【読む子育て】10歳ハリポタ6千頁11週間の旅📚子ども自身が読書に追いつく時
子どもを本好きにしたいパパさんママさん、子どもと本を繋げたい大人のみなさん、こんにちは😊私も同じ気持ちです。
今日は「自分好みの本に出会うこと」「自分のタイミングで手に取ること」の大切さを私が実感した出来事についてです。
なにか少しでもヒントになることがありましたら幸いです✨
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10歳ハリポタ6千ページ11週間の旅ーー子ども自身が読書に追いつく時📚
たぶん一生忘れないと思います。
長女を14年間育ててきて、いちばんと言っていいくらい驚きと感動に満ちた時間でした。3カ月間、毎日、読んで、読んで、読み続けたあの姿を、きらめきを、くっきりと覚えています。
言わずと知れた世界的ベストセラー『ハリー・ポッター』シリーズ(J.K.ローリング 著/松岡佑子 訳/静山社)。
最終巻、最後のページを読み終わった時、ソファをぴょんぴょんと跳ねて「ハリーやった!ばんざーーい!」と言ったんです。何に万歳? あなた何歳よ、と笑いましたが、ソファのバネが吹っ飛んでもいいと思いました。
4年前、長女は10歳。
私が最初にハリー・ポッターを薦めてから1年後の出来事でした。
「これママの好きな本なんだけど、よかったら」と軽く紹介したのが小学3年生の時。映画はまだ観せていませんでした。
記念すべき第1巻『ハリー・ポッターと賢者の石』。9歳の長女は「ふ~ん」と軽くめくり、30ページほど読んだあと、なんとなく浮かない顔で閉じてしまい。あれ? とガッカリしたけれど、私は何も言いませんでした。
早かったかな💦 まぁ物語は相性だからしょうがない。
『賢者の石』は元の本棚に戻り、ハリー・ポッターシリーズ全11冊は「壁の模様」のような微妙な存在感で、読まれないまま我が家に存在し続けました。1年後まで。
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そして4年生になり、ある日の放課後、長女は唐突に言ったのです。
「ママ、私もういっかいハリー・ポッター読んでみる」
「え、そうなの?」
なにか心境の変化があったのか、途中で閉じた物語をどこかで気にしていたのか。感性と漢字の読み力が追い付いたのかーー。

その時からまるで本当に魔法にかかったかのように、黙々と彼女は読み始めました📖
1日目、夜9時になり「今日はそろそろ」と私がとめて。すると翌朝、あの分厚くて重い本を「学校で読むから」とランドセルに入れて登校。
帰宅後、「朝読書でしか読めなかった・・・」と悔しそうに、おやつを食べながら読む。夕飯を食べながら読む。お風呂にはさすがに持ち込めず、あがった後は体を拭くのも忘れた様子。髪も濡れたまま読もうとするので、座らせて私がドライヤーをかけました。
次の日もまた次の日も、黙々と読み続けます。
気がつくと1巻の半分近く。ちらっと覗き、あぁ今ここを読んでいるのね・・・と話しかけたいのをぐっと我慢。
「なぜ急に読もうと思ったの?」
「今はどんなところが面白く感じているの?」
心で話しかけました。
そうして見つめていました。
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毎日こんな感じで、夜は私がようやく寝かせ、翌朝はランドセルに入れて登校。食事をしながら読むのも認めました。お行儀が悪くても構わない。読みたい気持ちは誰よりもわかるから。
そうして『賢者の石』を読み始めて1週間が経ち――ある日の放課後、彼女は私の目を見て言ったのです。
「ママ、読み終わった」
「えっすごいね! どうだった? 面白かった?」
内心ドキドキ、質問しまくりたい私に答えず、彼女は淡々と言いました。
「2巻ちょうだい」
「あ、えっと・・・」
「あそこだよね。自分で取ってくる」
そうして第2巻『ハリー・ポッターと秘密の部屋』を、休む間もなく目の前で読み始める長女。話しかけることすらできない私。
娘よ、少しは話をさせてくれ・・・。
今ごろドビーが「ハリー・ポッターはホグワーツに戻ってはなりません」とか言ってるんだろうなぁ。ハリーに優しくされて感激のあまり泣きながら。大きなぎょろ目をうるませて。
そうしてこのあとも黙々と。当時の手帳を見返すと、平均して1冊1週間で読了するペース。読み終わると即、次の巻を手に取り、ひと息つく間もなくページが音を立てていきました。
まるで『ハリー・ポッタ-と秘密の部屋』で、
ハリーが「トム・リドルの日記」のなかに体ごと入ってしまった時みたいだなぁ、
と思いながら見守る私(帰宅後、何が起こっているか分からずあっけにとられる夫)。

色とりどりの大冒険
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それからというもの。
3巻で「ええっ!1巻と2巻って全部3巻の伏線だったと言ってもいいくらいなんじゃ・・・」と驚き、4巻の衝撃展開におののき、5巻の後半に泣き、6巻では予想外の人の予想外の展開に心をまるごと持っていかれて。
そして7巻。ハリーは一体どうやって宿敵ヴォルデモートを倒すのか。
積み重ねてきた勇気と深めてきた謎はどんなふうに昇華して、どこに着地するのか。
すべてのピースがカチリとハマる瞬間を求めてーー。
それはまさに「冒険」でした🧹

小さなその手でめくるページに
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『ハリー・ポッター』シリーズ🌟
静山社から最初に発行された、往年のファンにとっていちばん印象的なあのハードカバーは、全部で11冊あります。
全7巻ですが、4巻以降は上下巻なので全部で11冊になるんですね。
確認すると平均して1冊550ページほどあり、合計すると約6000ページ。
1冊を1週間ペースで読み続けた長女の「読んだ時間(期間)」は11週間。
約4カ月にわたった、それはまさにハリー・ポッターをめぐる冒険でした。
最終巻ーー
7巻下巻の後半を読み始めた時、
私は少し離れたところから静かにドキドキ。
すべての謎が明かされる時。
ハリーがその選択をする時。
長女はなにを思うのだろう。
どんな景色が見えるんだろう。
そして本を胸に抱いた長女は天井を見上げました。
「・・・ママ。終わっちゃった・・・」
「う、うん」
意外と静かな反応――と思っていたその瞬間、長女は「ばんざーーい」とソファをぴょんぴょん跳ねたのです。
「よかった! ハリー、よかった! みんな、よかった!」
美しい光景でした。
好きで読んでいる子に読書力を褒める必要はない、というのが私の持論。
でもこのときばかりは「こんなに読むなんて・・・本当にすごいね!」と言ってしまいました。
すると長女は
「別にすごくはないよ。ただ読んでる間、ハリーと一緒に生きてた気がするの」

明日も残ってわたしを創る
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思えばこの体験を境に、長女の読書力は格段に上がったように見えました。
それまでも本好きではあったけれど、自分から「読む」を掴みに行った実感が大きかったのでしょう。学校の図書室や書店での本選びも「これどうかな?」のアンテナがビビビっと働くようになっていき⚡
その目には「またあんな体験をしたい」という
本読みが一生かけて追い求めるワクワクの光✨
が宿ったように思います。
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ちなみに、ハリー・ポッターという物語についてですが・・・。
世界的ベストセラーだからと言って、誰でもハマるわけではないですよね。
あれほどの長い物語を読めたのは、長女の好みに決定的に合う部分があったからだと思います。
それはそうーー謎解き🔍
だから、いったん読めば気に入るだろうと予想はしていました。
映画だけを観ると冒険ファンタジーの印象が強いかもしれませんが、ハリー・ポッターは随所に伏線が張り巡らされた緻密な謎解きが読みどころ。
ミステリとしての解像度ーー原作小説ではそれが際立っているのです。ロジックの精度が高い。リアルタイムの刊行当時、20代だった私がハマったのもまさにここでした。
🧹「ハリーとヴォルデモートの真の関係とは?」
🌟「最後は一体どうすれば倒すことができるのか」
の謎は巻を追うごとに濃密になっていきます(再読がまた最高で!)
ちなみにこの数年後、次女にも薦めてみましたが、
長女ほどハマりませんでした(一応ぜんぶ読むことは読んだけど)。
次女いわく「謎についてはあんまり興味ないかも」(あら残念・笑)。
それに加えて次女には「男の子が主人公の物語&海外の作品がちょっと苦手」という特徴があったのです。これまた、別の機会に。
🧹ちなみにハリー・ポッターには家族、友情、学園ドラマ等の多彩なテーマがあり、どこに惹かれるかは人それぞれ。差別や偏見についても書かれており、物語を通して自然なかたちで子どもに社会の理不尽を伝えることもできます(それに負けない子ども達がまたカッコイイのです✨)

気持ち良さがあります。そういうことだったの!?
そういえば確かにあの時・・・が満載なのです🔍ちなみに私は6巻以降「○○○」をひとつずつ集めていく過程が特に好きですよ!ゾクゾクするわぁ😍
最後に😊
子どもが本好きになるうえで、「環境を用意して、後は見守る」ことはとても大切だと思っています。
〈本好きに導く環境〉
📕好きなジャンルを中心に、選べるだけの冊数が手の届く場所に常にある
📗デジタル娯楽を安易に与えず、自分から遊びを探すヒマな時間をつくる
📘親として薦めたい本は押し付けず、さりげなく紹介するにとどめる
📙子どもが望めば一緒に読書を楽しむ姿勢を見せる
こうしたことを心がけてはきましたが、私がハリポタの件でとりわけ気を付けたのは、
「薦めた本を子どもが期待通りに読まなくても、気にしない」
ということでした☺️
家の本棚にある本は「来年かさ来年か、数年後に読むかもしれない本」なんですよね。結局は好みだし、それでも手を伸ばせばそこにある環境だけは整えておきたい。
長女とハリポタの場合は、長女自身が
📘「読むこと」を選んだ
📕「読む本」を選んだ
📗 読んでみたら面白かった
これがすべてでした。
何かしらのタイミングや条件が合わなければ、長女があんなに「読む力」を持っていることを、親である私自身が未だに知らなかったかもしれません。
それはあまりにもったいない💦
子どもはやはり素晴らしい力を内包している💪
ーーと教えられた出来事でした。

本棚の隅でその時を待つ
📖📖📖📖📖📖📖📖📖📖📖
ちなみに後日、気になっていたことを尋ねると・・・
⭐どうして急に読めるようになったの?🎤
👧「初めて読んだ3年生の時は、読めない漢字が少しあって途中で疲れたのと、第1章でハリーがダーズリー一家にいじめられているのが可哀想で読めなくなったんだよ」
👧「でも今回は第2章から急に楽しくなった! それから謎の手紙が来て、ハグリットが来てからはもう止まらなくなった」
との答え。
そもそもどうして1年経って急に読む気になったの? という質問には
👧 「なんでだっけ?
暇だったんじゃないかな?」
とのことでした(笑)。
👧「あと、毎日のように見てたから、なんとなくいつか読む気はしてたかも・・・」
「壁の模様(本棚の本)」もなかなか印象に残るようですね。良かった!

私は当初最初のハードカバーしか持っておらず、
ペガサス文庫という発想がありませんでした💦
(もちろん簡単な漢字以外ふりがなはあるのでハードカバーでも高学年以上なら大丈夫です)
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もちろんこれはあくまで我が家の長女のケース。夢中になれる「この1冊」「このシリーズ」は人それぞれです。
なんと言っても好みが大事!
どうか子ども1人ひとりに「自分にとっての名作」との出会いがありますように✨
それが「本好き」に繫がり、言葉の世界を探究すること、多彩な文学に触れること、より重要と言われている国語を好きになることにも繋がれば嬉しいですよね☺️
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
たくさんの方に素敵な読書体験が訪れますように🌱
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🔳【ハリー・ポッターシリーズ:基本の作品一覧】🧹
上製版(最初のハードカバー)、静山社ペガサス文庫版、大人向けの文庫版など仕様がいろいろあり、価格も冊数も違うので、ここではタイトルのみ記します。詳しくは静山社ホームページ等でご確認くださいね
🔳第1巻『ハリー・ポッターと賢者の石』
🔳第2巻『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
🔳第3巻『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
🔳第4巻『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
🔳第5巻『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
🔳第6巻『ハリー・ポッターと半純潔のプリンス』
🔳第7巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』
(すべて J.K.ローリング 著/松岡佑子 訳/静山社)
※続く『ハリー・ポッターと呪いの子』は演劇用に書かれた作品ですが、続編として楽しめます。必ず(と私が言うことじゃないけれど💦)本編の後に読んでくださいね。話、繋がっていますので👍

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📚そういえば次女にハリポタを薦めた時の、こんな記事もありました(意外な顛末)
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