『教科書の外にある検査値の読み方。』
今日は、初めて患者さんの採血をした。
特に緊張はしなかったが、どうやら患者さんには私の声が少し聞こえにくかったようだ。
もっとハキハキ話さないといけない。
採血の後、私が異常所見だと思った部分をトク先生(内科の先生)に報告した。
その報告を踏まえて先生が診てくださる――そんな感じだった。
トク先生の様子を見て、検査結果は総合的にみることが大切だと改めて思った。
血圧、血液検査、体重――全てを総合的に判断して、コメントを出しているのだ。
私もこれから、患者さんの検査値を総合的な目で見られるようになりたいと思った。
トク先生は言った。
「そしたら、ちょっと異常値とか◯◯が悪そうですとか言ってみよう」
私はコレステロールや血糖、体重、尿酸のことばかり気にしていたが、
先生はさらに深い視点で説明してくれた。
「肝機能も高いね〜。蛋白が上がってるときはだいたいγ-グロブリンがあがっていて、高齢者の場合は多発性骨髄腫が多いんだよ。
この人、血糖・尿酸・血圧も高いな。腎臓大丈夫かな。アルコールも控えましょう!
「白血球が低いときは他の血球も見る。ストレスが多いと血小板も上がるんだよ。」
先生の言葉を聞きながら、検査値を総合的に判断することの意味を少しずつ理解できた。
最後に、先生に感想を聞かれたので、私はこう答えた。
「初めて検査値をみるというか読むということが体験できて、とても勉強になりました。」
先生はにっこりして、こう語ってくれた。
「検査結果というのは総合的に見るものなんだよ。そして判断するんだよ……」
今日の経験で、検査は単なる数字の羅列ではなく、患者さんの全体像を知るための大切な手がかりなのだと実感した。
【今日の学びポイント】
✔︎見える情報だけで結論にしない
→目の前の事実は、全体の一部でしかない。本質は、単独のデータではなく、組み合わせの中に現れる。
✔︎“正しさ”より“読み解く姿勢”が価値になる
→答えを持つ人より、問いを持ち続ける人のほうが遠くへ進める。
※登場する人物や会話は、心の記録をもとにした創作です。
