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『素晴らしい受け答えとは?』

患者さんが私にこう尋ねてきた。

「私、悪いことをしたくなっちゃって
 してしまったんですけど、
 どうしたらいいですか?」

私は

「でも悪いことをしたら、
 自分も嫌な気持ちになるでしょ?
 だからやめたほうがいいんじゃないですか?」
と答えた。

患者さんは頷き、さらにこう続けた。

「でも、悪いことしちゃった人を
 忘れてしまったんです」

私は

「忘れちゃったのはしょうがない。
 次から同じことをしないように
 気をつければいいと思いますよ。」
と伝えた。

患者さんは「分かりました。」
と言って去っていった。

この出来事をシンさん(上司)に話すと、
シンさんは褒めてくれた。

「素晴らしい受け答えだったよ!」

その後、シンさんはこう話してくれた。

「私は病棟に行ったときはなるべく
 患者さんの話を聞くようにしているの
 そうすると、患者さんって単に
 話を聞いてほしいだけのこともあるし、
 検査のときに協力してもらえるようになるのね。
 前は、全然心電図も
 とらせてもらえなかったのに、
 今はとらせてもらえるようになったとか
 あるしね」

患者さんとのコミュニケーションと信頼関係は、
検査や治療の上でもとても大切だと改めて感じた。

【今日の学びポイント】
✔︎“答え”よりも“受け止め”を。
患者さんは「どうしたらいいか」より
「気持ちを整理したい」
「誰かに認めてほしい」が根底にあることが多い。
✔︎信頼関係は検査の“手間”ではなく態度で築かれる
技術はもちろん大事だが、
それ以前に「話しやすい人」であることが
検査の成功率を左右する。

※登場する人物や会話は、心の記録をもとにした創作です。

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