ほのかちゃんに ほのかに恋して♥ー7ー
初回からは、こちら⬇各回の最後にその次の回の貼り付けがあります。
前回、こちら⬇
ほのかちゃんと薫さんが、デートの待ち合わせ場所の駅前にやって来た。二人共、種類は違えどワンピースを着ている。
薫さんは、デニムのワンピース。そして、ほのかちゃんは……、ほのかちゃんは白い柔らかい布地のワンピースだ。カワイイ。
「おはよう!」
僕は、2人を見つけて声を掛ける。
「おはよう、浩之くん」
まず、薫さんが声を掛ける。
ほのかちゃんは、
「お、おはよう……」
おずおず……。
「今日、奢ってもらう映画、ファンタジーなんだ。一応、君らも楽しめるよ?」
「え?ファンタジー?」
「意外ね」
「そうかい?」
「うん、運動部だし、肌色浅黒いし、格闘系やと思った」
と、薫さんが言い、僕はペロッと舌を出しておどけてみせた。
「それより、ほのかを褒めてやって。今日は、ポニーテールにコテ当てて来たんやけど、生まれて初めてやん。時間かかったって。鏡で見ると、コテが逆になるのねー、なんてって」
(薫……!)
ほのかちゃんは、小さな声で薫さんを小突くが、全部こちらに聞こえてる。
「ほのか、男の子とデートするの初めてなん。こんなおしゃれも初めてやん」
薫さん、どこか(かかかかか)と、聞こえる笑い声で。
(……初めて……)
僕は、その言葉をじんわり噛み締めていた。
(初めて……、しかも、僕の為にそんなに頑張って……)
感動のあまり、僕は映画館に向かおうとしたが、何もないところで大きくすっ転んだ。
ファンタジー……、映画は、とってもファンタジー……。僕たちは、ファンタジックな時間を過ごして映画館を後にした。
近くの洒落た喫茶店に入り、3人で歓談する。
「いやー、面白かったやん!浩之くん、いい映画見つけてきたね!」
薫さんは、もうすっかり馴染みのように僕と話した。
ほのかちゃんは、横目でキャラメルマキアートを啜る。
僕は、ほのかちゃんにアロマの話題を振ってみることにした。
「ほのかちゃん、ところで、今日、付けてるアロマって……」
ほのかちゃんは、ぱっと顔が輝く。
「シトラスよ……。男の子にも女の子にも人気のある香りなの。気分をリフレッシュさせてくれるし、それに、柑橘系だから、今 浩之くんが付けてるスウィートオレンジと合うと思って……」
ほのかちゃんは、さすがに大好きな話題だ。サラサラサラっと喋った。
(やっぱり、アロマ好きなんだな。……僕も、ほのかちゃんの好きな話題で、好きなだけ話したい……)
僕は、ほのかちゃんのアロマの話を一生懸命覚えようと聞き続けた。いい流れで、僕らは自然に友達になれた。
つづく
©2023.7.3.山田えみこ
