し、
実際に痛みの知覚が減少することが
確認されています。

【関連研究】
Wager, T. D., & Atlas, L. Y. (2015). The neuroscience of placebo effects: Connecting context, learning and health. Nature Reviews Neuroscience, 16(7), 403-418. doi:10.1038/nrn3976
Benedetti, F., Carlino, E., & Pollo, A. (2011). How placebos change the patient’s brain. Neuropsychopharmacology, 36(1), 339-354.

「信じる者は救われる」とは
元は新約聖書の言葉なので
プラセボ(偽薬、偽の処方)効果の大きさ
の意味で使うのは
キリスト教徒、研究者からお叱り
を受けること必定ですが、お許しを。

新約聖書の以下の節が関連します:

使徒言行録 16章31節: 「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。」

『新約聖書』(新共同訳)

【教訓】

  • 病気の治療は「きっと良くなる」と確信できる治療法、医療機関、医療スタッフとの信頼関係の下で療養すれば医学的客観的効果と精神面の治療効果の相乗効果が期待できる。

  • 逆に治療法への疑念を感じたまま療養を進めたり、医療機関、医療スタッフとの良好な信頼関係が持てない状況での療養継続は、本来客観的に期待できる治療効果が減殺される危険がある。

※ただし、治療の確信は科学的根拠のある
エビデンスを確認すること。
さもないと、詐欺的医療の被害に遭ったり、
根拠の不確かな健康法で大金を失う危険あり。

最後まで記事をご覧いただき、
誠にありがとうございました。
今後も幸福に関連する記事を
投稿してまいりますので、
好き・コメント・フォローなど
いただけますとありがたいです。

イーハピネス株式会社 代表取締役 松島紀三男プロフィール

(注*)
プラセボ(placebo)とは、薬理作用を持たない物質や治療法で、患者に本物の薬や治療だと信じさせて投与・施術するものを指します。
プラセボ効果とは、患者が治療を受けていると信じることで、心理的な影響により症状が改善する現象を指します。例えば、砂糖の錠剤を「痛み止め」と偽って与えると、患者が実際に痛みの軽減を感じることがあります。
プラセボ(placebo)の語源は、ラテン語の「placēbō」に由来します。これは「私は喜ばせる」という意味の動詞「placēre」(喜ばせる、満足させる)から来ています。中世ラテン語では、宗教的な文脈で「プラセボ」は「偽の慰め」や「偽の儀式」を指すことがあり、特に葬送曲の冒頭の言葉「Placebo Domino」(「私は主を喜ばせる」)にちなんで使われました。18世紀頃から医療の文脈で、患者を安心させるために効果のない薬や治療を指す言葉として使われるようになりました。

いいなと思ったら応援しよう!

イーハピネス(株) 代表取締役 松島紀三男 ご支援ありがとうございます。くださったチップは、調査等に使わせていただきます。