ディミトリは、ザレン茶舗の石造りの建物を裏口から駆け上って、ザレン爺の書斎に走るように駆け込んだ。ザレン爺はぴかぴかに磨かれた重厚なチークの書き物机の上で、葉巻の口火を切って、ゆるゆると葉巻を焙っていた。「おい、ずいぶん早く帰ってきたな。...まさか振られたか」「いや、振られたどころか...訳が分からねえ。…