『コミュニケーションのチャンスは側に。』
採血中のこと。手袋をしていたら、
患者さんにこう言われた。
「別に手袋なんかしなくていいのによ〜」
何か返さないと傷つけてしまいそうで、
私は素直に答えた。
「学校でそう習ったんです」
すると患者さんは驚きながらも
興味津々で話しかけてきた。
「そうなの。じゃあ卒業シアばっかり。
やっべえ。資格持ってるの。」
そこから、患者さんとの会話は自然に続いた。
「多分あんたは知らないと思うけど、
あのテレビ番組知ってる?」
「(うなずく)あの芸人さんが
出てたやつですよね」
「知ってるの!?」
患者さんは、とても嬉しそうだった。
キョウさん(看護師さん)も
すかさず「よかったね〜」と共感をした。
この経験から気づいたことがある。
患者さんは共感してもらいたいようだ。
私はなんでも知ってるわけではないから、
患者さんの趣味嗜好に
全て心のそこから共感できるわけではないけど、
まったく共感できないわけではない。
できるところはどんどん共感していこうと思った。
共感できるところは
素直に共感していくことが大切なのだと学んだ。
【今日の学びポイント】
✔︎素直な回答は、想像以上の信頼を生む
完璧な返答より、「学校で習ったからなんです」という正直で飾らない言葉が、患者さんの安心につながる。
✔︎共感は“全部”じゃなくていい
患者さんの趣味や話題を完璧に知っている必要はない。
部分的にでも「知っている」「わかるよ」と反応するだけでもいい。
※登場する人物や会話は、心の記録をもとにした創作です。
