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痛みのない雪山。貸し切り?のゲレンデで歌を口ずさむ

昨日の土曜日、スノボに行って来た。今シーズン4回目は、リフトにはじめてふくらはぎをぶつけた1回目と同じゲレンデへ。到着までにどのくらいの時間を要するのか体感済の娘たちは、まだー?、あと何分?などと言うこともなく、流行りの歌を大声で歌い道中を楽しんでいる。私はその歌声聴き、歌うとまだまだ幼い声だね、なんて微笑ましく思いながら、車窓の冬景色を楽しんでいた。上の写真は助手席から撮った雲一つない青空と山脈、そして誰かのポツンと一軒家。

はじめに書かせていただくが、今回、何もハプニングはなかった。少し残念に思うが、こればかりは仕方あるまい。痛い思いをしなかったということは大変喜ばしいこと。なので、別のタイトルをつけるならば、『アラフィフ主婦とその家族の平和な土曜日~歌うスノボ編~』あたりがふさわしいだろうと思う。でも、過去記事3回と統一性を持たせて、上のタイトルとした。最後にオチも感動も何もない前提で書き進めることをご承知おきいただきたい。ただ、画像をたっぷり使って仕上げる(いっぱい撮ってしまった……)ので、このまま読み進めていただけたらとてもうれしく思う次第である。



スノボシーズン真っ只中、風もない爽やかな快晴、しかも三連休の初日、というとっておきの土曜日。なのに予想とは裏腹に、ゲレンデはガラ空きだった。みんなもっと有名で広大で豪快な滑りが楽しめる山に行っているんだな、きっと。泊りがけなんかで、温泉にも入ったりして……。勝手な妄想が広がり羨ましくなったが我に返り、まあ、空いているにこしたことはない。この小さくで控えめなゲレンデを大満喫してやろうじゃないか。うん、いい感じの洋楽も流れている。私は勝負を挑む目つきでゲレンデを見上げた。

青すぎる空
ボーダーの方が貸し切りモードを満喫中
それにしてもこの縦の溝が気になる


過去3回の学びから、まずはやっぱりリフトの写真を撮影せねば、とポケットからスマホを取り出す。

リフトに乗る方たち
さて、何人でしょうか?

このリフトにふくらはぎをぶつけたんだな~と、懐かしい気持ちになる。
右を見ると、「スキーの先をあげてください。」と控えめな警告が!
脚を伸ばせということなのだ、と痛みを知った過去を思い感慨にふける。
前回、リフトのギュインという高速回転のことを書いたが写真は撮らなかったので、ここの回転を撮っておくことにした。

丁度よい速さの回転速度

このギュインを撮る人がいるならば、それは点検の方くらいなのかもしれない。リフト係の男性が不思議そうな様子でこちらを見ていた。
リフト乗り場に並ぶ。もう慣れたものだ。横に立つ長女に「脚はのばしてね」と穏やかな声で伝えると、私の焦っていない余裕のある様子が娘にも伝わったのか、娘は何も言わずに素直にうなずいた。

その時、思わぬ声が!

「脚、あげてくださいね」

私のパシャリを不思議そうに見ていた係員の男性が、優しく声を掛けてくださったのだ。仕事ではあろうとも、私はその優しさに感動し、一瞬だけ彼をスキになってしまった。ほんの一瞬の出来事。人生にはこんな秘めた時間があるのかもしれないな。
ところでこの方、以前私がふくらはぎをぶつけたところを見ていたのだろうか。
何はともあれ、無事リフトのイスに座ることができ、第一関門をクリア。私は清々しい気持ちで爽やかなゲレンデの景色を堪能する。

右側
左側

それにしても空いている。快適な滑りが期待できそうだ。
我が家族は、まだ一番上までは行かない。山の中腹でリフトを降りる。リフト降り場ではいつも慌てがちの私だが、この山はボードを手に抱えてリフトに乗ることが許されているので、降りる時に転ぶことはそうそうない。第二関門は難なくクリアだ。ストレスが少ないので大変ありがたい。

中腹から頂上を見上げる
上級者の方がお1人見える

この山、中級者コースでも、まず急な斜面を滑り降りなければなだらかなコースに辿り着けない。ちょっと無茶ぶりの山である。転ばないように気を張りながら慎重に滑り降り、邪魔にならないポイントに一旦座って眼下の景色をパシャリ。

急斜面の後もまだ、なかなかの斜度がある
しかも縦線の溝が深すぎる
娘たちのエッジが取られないことを祈る

3回目のリフト乗車前。ゲレンデに流れる洋楽を聴きながら、前回は『世界にひとつだけの花』が流れていたな、と思い出す。今日は洋楽だね、と長女に言うと、「ヘンな曲しかかかってない」と冷めた一言が返ってきた。どうやら洋楽の良さを知るのはまだ先のようだ。
5回目のリフトを降りた山の中腹で、食いしん坊の次女が、降りたらお昼ごはんに行きたいと言う。少し早いが一旦休憩を入れた方がより楽しめるというものだ。

食堂の受付には、前回お客を急かすような威圧的な態度が気になったおじさんが今日もいる。リフト券を買うのもこの受付なので、それはすでに確認済だ。これが第三関門かもしれないな。ただ、相変わらず無愛想な表情のおじさんではあったが、リフト券を「はい、どうぞー」と渡してくれたときの声色は、思いの外フレンドリーな気配を匂わせていた。なので、彼の存在を気にしないでランチを楽しむとしよう。

今回のランチ、私は前回美味しかったうどんにしようと決めていた。長女もいつものうどん。

かき揚げうどん600円
甘めのタレで値段も優しくて美味しい

食べるためにゲレンデに来ているといっても過言ではない次女は、やはりフライドポテトも注文。ここのポテトはマクドナルドみたいな細長いポテトではなく、『ザ・イモ』というどっしりとした存在感で、たくましい。

大きな皮つき揚げたてのポテト
8つ入って200円は素晴らしい
みんなで分けて食べた

次女と夫はハンバーグカレー。見た目はなかなかのボリューム。

900円 お皿が大きい
味見をさせてもらったが、無難な味というところ

食堂のおじさんが、食べている人たちの間をぬうようにしてほうきとちりとりを動かし掃除をはじめたのが気になった。キレイ好きなんだな、せっかちなんだな……いや、みんなまだ食べてるからさぁ、と思ったが考えるのが面倒になり、まぁいいやと、もう見ないようにした。

お腹も満たされ、午後の部へレッツゴーだ。
食堂からゲレンデに出ると、B'zの曲が聴こえてきた。車の中ではB’zばかり聴いている夫も、おっ!と嬉しそうに反応。リフトに向かう途中、次の曲がかかる。宇多田ヒカルだ。ここで長女が「うちの車の曲バージョン?」と笑みを見せる。そう、以前は宇多田ヒカルもよく聴いていた。リフトに乗っていると次の曲が流れていて、私はいつの間にか口ずさんでいた。

「もう涙はいらない~僕がそばにいるから~」

鈴木雅之である。
ゲレンで聴きたい曲なんて考えたことはなかったけれど、この曲、ナンバー1かもしれない。最高の気分でリフトを降り、板にブーツをセットしながらも口ずさみが止まらない。すると、鈴木雅之の声に混じって別の声が聞こえてくるではないか。一旦歌うのをやめて耳をすましてみる。ちょっと離れたところで子供のブーツをセットしながら歌っている男。そう、夫だ。夫もアラフィフ。この曲は、ゲレンデでアラフィフの心を捉えて離さない最強ソングに認定となった。

急な斜面を素早く降り、一旦止まる。次の曲はなんだろう。気になって仕方がない。誰のせいでもないが、『滑るより聴く』になってしまったではないか。期待を込めて耳をすます私。その耳に届いてきた曲は、

「抱いてくれたら~いいのにぃぃ~」

まさかの工藤静香。
昔カラオケで歌った気はするけれど。キライではないけれど。ゲレンデではちょっと……。
もう曲を気にするのはやめて、撮影を再開することにした。

振り返って撮影
誰もいない
左側を撮影
リフトにも誰も乗っていない

貸切らなくても勝手に貸し切りになる素晴らしいゲレンデを、右に左に広く使いながら軽快に滑り降りる。ボードのエッジで雪を軽く吹き上げ、気持ちよく停止した私の耳に聴こえてきたのは、

「マリリ~~ン 長い髪をほどいて」

本田美奈子だ。懐かしいね。うん。でもゲレンデには合わないかもね。


帰宅後も、撮影グセがついてしまいパシャリを続けた私。
でも今回は、『アラフィフ主婦とその家族の平和な土曜日~歌うスノボ編~』だったので、このへんでやめておこう。

余談だが、翌日の日曜日、朝起きて知らぬ間に「マーリンブーツで~ 愛されて」とサザンの歌を口ずさんでいた。おっ!マリンブーツなのにゲレンデに合うなぁこの曲、なんてノリノリで何度もリピートして歌う陽気な私。

お気づきだろうか?

ブーツではなく、正しくはルージュ。
歌詞は「マリンルージュで愛されて」である。この記事を書いていて気がついた。
昨日のスノボの余韻がしっかり残っていたと思われる、そんな日曜日のはじまりであった。

(歌手の方の敬称は略させていただきました)


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