ほのかちゃんに ほのかに恋して♥ー6ー
最初からはこちら⬇
各回、終わりにその次の回の貼り付けがしてあります。
前回こちら⬇
ほのかちゃんは、すこおし悩んでいた。で、友達の薫に相談していた。
「薫ぅー」
「なに?浩之くんのこと?」
「す、するどい……」
ほのかちゃんは、二の句が告げない。少し、赤くなる。
「浩之くんのこと、好きになっちゃったんでしょ?映画に誘われたの、全然ラッキーじゃん。それに 私にも、来ない?なんて。良い人そうだし」
薫は、少しぽっちゃりとした顔にボブヘア。短いスカートに太ももがちょっとむちっとした、ほんとに健康的なぽっちゃり女子さんだった。どこか逞しい性格を思わせるその表情で、
「浩之くんのこと、考えてるうちに好きになっちゃったんでしょ?浩之くんの高校に通ってると、校庭で、浩之くんが部活の野球してたから。見てたら好きになっちゃったんでしょ?まったく単純なんだから」
薫は、ふふふ、と笑う。
「まったく単純ね、ほのかは。昔から、理想はスポーツマンで、背が高くて、浅黒くて、爽やかな人、だっけ?あ、あと歯の白い……」
それには、なんと、浩之少年は全部ヒットしていた!
ほのかちゃんは、悩みます……
「浩之くんが、私のこと、誤解してないといいのだけど……。ここ、お嬢様学校だし……、私、お金持ちの育ちのいい女の子と思われてないかな……?だとしたら、これからどうすればいいの?きっと、それで気に入られて繋ぎを取られたのかも……」
それが、ほのかちゃんの悩み。
ほのかちゃんたちは、浩之くんの好意に気がついていた。少なくとも、浩之くんは、ほのかちゃんたちが気に入って、仲良くはしたいはず。それだから、わざわざ「映画に連れてって」などと言いますし、電話番号も教えた。嫌な感じの子だと思ったら、なるべく関わりは持ちたくないから、例えブランド物のハンカチを台無しにされたからって代償に映画を……、などと言わないはず。
ほのかちゃんは、ほう……、とため息をつく。
僕は、意気揚々と歩いていた。
これは、快挙だ。僕の人生にとって快挙だ。
ほ、ほのかちゃんとデートができる繋ぎがとれた。僕が内緒で恋愛シミュレーションゲームにハマっていたお陰で、このくらいまでの展開はなんとかとれた……しかし、このあと、どうすればいいのだろう?恋愛……恋愛……。
僕はまた、道路の歩道の段差ですっ転んだ。
今日は、ほのかちゃんとの映画デートの日。僕は、また 姉さんのアロマの小瓶、スウィートオレンジを少しくすねて、自分の襟元に振り掛けた。
紺色のTシャツに白いジャケット、色の薄いジーパンで決めて準備万端!待ち合わせの場所へ向かった。向かうは、街の映画館の最寄り駅。ほのかちゃんは、とんな格好で現れるか。ほのかちゃんの私服は初めてだ。また、どんな髪型で現れるのだろう……。
つづく
©2023.7.2.山田えみこ
