「すごい人」より、「また会いたい人」が選ばれる。
選ばれる人は、能力より「人柄」で覚えられている
「もっとスキルを身につけないと」
「もっと実績を作らないと」
「もっと専門知識を増やさないと」
やりたいことを仕事にしようとすると、どうしても「能力」を高めることばかり考えてしまいます。
もちろん、知識やスキルは大切です。
でも、たくさんの人と関わる中で感じることがあります。
最終的に、
「この人にお願いしたい」
「この人から学びたい」
「この人を応援したい」
と思われる人は、能力だけで選ばれているわけではありません。
同じような知識を持っている人はいる。
同じようなサービスもある。
もっと安い人もいる。
それでも、
「あなたがいい」
と言ってもらえる。
そこには、その人のパーソナリティ=人間性が大きく関係しています。
そして僕は、ここに希望があると思っています。
なぜなら、人間性は「生まれつき決まっているもの」ではないからです。
毎日の考え方や、人との関わり方によって少しずつ磨いていくことができます。
今回は、やりたいことで生きていくためにも大切な「パーソナリティ」について考えてみたいと思います。
やりたいことで生きる人に「パーソナリティ」が重要な理由
一人だけで成功する人はいない
どれだけ能力が高くても、一人ですべてを完結させることはできません。
仕事を依頼してくれるお客様がいる。
応援してくれる人がいる。
困ったときに相談できる人がいる。
一緒に仕事をしてくれる仲間がいる。
自分のことを誰かに紹介してくれる人がいる。
こうした人たちとの関係によって、仕事は少しずつ広がっていきます。
特に個人で仕事をしていく場合、
「何ができる人か」よりも、「どんな人か」が重要になります。
たとえば、同じ知識や技術を持つ二人がいたとします。
一人は、話を最後まで聞いてくれる。
丁寧に説明してくれる。
約束を守る。
間違えたときには素直に認める。
もう一人は、自分の話ばかりする。
人によって態度を変える。
都合が悪くなると言い訳する。
どちらへ仕事をお願いしたいでしょうか。
おそらく、多くの人が前者を選ぶと思います。
能力だけではなく、
「この人と関わっていたい」
と思ってもらえること。
これも立派な仕事の力です。
良い人間性は、生まれつきではなく行動から作られる
「性格だから仕方ない」で終わらせなくていい
パーソナリティというと、
「自分は人見知りだから」
「もともと明るい性格ではないから」
と考える人もいます。
でも、優れたパーソナリティとは、いつも明るく話せることでも、社交的であることでもありません。
大切なのは、
誠実に接する。
相手の話を聞く。
感謝を伝える。
人を否定しすぎない。
約束を守る。
困っている人にできることを考える。
こうした日々の行動です。
最初から「素晴らしい人間性」を持っているから良い行動ができるのではありません。
良い行動を何度も選ぶことで、それが習慣になり、やがてその人らしさになっていきます。
例えば、
頼まれたことだけで終わらず、
「もう一つ、この人の役に立てることはないかな」
と考える。
これも繰り返していけば、
「あの人はいつも相手のことを考えてくれる」
というパーソナリティとして周囲に伝わるようになります。
人に好かれる人が持っている「積極的な心構え」
ポジティブな言葉を言えばいいわけではない
「前向きでいよう」
と言われても、
つらいときに無理やり、
「最高です!」
「全部うまくいきます!」
と思い込む必要はないと思います。
本当の意味での積極的な心構えは、もっと現実的なものです。
問題が起きたときに、
「もう無理」
で終わるのではなく、
「今できることは何かな」
と考える。
失敗したときに、
「自分には才能がない」
と決めるのではなく、
「何を改善できるかな」
と考える。
不安があっても、
「それでも一歩進む方法はないかな」
と考える。
これが、建設的な前向きさだと思います。
心構えは、言葉にしなくても伝わる
人の心構えは、意外と隠せません。
表情。
声。
話すスピード。
言葉遣い。
相手へのリアクション。
ちょっとした態度。
全部に表れます。
たとえば、
「大丈夫ですよ」
という同じ言葉でも、
面倒そうに言われるのと、
穏やかな表情で言われるのでは、受け取る安心感がまったく違います。
だから僕も、人と話すときには、
「何を言うか」
だけではなく、
「どんな状態で、この人と向き合っているか」
を大切にしたいと思っています。
人間関係がうまくいく人は「心の柔軟性」を持っている
自分と違う意見を、すぐ間違いにしない
人と関わっていると、自分とは違う価値観に出会います。
「会社員のほうが安心」
という人もいる。
「絶対に独立したい」
という人もいる。
「たくさん稼ぎたい」
という人もいる。
「必要な分だけ稼いで、自由な時間を増やしたい」
という人もいる。
どちらが正しいということではありません。
人によって、望んでいる人生が違います。
心の柔軟性とは、
相手に何でも合わせることではなく、
「自分はこう考える。でも、この人がそう考える理由も理解してみよう」
と思えることです。
これはコーチングでも、人間関係でも、とても大切だと思っています。
相手を自分の正解にはめ込まない
誰かから相談されたときも同じです。
自分が会社を辞めて幸せになったからといって、
「あなたも辞めたほうがいい」
とは限りません。
自分がフリーランスになったからといって、
「フリーランスこそ正解」
でもありません。
大切なのは、
「この人は、どんな人生を望んでいるのかな」
と考えること。
自分の成功体験を押しつけるのではなく、相手の価値観を理解しながら、その人に合う答えを一緒に探す。
人を本当に尊重するというのは、相手を自分の型にはめないことでもあると思います。
信頼される人は、自分自身にも正直でいる
好かれるための「YES」は信頼とは違う
人に嫌われたくない。
空気を悪くしたくない。
相手を否定したくない。
そう思って、
本当は違うと思っているのに、
「そうですね」
と言ってしまうことがあります。
でも、何でもYESと言うことが、良い人間性とは限りません。
むしろ信頼できる人は、
必要なときには、
「僕は少し違うと思います」
と言えます。
もちろん、相手を傷つける必要はありません。
「あなたは間違っています」
ではなく、
「僕はこう感じました」
「こういう見方もあるかもしれません」
と、敬意を持って伝えることはできます。
本音と優しさは、両立できます。
まず、自分に嘘をつかない
そして何より大切なのは、自分自身に正直でいることです。
本当は嫌なのに、
「これくらい我慢しないと」
と自分をごまかす。
本当はやってみたいのに、
「別に興味ない」
と言い聞かせる。
本当は疲れているのに、
「まだ頑張れる」
と無理をする。
これを続けていると、自分が何を感じているのか分からなくなります。
自分軸で生きるためにも、
「本当は、どう感じている?」
と自分に聞いてあげること。
自分への正直さが、他人への誠実さにもつながっていくと思います。
決断が速い人ほど「人生の方向性」が明確
優柔不断は、決断力不足だけが原因ではない
「もっと決断力をつけたい」
と思う人は多いですよね。
でも、決断ができない原因は、意志の弱さではなく、
「自分がどこへ行きたいのか分からないこと」
にある場合があります。
たとえば、
「自由な時間を増やしたい」
という人生の方向性が明確なら、
残業が増える仕事を選ぶかどうかは判断しやすくなります。
「人の人生に関わる仕事をしたい」
と分かっていれば、
どんな勉強に時間やお金を使うかも決めやすくなります。
逆に、自分が何を大切にしたいのか分からなければ、選択肢が出るたびに迷います。
だから決断を速くしたいなら、
「即決する練習」
より先に、
「自分は、どんな人生を送りたいのか」
を明確にすることが大切です。
本当のマナーとは「相手を一人の人間として尊重すること」
聞き上手な人が信頼される理由
会話をしているとき、多くの人は相手の話を聞きながら、
「次に自分は何を言おう?」
と考えています。
でも、人が本当に安心するのは、
「ちゃんと自分の話を聞いてもらえた」
と感じたときです。
だから、まず最後まで聞く。
途中で答えが分かっても遮らない。
相手が考えているなら、少し待つ。
何でも自分の経験談に置き換えない。
これだけでも、会話の質は大きく変わります。
人に好かれるための話術より、
「あなたの話をちゃんと聞いています」
という姿勢のほうが、人の心を動かすことがあります。
人前で相手の価値を下げない
自分の正しさを証明するために、誰かを下げる。
人前で強く叱る。
悪口を言う。
他人の成果を、
「大したことない」
と扱う。
こうした行動は、その人だけではなく、周りで見ている人にも伝わります。
「この人は、自分がいないところでは自分のこともこう言うのかな」
と思われるかもしれません。
パーソナリティは、目の前の相手に対する態度だけで作られるものではありません。
その場にいない人を、どう扱っているかにも表れます。
「何を言うか」より「どう伝えるか」で印象は変わる
声は、言葉以上の情報を届けている
対面でもZoomでも、声はとても大切です。
同じ、
「大丈夫ですよ」
でも、
冷たく言われるのと、
安心する声で言われるのでは、まったく違います。
自信がない。
焦っている。
怒っている。
安心している。
楽しんでいる。
そうした感情は、声に表れます。
だから、
少しゆっくり話す。
語尾まで丁寧に伝える。
相手の話を受け止めてから返す。
それだけでも、相手が感じる安心感は変わります。
笑顔は「あなたと話しても大丈夫」というメッセージ
笑顔にも同じことが言えます。
ずっと笑っている必要はありません。
真剣な話をするときには、真剣な表情も必要です。
でも、最初に会った瞬間に穏やかな笑顔があるだけで、
「この人なら話しても大丈夫かもしれない」
と思えることがあります。
オンラインで人と話すなら、Zoomを開く直前に一度だけ笑顔を作ってみる。
それくらいでもいいと思います。
相手へ安心感を届けることも、大切なコミュニケーションです。
成長する人ほど「自分が間違っている可能性」を持てる
「知らない」と言えることは弱さではない
知識や経験が増えるほど、
「自分は分かっている」
と思いやすくなります。
でも、どれだけ経験しても、知らないことはあります。
僕も学べば学ぶほど、
「まだ知らないことがたくさんあるな」
と感じます。
だから、
「それは知りませんでした」
「その考え方はなかったです」
「もしかしたら僕の見方が違うかもしれません」
と言えることは、とても大切です。
自分の無知を認めることは、恥ずかしいことではありません。
むしろ、そこから新しいものを受け取れるようになります。
率直さには「思いやり」をセットにする
正しいことでも、伝え方で人を傷つける
「自分は率直な性格だから」
と言って、何でも思ったまま口にする人もいます。
でも、
正直であることと、無礼であることは違います。
相手のためになると思ったことでも、
どんなタイミングで。
どんな言葉で。
どんな声で。
伝えるかによって、受け取られ方は変わります。
だから僕は、
本音 × 思いやり
が大切だと思っています。
言うべきことは言う。
でも、相手の人格まで否定しない。
このバランスを持てる人は、長く信頼されます。
「一緒にいたい」と思われる人には、少しの余裕がある
ユーモアは、人間関係を柔らかくしてくれる
優れたパーソナリティというと、
いつも真面目。
完璧。
礼儀正しい。
そんな人を想像するかもしれません。
でも、少し笑える人も素敵ですよね。
失敗した自分を、
「いや〜、やっちゃいました(笑)」
と笑える。
緊張している人を、少し和ませられる。
深刻になりすぎた場面で、空気を柔らかくできる。
ユーモアには、人との距離を近づける力があります。
完璧な人より、
「この人といると安心する」
と思える人のほうが、また会いたくなることがあります。
やりたいことで生きるなら「何ができるか」だけを磨かない
知識を増やすこと。
スキルを高めること。
実績を作ること。
どれも大切です。
でも、それと同じくらい、
どんな姿勢で人と接するのか。
どんな言葉を使うのか。
人の話を聞けているか。
自分に正直でいられるか。
違う価値観を尊重できるか。
相手に安心感を与えられているか。
こうした部分も磨いていきたいと思っています。
なぜなら最後に、
「あなたにお願いしたい」
と思ってもらえる理由は、
資格の数でも、フォロワー数でも、実績だけでもないからです。
「この人と関わりたい」
という感情が、人を動かすことがあります。
今日からできる「パーソナリティを磨く5つの習慣」
いきなり人格を変える必要はありません。
今日から、次の5つだけ意識してみてください。
一日一回、相手の話を最後まで聞く
人と話す前に、自分の声と表情を整える
意見が違ったら「なぜそう考えるのかな」と一度考える
好かれるためではなく、自分にも相手にも正直でいる
夜に「今日、自分と関わった人を少し前向きにできたかな」と振り返る
全部完璧にできなくても構いません。
僕もできない日があります。
大切なのは、
「自分はどんな人でいたい?」
と考えながら、毎日の行動を少しずつ選ぶことです。
人間性とは「人に好かれるテクニック」ではない
今回、一番伝えたいのはここです。
良いパーソナリティとは、
誰からも嫌われないことではありません。
いつも笑顔でいることでもありません。
何でも相手の言う通りにすることでもありません。
自分に正直でありながら、相手のことも一人の人間として尊重できること。
そして、
「自分と関わった人が、少しでも前向きになれる自分でいよう」
と考えられること。
僕は、それが優れたパーソナリティの本質だと思っています。
仕事でも同じです。
「どうすれば自分を売れる?」
より、
「この人に、どんな安心や希望を届けられる?」
と考えてみる。
その積み重ねによって、
「この人に相談したい」
「この人から買いたい」
「この人と一緒に仕事がしたい」
という信頼が少しずつ育っていきます。
そして、その信頼は誰にもコピーできません。
知識やノウハウは真似できます。
商品も似たものを作れます。
でも、
あなたという人間そのものは、誰にも真似できません。
だからこそ、やりたいことで生きていきたいなら、スキルだけではなく、
「自分は、どんな人として生きたいのか」
も大切にしてほしいと思います。
それがやがて、仕事にも、人間関係にも、人生にも表れてくるのではないでしょうか。
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