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随想 リードの残響(第二編)


 リードだけが
 この手に残っている

「なぁ、墓場までいいよな?」

 こぼれていた言葉
 すとん、と胸に落ちる
 よみがえる、手の感触

 急に走り出す
 頑固に踏ん張る

 あの小さな体で…
 そう、びっくりするんだ

 それも、これも、あれも…
 違和感だ

 私は仏壇の遺影へ
 目を遣る

「君には満足している。
 少なくとも、私の中ではね」

 私は遺影を見つめたまま、

「君もそうだろ?」
 
 リードを握る手に
 力が入る

 私は
 苦しくなる

 静かなのが 
 なお、つらい

 私はリードに目を落とす

「なぜ、あんなに…
 吠えたんだい?」

「もっと理解しろ!」だったのだろうか?
 いや、違う
 心に広がっていく、違和感

「どうせ、理解できないぜ!」

 こっちの方だろう
 私は笑おうとした
 笑えなかった

「きみが、
 高尚なものに見えてくるよ」

 これは私だけ、
 なのだろうか?

 私の場合は、
 ペットの犬だった
 確かな会話をした
 このリード


 愛する猫でも、
 あのツンデレ
 感情が見えてこないか?


 美しい熱帯魚でも、
 宝石のようなキラメキ
 心は奪われている


 動かないカメレオンでも、
 その野生か、機能美か、
 その生き方か


 アリの大群でも、
 集団? 個? 役割?
 無邪気な子供も、研究者も
 理解よりも、もっと
 もっと、深い「なぜ」を求める

 結局は、
 分からない
 そう、
 分からないまま

 それでもいいのだろうが
 それでもずっと、
 考えてしまう

 リードを指でなぞる

 ほつれ

「いつからだろう」




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かみこて 太っ腹♥ きっと、良いことがあったんだね💫