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「タフティ」に挫折したお話



4月17日、鳥取県は全国2位で暑かったそうだ。

「1位は?」

そんな話題をふったら、北に尋ねられた。

Googleニュースをスクロールしていて、タイトルだけ見た私にそんな詳しいことはわからない。


「いいよ、そんなに興味ないから」

調べようとした私の気配を察して、北が制した。

なら、聞くな。

確か15日は雪が降ったと思うのだが、なんなんだろうね、この気候は。

私は寒暖差アレルギーもあるし、副鼻腔炎も悪化するし、副鼻腔炎が悪化したら喘息も悪化するし、気をつけようと頑張るとストレスでアレルギーが出て、副鼻腔炎が悪くなり、過呼吸になり、喘息発作で病院に行くはめになるのだ。

なにはともあれ、今日は精神科通院日。

片道1時間くらいだから、歩いて行けるんだけれど(まあ2万歩とか散歩してる人間だからな)、私は散歩以外は一人で外出がほぼできない。


精神科の先生は北の意見も聞きたがるし。

(解離性記憶障害などという記憶が分断される病気なので、私の日々の感想など意味がない)

記憶がみんななくなればフラッシュバックもなくなろうに、中途半端に嫌やことだけ思い出すようで、そうなると深夜でも仕事中でも、私は北に連絡する。

昔は北は仕事中でも早退して家に来てくれていた(片道2時間)。


最近はよくなって、そういう連絡も、休憩時間か休みの日かにしている。

(毎日出勤時の電話は欠かさない)

北の方も、このような私と付き合って20年、慣れてしまって、余程のことがないとわざわざは訪れない(自動車道使って片道40分)。

私なんかは、誰かの世話をしたこともないし、今後もすることはないだろう。

(母の介護は17歳年下の弟に丸投げすることになる)

この男は、なにを思って7歳年上の女の世話を焼いているのか?

私たちの間に恋愛感情はない。

昔、こーんなkindle本を出したけれど、人生最大の謎、北という男。

なかなか突拍子もない関係なので、

「そんな人間実在するのか?」

と思われそうだが、noteの世界でリアルに北に会った方がいるので本当にいるのだ。

なんていうか、私、最近「引き寄せ」について考える。

スピリチュアルなことが大嫌いなので、

「どないなもんだ?」

と大変懐疑的な目で本を読んだり、YouTube見たりした。

最近の「引き寄せ」界隈ではこれが流行りのようだ。

知らんけど。

めんどくさいなー。

この本が特にめんどくさいのか、このYouTubeが押し付けがましいのか(失礼)、私はやはり、

「引き寄せってわかんない」

状態だ。

(文章が読みにくいって人は、一昔前の海外SFを読め、だいたい酷い)

でも、それ関連のことを調べていると、

「本当に叶ったように感じること」

が大切なんだってね。

振り返ると、私は20年前、とてもとても、

「深夜に呼び出してもすぐに駆けつけてくれる男性がいたら幸せだな」

と、色々、妄想をしていた。

見た目はこうで、話し方はこんなで、なにを差し置いても私を優先してくれる人。

こう話すと、私は

「恋人を求めていた」

と思われそうだが、私は当時、人生最大で最高で最悪の恋愛をしていて、彼以外の男との出会いは求めていなかったのだ。

私の方が愛しすぎていたので、私は彼に振り回された。

彼のくれるものなら、痛みでも悲しみでもなんだって喜んで受け取っていた。

この曲を聴いては泣きそうになる。

「あなたに会う為に生まれた、本気でそう思ったのに」

(ちなみに彼はホストでもなんでもない普通の公務員だった)

学生時代の淡い恋を除けば、六股男、DV男と続いて、疲弊した私を守ってくれる、強い彼だったが、彼は私を愛してくれなかった(13年間付き合ったけど)。

恋愛はもううんざりしていたのだ。

だけど、一人きりの夜を、膨大に思えるこれからの未来、ずっと過ごすのだと思うと辛かった。

ただ、抱きしめて欲しい。

そんな存在がいたら、私はどれだけ救われるかしら?

2年くらい、ぼーっと妄想した。

私はどうなも性的なことが好きではないと自覚始めたいたので、本当に、大きな動く抱き人形が欲しかったのだと思う。

そして、職場で知ってはいたが、なんとも思っていなかった男(むしろ嫌っていた)が、ある日突然、

「大丈夫か? 話だけでも聞くよ」

と言ってきたのだ。

私の好みからは大きく外れるが、職場で人気のある、親友に言わせれば、

「無駄なイケメン」

は、私が呼び出せば深夜でも来て、抱きしめて慰めてくれるようになる。

これが「引き寄せ」なら、私は人生最大のものを「引き寄せ」たのだ。

まあ、設定がしっかりしてなかったのか、口うるさい、爺やのような性格の男を「引き寄せ」てしまって、今も喧嘩が絶えないのだが。

未だに、

「ハグハグしてー」

「はいはい、ぎゅー」

「何故に隣にいるのにエアーなのか!?」

「はいはい」

と、人様には見せられない醜態を演じている。

北が、「北」なのは、彼の苗字をもじっただけだ。

だが、私は10代の頃から繰り返し読んで、どうしようもなく憧れた関係を築いていた作家がいた。


中島梓のご主人のあだ名は「きた」。


こんな風に思われたい。
 
なにもかもから、守って欲しい。

私も「きた」が欲しい。

ずっと願っていた。

そう考えると、なんと20年以上妄想して「引き寄せ」たことになる。

……「引き寄せ」って効率悪いのね。

多分、普通に婚活(昔は見合いがありまして、わたくしのようなものにも何件かございました)して、平凡な家庭を築いた方が早かったと思う。

私は結婚を選びたくなかった。

安寧な家庭というイメージができない。

私が35歳を過ぎるまで、「結婚しろ」と周りはうるさかったが、高齢出産の年齢になると私のことは「敗北者」として扱う、あの生まれた町を出て、今は楽だ。

「引き寄せ」というのが、こういうものなら、あるんだろう。

本に囲まれて、北がいて、好きな時に文章を書き散らして。

それが私が心から望んだものなのかもしれない。

と言うわけで、もしかしたら今の私は「引き寄せ」っちゃった世界線にいるのかもしれないが、なかなかに時間はかかるし、異常な妄想力いるかな? って感想のお話。

あー、病院だるい。





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