立てば健康、座れば不幸、歩けばさらに幸福に
ここ一ヶ月ほど「従業員幸福度(EH)調査Ⓡ」の仕事が重なり、デスクワーク一辺倒で、だいぶ幸福感が下がりました(笑)。
最近は、立ってデスクワークができる机を導入したので、座る時間が減少し、身体の調子がいいです。加えて、久しぶりに近所の海岸に散歩に行ったので幸福度爆上がりです。この調子で、なんとか最後の仕事、年末納期まで乗り切らないと。
幸福は「動き」の中にある
私たちの幸福は、静止の中にはなく、
動きの中にこそ宿ります。
立ち上がることで身体は目覚め、
歩くことで心は晴れやかになり、
幸福感は自然と高まっていきます。
座り続けることは、
心身の停滞を招き、
知らぬ間に不幸の種を育ててしまいます。
幸福を求めるなら、
まずは立ち上がり、
そして一歩を踏み出すこと。
それが人生を変える第一歩となります。
座ることの代償:静止がもたらす不幸の影
現代人の生活は
「椅子」に縛られています。
オフィスでの長時間のデスクワーク、
通勤電車での座席争奪戦、
帰宅後のソファでのくつろぎ。
気づけば一日の大半を
座って過ごしているのが現実です。
この「座りすぎ」が、
私たちの健康と幸福を蝕んでいます。
研究によれば、
1日8時間以上座っている人は、
そうでない人に比べて
心血管疾患や糖尿病、がん、
さらには早死にの
リスクが高まるとされています(注1)。
しかも、定期的に運動していても、
長時間の座位行動は
その恩恵を打ち消してしまう
可能性があるのです(注2)。
座るという行為は、
身体の代謝を低下させ、
血流を滞らせ、
筋肉の活動を抑制します。
これが慢性的に続くと、
肥満や高血圧、認知機能の低下など、
健康リスクを引き起こします(注3)。
座ることは一見楽に見えて、
実は「静かな不幸」を招く行為なのです。
立つことの力:小さな変化がもたらす大きな恩恵
どうすれば
座りすぎの悪循環から抜け出せるのか。
その答えは、実にシンプルです。
「立つ」ことです。
立ち上がるという行為は、
筋肉を使い、血流を促進し、
身体を目覚めさせます。
たとえば、
30分に一度立ち上がって
数分間動くだけでも、
血糖値の上昇を抑え、
集中力を高める効果がある
と報告されています(注4)。
また、
スタンディングデスクの導入によって、
1日あたり平均で88.8分も
座位時間を減らすことができた
という研究もあります(注5)。
だから私も
スタンディングデスクを買いました。
効果抜群です。
もっと早く買えば良かった!
立つことは、身体だけでなく
心にも作用します。
姿勢が変わることで視界が広がり、
気分が前向きになる。
これは心理学的にも裏付けられており、
身体の動きが感情に影響を与える
「身体フィードバック理論」
によって説明されます(注6)。
立つことは、
心の姿勢をも立て直す行為なのです。
歩くことの魔法:幸福感を育むリズム
立つことが健康の第一歩なら、
歩くことは幸福への道そのものです。
歩行は、最も手軽で効果的な運動であり、
心身に多くの恩恵をもたらします。
哲学者カントの
周囲の住民が時計代わりにしたという
定時の散歩の習慣は有名ですね。
1日30分のウォーキングを
週5日続けることで、
うつ症状の軽減やストレスの緩和、
睡眠の質の向上が期待できる
とされています(注7)。
さらに、自然の中を歩く
「グリーンエクササイズ」は、
都市部での散歩よりも
高いリラックス効果と幸福感を
もたらすことがわかっています(注8)。
歩くことには、リズムがあります。
そのリズムが呼吸と心拍を整え、
思考をクリアにし、創造性を高めるのです。
哲学者カントが毎日
同じ時間に散歩を欠かさなかったように、
歩くことは思索と内省の時間でもあります。
幸福とは、目的地に着くことではなく、
道のりを味わうことにあるかもしれません。
幸福の習慣化:日常に「動き」を取り戻す
私たちはどのようにして
「立つ」「歩く」を日常に取り入れ、
幸福を育てていけばよいのでしょうか。
私は、座り続ける時間を意識的に分断するようにしました。
タイマーを使って30分ごとに立ち上がる、
電話は立って話すなど、
小さな意識的工夫が大きな変化を生む
と期待しています。
職場ではスタンディングデスクや
会議中の立ち話も有効です(注5)。
歩くことを「移動手段」から
「習慣」へと昇華させることも大切です。
朝の散歩、昼休みのウォーキング、
夕暮れ時の散策。
歩く時間を
「自分と向き合う時間」として捉えることで、
心の余白が生まれ、
幸福感が育まれると信じています。
まとめ
座りすぎは健康リスクを高め、幸福感を損なう
立つことは身体と心を活性化させる
歩くことは幸福感を高め、創造性や内省を促す
日常に「立つ」「歩く」を取り入れることで、幸福の習慣が育まれる
この記事を読んでいただき
ありがとうございます。
今後も幸福に関連する記事を
毎週数回は投稿してまいりますので、
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いただけますとありがたいです。
イーハピネス株式会社 代表取締役 松島紀三男*プロフィール*
注
(注1)岡浩一朗ほか「座位行動の科学」『日本健康教育学会誌』21(2), 142-153, 2013年, p.143 (注2)岡浩一朗「『座りすぎ』が寿命を縮める」大修館書店, 2017年, p.45 (注3)厚生労働科学研究班「座りすぎを減らそう」国立国際医療研究センター, 2013年, p.4 (注4)花王健康科学研究会「座り続けず、立つことを健康行動のきっかけに」, 2017年, p.3 (注5)岡浩一朗「長生きしたければ座りすぎをやめなさい」ダイヤモンド社, 2017年, p.89 (注6)Cuddy, A. J. C. et al. (2012). "Power Posing: Brief Nonverbal Displays Affect Neuroendocrine Levels and Risk Tolerance", Psychological Science, 21(10), pp. 1363–1368. (注7)Thøgersen-Ntoumani, C. et al. (2015). "Changes in Work Affect in Response to Lunchtime Walking in Previously Physically Inactive Employees", Scandinavian Journal of Medicine & Science in Sports, 25(6), pp. 778–787. (注8)Barton, J. & Pretty, J. (2010). "What is the Best Dose of Nature and Green Exercise for Improving Mental Health?", Environmental Science & Technology, 44(10), pp. 3947–3955.
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