見出し画像

『ヤギ』 その目に隠された秘密 (※イラスト改訂版)


※、ヤギの目のヒミツを以前に記事にしたのだが、拾い画像を中心にしていたのをイラストをAIを使い改めて再構成し直したものである。文章や写真画像はその当時の記事の内容のままに再現。最後は、絵画のエピソードの追加記事で締め括った内容としている。


■■■■■■■■■■■■■■■


山羊 (ヤギ)


メェメェと鳴く草食動物で、動物ふれあい等のコーナーには、定番としてその場にいる哺乳類である。


『山羊さん、可愛いよね!』


『うんう、可愛くない、だって目が怖いもん』


以前に大阪府民牧場で、触れ合いコーナーにて横にいた親子が山羊を目の前にしている時の会話となる。山羊がバイリンガル翻訳機能を持っていて親子の会話の意味を知ったら、きっと落ち込んだろう。


モノのカタチには必ず意味がある。植物や虫類や鳥類、動物だって同じことである。


この親子の会話をきっかけにして、山羊の目についてを色々と調べてわかった事があり、今回はそのリポートである。




写真をご覧頂いている通りで、山羊のもつその目は、人の目とは違って、虹彩部分の中にある瞳が長方形をしている。我々が普段から見ている人の目は虹彩も丸であるが、中心の瞳も丸となっててこの違いが違和感となり、前述の子供が山羊の目を怖いと言っている理由となる。


実はこの長方形の瞳なのは、ヤギだけの話でなく草食の動物全般が、瞳は長方形となっているのだ。


ウマ、ウシ、ロバ、シカ、ヒツジ、そしてヤギ。


えっ、本当にそうなの?となる事だろう。上記のリストの中、ヤギだけが虹彩の部分の色が明るい黄土色で構成されている事から、長方形の黒目が目立つわけである。同じ草食動物ながら、山羊だけ切り立った崖の上や岩場などにも生息しておりそれ以外のものと違う環境にいる事から、ヤギの虹彩はデザートカラーになっている。


他の、ウマ、ウシ、ロバ、シカ、ヒツジ、などの草地に生息するものについては、その虹彩の色は黒が多い為、長方形の黒い瞳が目立たなくなってしまっているものである。これは緑の葉が照り返した光から目を守る為だと言われている。つまり生息環境が虹彩の色を決め、これらの草食動物の目の怖さが慧眼されているものである。


長方形の瞳を持つ、その理由は肉食獣などの接近をいち早く見つける為の視野の広さにある。我々ヒトの目から見える世界とは全くの別次元世界なのが次の作成をしたイラストをご覧になればお分かり頂けるであろう。


(※今回のイラストAI生成はGEMINIの協力を頂いてのものだが、かなり苦戦した。漢字のルビはどこのAIも再現が困難、イラスト構成も何度も修正した上でやっと掲載できるレベルになったと判断したものである。)


草食動物の目で見る世界はパノラマビューとなる。外敵をいち早く見つけられる視野は、生存する上で最も重要な事なのである。


これら草食動物の目には、もうひとつだが大きな機能が備わっており、普通の姿勢でいる時にも、大地に生える草を食んでいる時もその長方形の瞳は常に大地に対して並行を保たせている機構となっている点である。これも接近してくる外敵を正確に把握して逃げる為に備わっている機能なのである。



という事で、山羊の目は怖いものでは決してなく、他の草食動物も同じ目を持っているのだという事実を今回はリポートした。


ぜひ、この夏に他の動物の目も観察してみよう。


■■■■■■■■■■■■■

和名 山羊 (ヤギ)
   野羊 (ヤギ)
洋名 ゴート (GOAT)
学名 カプラ (CAPRA)
分類 ウシ科、ヤギ属
種類 草食系哺乳類
撮影 五月山動物園
   摂津峡

■■■■■■■■■■■■■

#山羊
#野羊
#ヤギ
#ゴート
#GOAT
#カプラ
#CAPRA
#草食動物
#視野角

■■■■■■■■■■■■■

と、以前に書いた記事の再編を何とか無事に終えた。


下記に掲載するは、松伯美術館にて上村三代展と称したものの中で撮影許可のあった二代目、上村松篁の描いた
ヤギの親子の絵である。立ち上がったその子供のヤギの目がちゃんと水平を保っているのを見て、その観察眼の凄さを味わいながら鑑賞した絵である。その瞳の水平を保つ事など、観察眼がなくばできぬ事だと思う。写実に真摯に取り組んだ絵の中にある花や蝶の姿すらも特別な絵に感じられたものである。


上村松篁  『母子の羊』 1937年(昭和12年)


■■■■■■■■■■■■■

その目に隠された秘密シリーズ


イヌ、ホタテガイ、ハエトリグモ、カタツムリ、など
各種記事を、掲載予定中


■■■■■■■■■■■■■

いいなと思ったら応援しよう!