【読む子育て】中1娘にスマホを買って、「やっぱり小学生までは読書中心で大丈夫!」と心底思った9つの理由
2024年6月に投稿した記事を、2025年8月に手直ししたものです。加筆修正し読みやすくしましたが、内容は変わっていません。
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オススメ記事はこちらをどうぞ。
・【読む子育て】なぜ「先に読書」がデジタル依存の抑止になるのか-「出会う順序」を整えた結果起こったこと↓↓↓
・【読む子育て】なぜ「絵本の読み聞かせ」が必ずしも「本好き小学生」に繋がらないのかー5、6歳の寄り道が簡単に「読む気」を奪うかも↓↓↓
小学生は読書中心で大丈夫!
というか、読書中心に不足なし
子どもに何歳からスマホを持たせるか、気になりますよね。
悩みに悩んだ結果、我が家では中学1年生の長女にスマホを買い与えました。
もちろん「スマホはあくまで親が子どもに貸しているもの」という大前提で、ルールなども一緒に考えて。
本当に、スマホに対して抵抗があったのです(私が)。
でも中学生になってから、いろんな理由や事情、生活の流れを検討した結果、「あれば便利・楽しい」ではなく「ないと不便」という結論にならざるを得えませんでした。
連絡用のキッズケータイはありましたが、それでは用をなさなくなったのです。
🔳私はハラハラ、娘はルンルン
長女は今現在、スマホを使い始めて約1カ月。約束通り放課後限定で友達とのやりとりや、最低限の調べ物をするために使っています。
そしてその様子をみて私は、思いもよらなかったある恐ろしい事実(笑)・・・に気付いてしまったんです。
そう、やっぱり小学生までは読書中心で大丈夫。もう全然大丈夫。個人的な考えではありますが、今からその理由について書いていきたいと思います。
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(理由1)子どもは持った瞬間から電子機器を使いこなすから
そうなるかも・・・という想像の遥か彼方へ、長女はあっと言う間にひとっ飛び。
思えば小学3年生の頃に学校でひとり1台パソコンが与えられ、週末や長期休みに家で使う様子を見てきましたが、私はパソコンの操作について娘からほぼ一度も尋ねられたことがありません。スマホも同様。
ちなみに、現在小学3年生の次女も学校で与えられたパソコンをサクサクと使いこなしています(もちろん学校で指導があるので当然と言えば当然ですが・・・)。
とにかく中1長女にスマホを買い与えてから、彼女がそれを使いこなすまでのスピードは驚異的でした。
🔳あれ?使い方聞かないんだ…
「わからないことがあれば聞いてね!」と私が前のめりで関わろうとしても、「・・・あ、大丈夫」と言うばかり。
ある時、ガマンできずに「操作方法でわからないことはないの?」と尋ねると、「わからなかったら友達に聞くし、スマホでも調べられるから」との答え。
ーーショックでした(笑)。
私はなかなかのアナログ人間ですが、それでもパソコンやスマホのキャリアは圧倒的に娘を上回ります。
なのに、娘にとって私はデジタルの先輩ですらないのです。この件に関してもはや透明人間扱い。
(理由2)親の役割は「社会」を教えることだから
で、冷静になって思いました。
親の役割はそこじゃないって。
子どもはまだ社会を知りません。
どんなに賢い子でも、経験がないのです。
社会の暗部、お金を稼ぐことの大変さ、怖い大人が本当にどれだけ怖いのか――を、実感として知らない子どもたち。
彼らが簡単に社会と繋がることができるスマホを、社会の実体験なくして手にしてしまうことに、私はもともと恐怖すら感じていました(います)。
「失敗も勉強」とは言え、インターネットを介した失敗は取り返しのつかないことに繫がりかねません。
🔳怖さを本質的に理解できる年齢か?
それだけじゃなく単純に、「中毒のようにスマホを触る」「寝不足になる」ようなことを避けたいのも親心。
スマホを与えるうえで、そんな話を長女に伝えはしたものの、こうした親子の会話(対話)、染み込ませるには中学生でもまだ早いのでは・・・と正直言って危惧しています(大人でも難しいのですから)。
わかってくれていると信じていても、やはり心配です(私がクドイので、本人は耳にタコの様子)。
(理由3)時代に合った「専門家による良書」があるから
というわけで、私は長女に1冊の本を渡しました。
「スマホを使うのは、この本を隅々まで読んで、内容をしっかり頭に入れてからね!」という念押しとともに。
それがこれ。
『ネットが最強のパートナーになる ネット・スマホ攻略術』(著者・山崎聡一郎/監修・藤川大祐/漫画・茅なや/講談社/税別1400円)
著者の山崎聡一郎氏は『こども六法』(絵・伊藤ハムスター/弘文堂/税別1200円)でも知られる教育研究者ですが、これまた素晴らしい1冊です。
初めてスマホを持つ10代をメインターゲットに、中学生の視点に立ってインターネットやスマホの「便利さと怖さ」をわかりやすく伝えています。
漫画が多用されていて、読書が得意じゃない子でも読みやすい。
本全体のコンセプトをお伝えするために、「はじめに」の文章を部分的に引用させていただくと・・・。
はじめに
「夢」のような時代を生きるみなさんへ
この本を手に取っているみなさんにとって、インターネットやスマートフォンは、生まれたときからあたりまえにあるものです。(中略)
その一方で、先生や親から言われるさまざまなマナーやルールが面倒くさくてうんざりすることも、きっとあるでしょう。(中略)
この本は、単にインターネットを使ううえで「あれはダメ、これもダメ」と細かいルールを押しつけていく本ではありません。「これだけはやめとけ!」というポイントを押さえながら、基本的にはあなたがインターネットを自由に使いこなせるようになるために、必要な心掛けを伝授しようと思って書きあげました。この本の目標は、あなたがインターネットに振り回されず、意のままに操ることができるマインドを身につけること。そして、インターネットトラブルで大人が右往左往しているときに、ヒーローとして助けてあげられるようになることです。(後略)
(著者・山崎聡一郎/監修・藤川大祐/漫画・茅なや/講談社/税別1400円)p2-3より
この本には、ソウタやアカリという中学生が登場。実際にやってしまいそうな失敗や、巻き込まれそうなトラブルが漫画でリアルに紹介されています。
それだけでなくコンピュータ部・部長のツカサというキャラクターが、彼らに対してその解決法やスマホの正しい使い方を親身になってアドバイスするという内容。
単純に本としても面白く、私も一気に読みました(アドバイス役が先生や大人じゃないところも今風ですね)。
こうした視点は親からは難しいものなので、積極的に子どもたちにおすすめしたい1冊です。
(理由4)読書習慣がある子には「これ読んでみて」と言いやすいから
この本を2~3日かけて読み終えた長女の感想は「読んだ、わかったよ」というシンプルなものでしたが、もちろんまだ12歳。
この先何かしら失敗をしないとは限りません。
けれどここにきて私が「本を読む習慣があって良かった!」と感じたのは、次の3点でした。
【もともと読書習慣があることの利点】
・親として気軽に「これ読んでみて」と本を渡せた
・子ども自身も「本から正しい情報を得る」という考え方に慣れていた
・今後親子で話し合う際、「あの本にもあったよね」という意思確認の材料に使える
私が子どもに対して5歳頃から読書を伝えてきたのは、「賢い子にしたい」からではなく、「本ほど面白い娯楽はない!」と自分自身が思うから。
ただそれでも「教育上よかった」のは、親(私)の知力や語彙力では伝えきれない物事について(いっぱいあります)、プロがわかりやすく書いた本を「読んでみて」と手渡すことができること。
家庭のなかに読書の空気がもともとあれば、手渡すほうも受け取るほうも気軽なんですね。

(理由5)スマホ入手以降「読書教育の時間はもう、ほぼない」と感じるから
スマホ問題を脇に置いたとしても、長女は中学生になって急に忙しくなりました。
いえ、我が家だけでなくほぼすべての中学1年生が「小学校とは比べものにならないくらい忙しい・・・」と感じていることでしょう。
心も体もいっぱいいっぱいかもしれません。
勉強のレベルアップ、思春期の人間関係、人によっては部活や塾や習い事で毎日フル活動なことでしょう。
そんななか、スマホで好きな動画やアプリを楽しんだり、友達とラインのやりとりをしたりすることが気分転換になるのはわかります。
また、インターネットやスマホを正しく活用することは勉強や日頃の情報収集、我が身を救うことにも役立つ。
だから、使うのはいいんです(あの本のおかげもあって、私もそう思うようになりました)。
🔳忙しい中学生に読書の魅力をいちから伝えられる?
ただ、中学生の忙しさをみると、この段階から
「読書は素晴らしいもの、どんなのが好き? よかったら読んでみて」
といちから読書習慣を身に付けてもらうのは至難の業
・・・と親として思います。
仮に意欲があっても、時間と体力がもちません。
振り返って思うのは、小学生(特に6歳から10歳くらい)は、やっぱり自分にかける時間がとりやすいーーということ。
この時期を有効に使わないのは、親としてもすごくもったいない。
小学生のパパさんママさん、読書をすすめるなら今のうちですよ・・・と心から思います!

(理由6)「本でも読んだら?」は本好きな子にしか言えない言葉だから
また、小学生のうちに読書習慣を身に付けることのメリットとして、次のようなものもあります。
我が家では、長女がスマホに夢中になっていて、「そろそろ約束の時間オーバーかな」と思う時、
「スマホはそのくらいにして、本の続きでも読んだら」
と(なるべく笑顔で)言うのですが、これはもともと「本が楽しいもの」と思っている子にしか通用しない言葉です。
でなければただの嫌味になってしまいます(←大事です!)。
これは思春期の親子関係にも影響を及ぼすかもしれません。
そしてまた、読書を気軽な娯楽や気分転換として取り入れられることは、メンタル的にも本人の強みになる、と思います。
🔳デジタル漬けって、子どもでも本当に疲れる
勉強漬け、デジタル漬けになると、子どもだって知らず知らずのうちに疲れます。
いくら親しい友人同士でも、ラインのやりとりに疲弊することはある。
誰にも邪魔されず、本の世界に没頭するのは楽しいものです。読み終わったら達成感も感じます(本にもよりますが)。
「この本面白かったよ」「どういうところが特によかった?」「そうだね・・・」
という会話をする時、子どもの表情からは満たされた感覚が伝わりますし、ちゃんと頭をつかっているなぁと感じます。
スマホは便利な道具ではありますが、読書は自分の内側を耕す行為。
時間の使い方としては、まったく違うというのが実感です。
もちろん、忙しいとはいえ中高生で「この1冊」に出会って読書にハマる人だっているでしょう。
そうなったらすごくいいなと思います。

(理由7)「いずれ使うんだから早いほうが…」はやっぱり違うと思うから
実は、長年の疑問がありました。
それは「いずれみんなデジタルを使いこなす人間になるんだから、早いうちからスマホやゲームに触れても問題ないでしょう」
という親の意見です。たまに聞きます。
いえ、人の子育てに意見を言う気はまったくありません。
そうではなく、私が以前から少し不安に思っていたのは
「デジタルスキルは早期に身に付けたほうがいいのか?」
「デジタルに触れるのが遅いために、デジタルスキルが人より劣る、ということはあるのか?」
ーーということなんです。
🔳家庭で早期デジタル漬けになるメリットを感じない
ですが、中1長女がスマホを使いこなす様子を見て、「そんなことはまったくないんだ」 という結論に達したんですね。つまり、早くなくても問題なかった(高度なプログラミングを習ったりする場合は別かもしれませんが)。
そもそも、小学校からICTの授業があるので、社会から取り残されるのでは・・・みたいな心配もないんです。
デジタルスキルが人より劣る、という可能性について考えれば、我が家の子どもたちは明らかに周りの友達より「家庭でデジタル」に触れる機会は少なく、遅かったです。
ゲームも、5年生くらいから本当にぼちぼち始めましたが、今ではマイクラで大作に挑む日々・・・(どうなの・笑?)
なんと言っても、今では私がスマホの使い方を長女に聞くのが日常です(それは私のスキルのせい)。
スタートの時期よりも、どのくらいそれを自分のものにできるかが大事だと感じます。
(理由8)「スマホ生みの親」にまつわる衝撃の事実があるから
『スマホ依存が脳を傷つける デジタルドラッグの罠』(著者・川島隆太/宝島社新書/税別900円)という本があります。
著者の川島隆太氏は、東北大学教授で医学博士でもある方です。研究内容はインターネットの記事でも読んだことがありましたが、改めて一冊を読み切ると、衝撃的な内容でした。
本音では当初、長女にはこちらの本も読ませるつもりでした。前述した『ネットが最強のパートナーになる ネット・スマホ攻略術』と一緒に・・・。
けれどいろいろ考えて、今はまだ私の本棚にあります。
有名な研究ですし、内容について今ここで詳しく触れることはしませんが、いちばんインパクトを感じた箇所を引用します。
ジョブズもゲイツも子どもにスマホを禁止した
じつは、デジタル機器が子どもの脳に及ぼす影響を開発者たちはよく知っているのではないかと思います。
というのも、iPhoneやiPadを世に送り出した、アップルの創業者のひとりでカリスマ的なCEOであったスティーブ・ジョブズが、子育てではローテク主義を貫いたというのは有名な話です。
ニューヨーク・タイムズの記者がiPad発売直後の取材で、ジョブズに「あなたの子どもたちはこの製品をどんなふうに楽しんでいるのか」と質問したところ、「うちの子たちは使っていない」と答えたそうです。さらに「自分の子どもたちがデジタル機器に触れる時間を厳しく制限している」と明かしたのです。
テクノロジーで世界屈指の大富豪となった、マイクロソフトの創業者のひとり、ビル・ゲイツも子どもたちには14歳まで携帯電話を持たせず、夕食のときは取りあげていたと語っています。
ジョブズやゲイツのローテク子育ては、シリコンバレーの成功者たちの例外ではありません。
欧米のハイテク企業のトップたちは、(中略)子どもたちが6年生になるまでコンピュータートレーニングを受けさせないといった子育てを行っているそうです。
読んだとき、ため息が出ると同時に、思わず笑ってしまいました。
――なんだこりゃぁ。
これは、たとえば農家が「自分の畑で作っている野菜は我が子には食べさせない」と言っているのと同じではないでしょうか。
🔳そもそもスマホは子どもが使うようにできてない
一定の社会性を備えた人に向けて開発されたもの。
これが私の、スマホへの考えです。
子どもが操作することによってトラブルが増え、社会問題化しているのは、そもそもミスマッチだから。
たとえば、元は大人向けに書かれたギャグ漫画が、いつしか子どもたちの間で大人気となり、親が「下品だから子どもに見せたくない・・・」と困っているのと同じ構図のように私には感じられます。
スマホやインターネットは、あくまで道具。
当たり前ですが「どんな人間が」「何のために使いたいか」が重要で。
それが曖昧な状態の子どもが持った時に何が起り得るのか、親として考えることをやめたくない・・・と、ずっと思っています。
(理由9)小学生までは読書中心、のデメリットが見つからないから
子どもがスマホやAIに触れるのを完全に止めることは、もうできません。
「過度でなければ」「適切ならば」と言っても、「適度」「程度」の線引きすら家庭によってまったく違う。
だから『ネットが最強のパートナーになる ネット・スマホ攻略術』の本が示してくれたように、一緒に考えていくことが大切なのでしょう。
大人の大きなうねりが、子どもを巻き込んだのですから。
上記の本の帯には、「加害者にも被害者にもならないための最強の持たせ方!」とありましたが、本当にその通りですよね。
ーーただ、本音としては思うのです。
やっぱり少なくとも小学生までは読書中心でいいんじゃないかと。
ICTの授業は必要でしょうが、「本・文章をしっかり読むこと」を教養の基礎として、学校や社会全体でもっと真剣に取り組めたらと願います。

読書こそ自然に身に付けるのが難しい、仕掛けの必要なスキル
最後に。
現代では、読書こそ自然に身に付けるのが難しいスキルです。
けれど、読書を重ねることで子どもは自分自身に「心」や「思考」があることを知り、「自分にあるから、相手にもある」ことを知る。
ワクワク・ドキドキの娯楽にもなる。
情緒の安定や思考の伸びしろに直結する。
最重要に位置づけできるほどの教養ではないかと思います。
おおよその人格形成を経て「こうやってデジタルを活用したい!」という認識が生まれてから、デジタル中心の教育や生活に移行しても、遅くはないのではないでしょうか?
12歳でも14歳でも、思考力の根が強固で、心が豊かなら、よりよく使うことでしょう。
たくさんの子どもたちが、デジタル漬けになる前に「本を読んだら面白かった!」という体験をしてくれたらいいなと願っています。
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そして私は忍者のように長女の様子をうかがいながら、今日もさりげなくこう言うのです。
「スマホはそのくらいにして、本の続きでも読んだら?」と。

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