なぜ、正しい改善ほど下がるのか。190社で集めた「失敗の記録」を全部お見せします。
こんにちは、野津です。
前回、こんな記事を書きました。
「いつでも解除できます」と足したのに、CVRが下がった。
同じ言葉で、上がるサイトと下がるサイトがある、という話です。
そして最後に、こう書きました。
「その分かれ目は、来週の記事で全部お見せします」と。
この記事が、その続きです。
正しい改善ほど、なぜか下がる
正しいはずの改善で、数字が下がる。
190社以上を見てきて、これは驚くほどよく起きます。
ボタンの言葉を変えた。
不安を消す一言を足した。
デザインをきれいにした。
どれも、本やセミナーで「こうすると上がる」と教わったとおり。
なのに、数字は動かない。
むしろ、下がる。
そうなると、多くの人はこう考えます。
「やり方が間違っていたのかな」
「うちの商材とは相性が悪いのかも」
「そもそも、この手の改善は効かないのでは」
そして、手が止まります。
でも、原因はたいてい、そこではありません。
施策が間違っているのではなく、施策を打つ順番が抜けているだけ。
この記事は、その「下がった」を集めた記事です。
なぜ下がったのか。
どこから直せばよかったのか。
そして、上がるか下がるかを、テストする前にどう見分けるのか。
現場で使っている判断の順番を、実際のテスト結果とともに公開します。
まず、下がった事例を3つ見てください
理屈の前に、実物を見てください。
どれも「良かれと思ってやった変更」です。
①「いつでも解除できます」で、9%ダウン
ある資料請求フォーム。
ボタンの下に「登録はいつでも解除できます」を追加。
CVRは3.67%→3.34%。
②「無料」を足して、4割ダウン
ある問い合わせボタン。
「お問い合わせを送信する」→「無料で問い合わせる」。
CVRは2.96%→1.75%。
③ 具体的にしたのに、20%ダウン
あるネイルサロンの予約ボタン。
「予約する」を具体化していったテストです。
「メニューを選択して予約」は+42%。
ところが「このサロンで予約する」は−20%。
同じ方向の言い換えで、プラスとマイナスに割れています。
3つとも、定石どおりの改善です。
なのに、下がっている。
ここには、共通しているものがひとつあります。
それを説明する前に、大前提をひとつ。
不安には、大きさの順番がある
人が行動をやめる理由は、ひとつではありません。
そして、その理由には大きさの順番があります。
カゴ落ちの原因を大規模に調べた調査では、こうなっていました。
予期しないコスト(送料や税金) 48%
アカウント作成を求められた 24%
配達が遅い 22%
セキュリティが不安 18%
いちばん大きいのは、送料や税金です。
ここで大事なことを言います。
その人にとって一番大きい不安を消していなければ、小さな不安をいくつ消しても、数字は動きません。
さっきの3事例で「良かれと思った一言」が効かなかったのは、たぶんこれです。
消した場所が、その人の一番の不安ではなかった。
では、どの不安から、どの順で消せばいいのか。
そこに、上がるサイトと下がるサイトの分かれ目があります。
ある会社は、下がった一言を数文字替えて、逆に伸ばしました
さきほどの①、資料請求フォームの話には、続きがあります。
担当者の方は、下がった一言を、別の言葉に差し替えました。
今度は、数字が上がりました。
何を、何に替えたのか。
そこに、この記事のすべてが詰まっています。
順番に、見ていきましょう。
読み物としての解説は、ここまで無料で公開しています。
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