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詩 リードの感覚 (第一編)

 わんわん キャンキャン

 ママが出かける気配に 

 あー、耳元はやめて
 ご飯を先に食べて下さい

 わんわん キャンキャン

 子供たちが学校へ

 俺も連れてけ、と
 水入れを蹴倒さないで
 お願いだから

 お待たせ 君の番だよ
 「ようやくかよ、おい!」

 クルクル

 ケージの中を小回り

 ジャンプ 一閃
 差し伸べる手を 軽やかに

「あの~、行く気あるの?」
 噛みつかれる
 少しだけ、痛い

「捕まえてみろ!
 散歩はもう、始まってるぜ!」

 がーがー がーがー

「アヒルみたいだな」

 突いてみたり
 また、嚙まれたり
 儀式を一通り

 儀式は、もう…
 半ば強引に 捕まえる

 ペロペロ ペロペロ
「やるじゃねぇか」

 暑い日
 寒い日
 地面に置く
 動かない

「…おい、聞いてないぜ。
 …帰ろうかな」

 はいはい、分かりました
 大好き、くんくんポイントまで抱っこ

「へへ、ここは俺の縄張りだぜ」

 リードから伝わる

「こっち、行こうぜ」
「まぁ、いいけど」

「こっちは?」
「え、そっち?
 まぁ、いいけど」

「こっちだ! こっちだ!
 あれ! なぜだ! 進まない!」

 引っ張る
 引っ張られる

 一本のリード

 まるで 糸電話


 わんわん キャンキャン

「おい、ご飯はすっかり食べたぜ!」
「いや、ごめん。
 土砂降りだから」 

 わんわん キャンキャン
 
 キャン! キャン!

「ほら、窓を見てみろよ」

 ガーガー ガーガー

「痛っ」

「…リードもお休み、か」



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かみこて 太っ腹♥ きっと、良いことがあったんだね💫