見出し画像

EMC AI LAB|【Chapter3】Midjourneyプロンプト設計講座|Compositionは「美しさ」ではなく、配置である

※本連載は<全編無料>で公開します。

※本連載で解説するプロンプト設計の考え方は、
Midjourneyに限らず、ChatGPT(画像生成)や Nano Banana など、
他の生成AIツールでもそのまま応用可能
です。

■ プロンプトは文ではなく、設計である



Midjourneyは感情を理解しません。
単語の「意図」ではなく、
構造と情報の優先順位を読み取ります。

良い結果は、
・感情的な文章
・美しい形容詞
から生まれるのではありません。

どの情報を、
どの順番で、
どの強さで与えるか。

この設計こそが、
Midjourneyプロンプトにおける
結果の安定性と再現性を決定します。

本連載では、
「生成AIの使い方」を説明するのではなく、
プロンプト設計によって
結果をコントロールする方法
を整理していきます。

────────────────
Chapter 3
Compositionは「美しさ」ではなく、配置である
────────────────

Midjourneyで
「構図が毎回バラつく」
「それっぽいが、安定しない」
と感じる原因は、
センスや美的感覚ではありません。

多くの場合、
・何を主役にするのか
・どこに情報を集めるのか
・どこを意図的に空けるのか

この“配置”が決まっていないことが原因です。

Compositionとは、
画面を美しく飾るためのものではありません。
情報をどう配置し、
視線をどこからどこへ動かすかを
設計するためのルールです。

配置が曖昧なプロンプトでは、
AIは「それっぽく」構図を作ります。
その結果、毎回違う画面になり、
再現性は失われます。

◾️プロンプトにおけるCompositionとは何か



プロンプトで指定するCompositionとは、
「構図の名前」ではありません。

・主役を置くエリア
・情報を集めるゾーン
・完全に空ける余白
・視線の始点と流れ

これらを
数値・割合・位置関係で固定することです。

「バランスが良い」
「見やすい構図」
といった感覚的な言葉は、
AIにとって判断材料になりません。

必要なのは、
配置の条件を削りきることです。

例① 建築エントランス|モヤっとした構図 → 設計


【❌ モヤっとしたプロンプト(2:1)】

【❌ モヤっとしたプロンプト(2:1)】
modern building entrance, wide shot --ar 2:1

・モダンの解釈が毎回変わる
・配置がAI任せになる
・スケール感が安定しない

【⭕ 設計後プロンプト(2:1)】

【⭕ 設計後プロンプト(2:1)】
Modern building entrance, wide horizontal view, strong vertical architectural lines positioned on the left third of the frame, open empty space expanding toward the right, clear depth created by repeating structural elements, eye-level viewpoint, 2:1 composition emphasizing scale through negative space --ar 2:1

→ 建物の「モダンさ」が、
配置によって固定されます。


例② キッチン作業台|モヤっとした構図 → 設計


【❌ モヤっとしたプロンプト(2:1)】

【❌ モヤっとしたプロンプト(2:1)】
kitchen countertop scene --ar 2:1

・作業範囲が毎回違う
・物が増減する
・余白が安定しない


【⭕ 設計後プロンプト(2:1)】

【⭕ 設計後プロンプト(2:1)】
Kitchen countertop scene in a modern home kitchen, single continuous countertop surface, light gray stone material, viewed from a fixed 30-degree elevated angle, main workspace strictly limited to the left 40% of the frame, only three objects present: a wooden cutting board, a chef’s knife, and a small bowl, objects tightly grouped with no gaps between them, right 60% of the frame intentionally left completely empty, no shelves, no cabinets, no wall details visible, neutral indoor daylight, clean editorial composition separating action zone and negative space, horizontal 2:1 composition --ar 2:1

→ 作業ゾーンと余白が、
数値で固定されます。

例③ 書斎デスク|モヤっとした構図 → 設計


【❌ モヤっとしたプロンプト(2:1)】

【❌ モヤっとしたプロンプト(2:1)】
minimal workspace, clean desk --ar 2:1

・物の配置がランダム
・作業感が安定しない

【⭕ 設計後プロンプト(2:1)】

【⭕ 設計後プロンプト(2:1)】
Minimal study desk scene, rectangular desk viewed from directly above, all objects aligned along the bottom edge, only a notebook and pen present, top 70% of the frame left completely empty, no decorations, no additional items, clear separation between object zone and negative space, strict overhead composition, horizontal 2:1 layout --ar 2:1

→ 視線の流れが、
上から下に固定されます。

例④ テーブルセッティング|モヤっとした構図 → 設計


【❌ モヤっとしたComposition(2:1)】

【❌ モヤっとしたComposition(2:1)】
elegant table setting, balanced composition --ar 2:1

・要素が均等で高級感が出ない
・視線が止まらない

【⭕ 設計後プロンプト(2:1)】

【⭕ 設計後プロンプト(2:1)】
Elegant dining table setting, key tableware grouped on the lower right area, large empty tabletop preserved across the left and upper sections, minimal number of objects, clear separation between object zone and empty zone, top-down angle, horizontal 2:1 composition emphasizing luxury through restraint --ar 2:1

→ 高級感を感覚と配置で表れています。


◾️本Chapterの要点



・Compositionは感覚ではなく配置である
・どこに置くか、どこを空けるかを決める
・割合・位置・視点を固定すると再現性が生まれる

本章で紹介した考え方は、
Midjourneyに限らず、
ChatGPT(画像生成)や Nano Banana Pro など、
他の生成AIツールでも同様に応用可能です。

EMC AI LAB および EMCIFY では、
商用制作の現場でも、
この配置設計を基準にビジュアルを構築しています。


◾️終わりに



AIは判断しません。
条件を処理するだけです。

配置と流れを決めるのは、
常に人間側です。

プロンプトとは、
言葉を書く作業ではなく、
画面設計を指示する作業です。

次回は、
Camera & Angle
結果をどこまで分けるのかを解説します。

本連載は〈全編無料〉で公開しています。
毎週1回のペースで更新予定です。

Midjourneyを使っているけれど、
結果が安定しない、
なぜそうなるのか説明できないと感じている方にとって、
思考を整理するヒントになれば幸いです。

更新を見逃さないために、
ぜひ<フォロー>してお待ちください。

本記事に掲載している画像は、
商用利用可能なAI生成素材を使用しています。
※画像の無断転載・二次利用はご遠慮ください。

👉
株式会社EMC公式サイトはこちら(リンク)
👉
株式会社EMCのCM制作<EMCIFY>はこちら(リンク)
👉
EMCのInstagram(リンク)


いいなと思ったら応援しよう!