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園芸店接客カルテ#18|肥料をやっているのに育たない謎 ―固形肥料編―

こんにちは!

園芸店の接客での
小さな心遣いの裏側をお伝えする
「接客カルテ」の第18回です!😆

店頭で接客をしていて
よく出会ったお悩みのひとつに
「なんだかうちの植物
大きくならないのよね…」
というのがあります

前回の接客カルテでは
その原因の一つ

アンプル剤を挿しているだけ
というパターンをお届けしました

今回は
『土に肥料を置いてますよ』
と言われた時の
その裏側に隠れた謎に
せまっていきます

⚠️植物が大きくならない原因は
日照・水やり・根詰まり・気温など
植物生理的な要因も
数多く考えられます

この記事ではその中でも
「肥料を置く」という行為そのものに
焦点を当ててお話ししてますm(_ _)m

「置いてます」の一言に潜む謎

👤「なんだかうちの植物
大きくならないのよね…」

というご相談から
その会話は始まりました

🧑‍🌾「肥料はあげていますか?」

👤「ええ、ちゃんと
土の上に肥料を置いてますよ」

その一言に対して
私の脳内には
一瞬にしてたくさんの
疑問と仮説が駆け巡ります

(土の上に置いている
…ということは
粒状の肥料か大きめの固形肥料かな)

(とすると、一度置いただけで
ずっと効いていると
思っているパターンだったり?)

(それとも、鉢の大きさに
対してあげる量が少なすぎるのかも?)

「肥料をあげている」という
事実は同じでも
その中身は人によって全く違います

ここを掘り下げずに
「そうですか!
でしたらこちらの商品が…」と

おすすめしてしまうと

根本的な原因を見逃したまま
会話が終わってしまいます😰

というわけで
もう少しお話を伺っていくと

園芸でよくある
「固形肥料のトラップ」が
見えてきたのです

肥料のイメージ

パターン①:まだ残ってるから、まだ効いてる

💬 現場の会話

🧑‍🌾「肥料は何かあげて
いらっしゃいますか?」

👤「はい、ちゃんと
土の上に置いてますよ」

「置いてますよ」という
一言だけでは判断できないので
まずは時期を
確認してみることにしました

🧑‍🌾「今置いてある肥料
いつごろのものですか?」

👤「ん~、そうですね…
いつかはよく覚えてないですが
半年くらい前だったかな?

土の上に肥料がまだありますし
効いてると思うんですけど…」

🔍 状況と解説

「土の上に肥料があるから」

案外多い誤解なんです😣

今回の場合
お客様の感覚としては

「見た目が残っている」
から
「まだ効いている」
と、思われているようです

ですが!

市販されている
一般的な固形肥料の
持続期間は
およそ1ヶ月〜2ヶ月程度です

固形肥料は
水やりや雨のたびに
少しずつ溶けだして
効果を発揮する仕組みです

見た目は
土の上に残っていても

中の栄養素は
雨や水やりとともにすべて
溶け出してしまってる…

なんてことも
珍しくありませんし

水やりの頻度や環境によっては
想定より早く
溶け切ってしまっている
ケースもあります(゜Д゜)

つまり
お客様の状況から察するに
中身のない卵の殻のような状態
だというのは、ほぼ間違いないです

そんな肥料を
ずっと置き続けても
植物は大きくなれません

💡お客様へのアドバイス💡

🧑‍🌾「実は固形肥料って
見た目が残っていても
中身の栄養分はもう
溶け出しちゃっていることが
多いんですよ」

👤「え、そうなんですか!
見た目で判断してました…」

🧑‍🌾「ですので…
『残っているかどうか』
ではなく
『置いてからどれくらい経ったか』で
見ていただくのがおすすめです」

👤「どれくらい経ったか…ですか」

🧑‍🌾「はい!
あと、肥料の効果が切れてるかを
簡単に確かめる方法も
あるのですが

指で軽くつまんで
ポロッと簡単に潰れるようなら
もう栄養分はほとんど
出し切っているサインなんです」

👤「なるほど!
それならわかりやすい!
今度触って確認してみます!」

🧑‍🌾「はい、ぜひとも!
それと多くの固形肥料は
1〜2ヶ月くらいが
効果の目安なんです」

(近くにある商品を手にとり)
🧑‍🌾「たとえば、こちらの肥料を例に
どのくらいの効果かを確認すると‥‥
あ!こちらに書かれてますね!
こちらの場合は
ちょうど1ヶ月の効果のようです」

👤「ということは
この肥料の場合なら
1ヶ月後に肥料を足す
ということですね!」

🧑‍🌾「はい!そのとおりです!

あと、よろしければ
次からは肥料を置いた日を
メモやカレンダーに残しておくと

次に追加するタイミングが
分かりやすくなりますよ」

👤「たしかに~!
それなら忘れずにできそうです

肥料を置いたら
まずメモするようにしますね
でも、そのメモをなくさないように
しないとですが😅」

ポイント
見た目が残っていても油断は禁物
「置いた日」を記録し
指でつぶれるかどうかもあわせて
チェックしましょう

パターン②:一度置いたら、ずっと効くという錯覚

💬 現場の会話

これは別のお客様との会話です

🧑‍🌾「肥料は何かあげて
いらっしゃいますか?」

👤「はい、ちゃんと
土の上に置いてますよ」

🧑‍🌾「今置いてある肥料
いつごろのものですか?」

👤「たしか…
最初に植え替えたときです!」

ここで私は
イヤな予感がしたので
次のように聞きました

🧑‍🌾「そうですか
ではその後、追加で肥料を
やられたことはありますか?」

👤「やってないですね…
植え替えたときに肥料を置いたので
それで大丈夫かなと…」

🔍 状況と解説

「最初にちゃんとやった」
という安心感💕
とてもよくわかります😣

でも植物にとっては
その肥料は成長のための
スタートラインに過ぎません

固形肥料は
緩やかに効果が持続するタイプが
多いものの

「永久に効き続ける」ものは
ほぼ存在しません(‥;)

今回の件を
人間で言えば
最初の方はしっかりと
ごはんを食べられてるのに
次第に何も食べさせてもらってない
そんな感じです(;▽;)

そのような状態だと
最初は元気でも
だんだんと栄養不足に
なっていくのは当然です

💡お客様へのアドバイス💡

🧑‍🌾「肥料って最初に一度だけ
あげたら終わりではなく
定期的に追加していくものなんです

人で言うと
最初の方はしっかりご飯を
食べれるけど
そのあと少しずつ量が減らされ

最終的に何も食べれないような
イメージに近いんですよ」

👤「たしかに…
それだと成長できないわけだ…
一回やったら
ずっと効くものだとばっかり…」

🧑‍🌾「なので、今後は肥料を
定期的にあげるようにしましょう!」

(近くにある商品を手にとり)
🧑‍🌾「たとえばこちらの
肥料のパッケージを見ると
使用間隔って欄に
2ヶ月と書かれてます」

👤「ホントですね!」

🧑‍🌾「こんな感じで
肥料のパッケージを見て

次の肥料をやる時期を
確認されることをおすすめします」

👤「そうだったのか…
言われるまで一度も見てませんでした

帰ったら早速
パッケージ確認してみます!」

ポイント
肥料は「一度あげたら終わり」
ではなく「定期的に追加するもの」
肥料のパッケージを見て
使用間隔をチェックし
次にあげる時期を
把握しておきましょう

パターン③:「とりあえず数粒」の圧倒的パワー不足

これもまた、別のお客様との会話です

💬 現場の会話

🧑‍🌾「肥料は何かあげて
いらっしゃいますか?」

👤「はい、ちゃんと
土の上に置いてますよ」

この時、なんか気になったのが
「置いてます」の量です

念のため
どれくらいの量を置いているのか
聞いてみることにしました

🧑‍🌾「量はどれくらい
置かれていますか?」

👤「あげすぎて枯れたら怖いので
少なめなんですよ~

家にある大きい鉢なんだけど
鉢の端っこに
2粒だけ置いてるんです」

🔍 状況と解説

このお気持ちとても共感できます!

そんな私も
肥料焼けにビビってました

~~ここから回想~~

当時の私が
肥料のパッケージを読んで
肥料を使おうとしていた時のこと

「何々…プランターに
手で一つかみくらい…!?
うそでしょ!?多っ!
多すぎるし少なめにしよっ」

株元に少しだけ…っと
パラパラ(^o^)ノº。。

勝手に肥料の量を
調整する始末でした

~~回想終わり~~

話は少し脱線しましたが

「肥料焼け」という言葉を
聞いたことがある方ほど

慎重になりすぎてしまう
傾向があるだと思います

ただ
その慎重さが行き過ぎると
今度は逆に栄養不足で
成長が止まってしまいます

鉢のサイズや植物の状態によって
必要な量というのが
ちゃんと決まっていて

それより少なすぎると
「まったく足りていない」状態に
なってしまうんです

今回のお客様の状態を
人間に置き換えると…

食べ盛りの中学生に
スプーン1杯分のご飯しか
与えていないようなイメージです😫

植物を愛するがゆえの
「遠慮」が
引き起こすパターンです

💡お客様へのアドバイス💡

🧑‍🌾「あげすぎを心配される方
実はとても多いんですよね
私も最初はすごく心配でした

ただ、少なすぎると
今度は栄養不足で
成長が止まってしまうので…

(近くにある商品を手にとり)
まずはパッケージに
書いてある規定量を……
えーと、こちらに記載してますね」

👤「うわ!全然足りてませんね…」

🧑‍🌾「今度からはこんな感じで
パッケージの量をチェックして
肥料をあげるようにしましょう!」

👤「大きくしたいので
勇気を出してあげるように
してみますね!」

ポイント
怖がって量を減らしすぎると
栄養不足に…
規定量を基準に、鉢の縁に沿って
数カ所に分けて置くと安心です

🌻 おわりに

「肥料は、やってますよ!」

この短い一言の裏には
今回ご紹介したような

・残っているから安心している
・一度きりで満足してしまっている
・怖くて量を控えすぎている

といった
さまざまな事情が隠れていました

お客様は決して
手を抜いているわけでは
ありませんし

むしろ真面目にちゃんとお世話を
されている方なのだと感じます

店頭でのちょっとした会話も
こうして掘り下げてみると

植物が育たない本当の理由が
見えてくることもあるのです

もしご自宅の鉢植えで
「そういえばあの肥料
いつ置いたっけ…?」と

思い当たるものがあれば
ぜひ土の上を
チェックしてみてください!

本日はここまで!

最後まで読んでいただき
ありがとうございましたm(__)m


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